2010年1月アーカイブ

福岡県の主催する「第2回フクオカRuby大賞」にて、Ruby製のオープンソースの社内SNSである"SKIP"が、優秀賞を頂きました。多くの応募の中から選んで頂き、大変光栄に思います。ありがとうございました。

http://www.pref.fukuoka.lg.jp/f17/rubyforum2010.html
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20100127/343813/

【受賞理由】

ユーザの意見を迅速に反映しながら運営する必要があるSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の開発に、Rubyが有効であることを証明し、今後、同種のビジネスへの適用が期待されることが高く評価された。

頂いた賞に恥じぬよう、引き続き精進して参りたいと思います。

プレゼンテーション審査の際に使った資料を公開します。

私たちSonicGardenは、今回、優秀賞を頂いたオープンソースSKIPを、クラウドで提供する"SKIPaaS"というサービスを提供しています。アジャイルとクラウドの相性の良さについては別途エントリで記事を書こうかと思いますが、アジャイルとクラウドのそれぞれにおいて、今回Rubyを採用したことは私たちにとっても、とても重要な選択だったと思いますし、その選択は間違いなかったと思っています。

Webで何か新しいサービスを考えようとしたときに、必ず立ちはだかるのがGoogleです。面白そうなアイデアを思いついたとき、「Googleがやっているのではないか?」「Googleが始めたらどうなるか?」を考えてしまいます。

私たちも、youRoomという「メーリングリスト+Twitter」のようなコミュニケーションツールを提供していますが、GoogleGroupsとの違いであったり、Googleの今後の動きは気になっています。

Webの世界におけるGoogleの存在感は、今となっては圧倒的とさえ言えます。10年前であればマイクロソフトが握っていた巨人のそれです。なので、何かWebで始めるときに、Googleを意識しない訳にはいきません。

先日も、bit.lyをはじめとする、URL短縮サービスにGoogleが参入するニュースが話題となりました。既に始めているURL短縮サービスにとっては、戦々恐々とする思いかもしれません。

一方で、YouTubeのように、GoogleのGoogle Videoと正面から戦った上で、買収されるという結果もありますね。必ずしも、Googleが勝つとは限らないのがWebの世界の面白いところです。

では、今もっとも勢いがあるWebサービスと言えば、Twitterでしょう。1500万ドルでGoogleと提携したというニュースもありました。そこで一つ疑問が湧きます。

なぜGoogleはTwitterを作ることが出来なかったのか?

Twitterの基本的な仕組み自体は非常に簡単なものなので、特別な技術が必要な訳ではありません。裏側のスケーラビリティの確保が技術的に困難であるのはわかりますが、そこはGoogleの専門分野と言っても良いでしょうから、さほど問題にはなりません。つまり、テクノロジの問題ではなさそうだと考えました。

20%ルールを持つGoogleですから、技術者の時間という問題でもなさそうですし、「リアルタイムWeb」というコンセプトも、あの天才集団で思いつかない訳はなさそうです。実際にGoogleWaveを作り上げています。だけど、Twitterのようなものは作っていない。何故だろうか。

その疑問をTwitterでつぶやくことで、色々と反応を頂いた中で、@huehara88さんとのやりとりが面白かったので転載します。

放っておいたって勝手に作ってしまいそうな技術者がわんさかいる中で、GoogleからTwitterライクなサービスが出なかったのは「ミッションでないから」という理由は、もっともな気がしました。あっているかどうかはともかく、一応すっきりしました。

Google の使命は、世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすることです。

この有名なミッションに従って、Googleがサービスの提供開始のデシジョンをしているとして、あれだけの社員がそのミッションを理解して働いているのだとしたら、Googleの強さの理由もわかるような気がします。あの規模で、その企業文化を維持できているとしたら、それこそがGoogleの真の強さの源泉と言えるかもしれません。

どんな新しいWebのサービスも「Googleがいるから」と言い訳にしないで、始めてみないとわからない、ということだし、Googleのミッションとは違うことなら、参入してくる可能性も低い、かもしれません。

・・・と言ってるそばから、「Googleなう」なんてサービスが始まったりして。

"XP祭り"というイベントがあります。

eXtreme Programming(通称XP)というアジャイル開発プロセスを、日本に広めるための活動をしている「XPJUG」というコミュニティが開催しているイベントです。2002年に初めてのXP祭りを行い、毎年秋頃に開催してきました。ソフトウェア開発、IT業界で働くプログラマーやエンジニアを中心としたベンダーに依存しない独立した活動です。また、関西に在住のエンジニアの方々を中心に立ち上がった「XPJUG関西」というコミュニティもあり、関西でも「XP祭り関西」が行われてきました。

そして、今年2010年に、2つのXP祭りが予定されています。

まずは「XP祭り関西2010」です。「アジャイルマインドを育もう」というテーマで開催されます。

講演者の面々として、


などなど、まさしく「開発現場」でアジャイルマインドをもって実践されている方々の生の声が、関西で聞くことのできるチャンスです。

また、私も昨年のXP祭りで、XPJUG代表の引退を表明させてもらいましたが、今回は私とXPの出会いのきっかけから、経験したこと学んだことなどを振り返りつつ、引退に至まで、お話させて頂く予定です。

「XP祭り関西2010」のお申し込みはこちらから


東京での「XP祭り2010」は、秋頃に開催の予定です。その実行委員会のキックオフが、早くも開催されます。

XP祭り2010実行委員会キックオフ

なぜ、今からキックオフで、なぜ、委員会の参加を募集するのか?それは、昨年のXP祭りのふりかえりをスタッフで行った際に、XPJUGの存在意義について語り合った中で出たアイデアが発端です。XPJUGとして「XP祭り」は非常に大きなもので、逆に言えば、XP祭りを開催することこそが、XPJUGの意義ではないか、と考えたのです。すなわちXPJUGとは「XP祭り実行委員」のことである、と。

XP祭りは、スポンサーを付けずベンダ色のない、あくまで現場のエンジニアの方々を中心としたイベントとして行ってきました。そのため運営スタッフと参加者の境が非常に薄く、運営スタッフも参加者として楽しむし、参加者の皆様にも運営をお手伝い頂くなど、非常に良い関係が築けています。そこで、次の2010年に開催するXP祭りでは、よりもっと参加者の方々との関係を深め、運営についても、よりもっとオープンにしていくことを考えました。

そこで、「XP祭り2010」からは、「XP祭り実行委員会」のスタッフになってくれる方を広くオープンに募っていき、その方々と共に、XPJUG(XP祭り実行委員会)として開催に向けて準備をしていきたい、と思っています。コミュニティ活動は初めて、という方もこれを機に参加頂ければ幸いです。

参加申し込みはこちら・・・XP祭り2010実行委員会キックオフ

また、youRoom上で、オープンなディスカッションを行っています。youRoomへの参加登録は必要ですが、自由に参加できますので、興味のある方はご参加ください。

XPJUGのルーム( http://r31.youroom.in/ )

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。

2009年は、TIS株式会社の中でSonicGardenという社内ベンチャーを立ち上げた年でもあり怒濤のように過ぎ去った一年でした。多くの出会いがあり、色々な方々に支えて頂きながら、ほんの少しですが前に進めることができたと思います。


SonicGardenとしては、去年に引き続き、企業内SNSとしてSKIPを提供させて頂いています。SNSの本質は人と人の関係構築にあると思います。そこに情報を載せることでナレッジとなり、そこに思いを載せることでビジョンを共有でき、そこで個性を発揮することでセクショナリズムを解消することができると考えています。もはやSNSというキーワードはバズワードを通り越して、とりたてて注目する言葉ではなくなっているかもしれません。しかし、企業内におけるソーシャルネットワークとコラボレーションの重要性は、これから益々増してくると確信しています。SKIPでは、思いを同じくして下さる皆様と共に、単なるツールだけでない情熱共有基盤を提供させて頂き、皆様のお役に立てればと考えています。

また、企業内SNSで培ったノウハウと部品群を活かし、youRoomという新しいウェブサービスも始めました。youRoomでは、企業内に限らず、より多くの方に多くの場面で使って頂くために、無料のインターネットサービスとして提供しています。まだ実験的な取り組みではありますが、「あなたにとって世界(ソーシャル)は一つではない」というテーマで「ソーシャル」の次に来るものを確かめるために試行しているサービスです。お試し頂ければ幸いです。


組織として、社内ベンチャーという形はいびつであることは確かですが、だからこそ出来ることは何かを考えつつ、今年も進めていきたいと思います。

個人的には、2009年は迷ったり惑ったりすることがあり、反省することも多い一年でした。何事も自分で経験しないと痛さや辛さのわからない性格でもあり、無駄が嫌いな割に無駄なことも沢山してきました。性格はすぐには変えられないので、省みることで、次につなげていけるよう努力していきたい所存です。

どうぞよろしくお願い致します。

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  • 名前: 倉貫義人
  • 生年月日: 1974年5月1日
  • SonicGarden
    (TIS社内ベンチャー) 代表 
  • Twitter: kuranuki

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