資料を公開しました:リモートワークに本当に必要だったものとは 〜 その本質と働きかたの未来

資料を公開しました:リモートワークに本当に必要だったものとは 〜 その本質と働きかたの未来

先日、「リモートワーク」に関するイベントで話をする機会を頂いて、発表してきました。その時の発表資料を公開します。

今回のプレゼンテーションでは、”Prezi”というサービスを使ってみました。全体から詳細に流れるように見えるので、スライドだけよりも伝わりやすいのかな、と感じました。

とはいえ、プレゼンテーション資料だけでは伝わりきらない部分があると思うので、いずれこのブログで文章にしたいと思います。

リモートワークに関する問答

イベントでは、パネルディスカッションにも参加させてもらいました。そこで用意された質問テーマと、それに対する私の考察も残しておきます。

1) リモートワークを導入する、雇う側にとっての一番のメリットは何だと思われますか?

優秀な人がどこにいても採用できること。場所や時間の制約で一緒に働くことを諦めなくて良いこと。

2) リモートワークで起きがちな問題のワースト1は何だと思われますか?またその問題を回避するために必要なものは何でしょうか?

雑談しにくいこと。雑談のないチームはお互いの関心が持てず、助け合いの風土を作ることができない。その問題の対処として、気軽な雑談を実現するためのツール”Remotty“を自作した。

3) こんなリモートワーカーとだったら一緒に仕事しやすい!という人の特徴は?

セルフマネジメントができる人。マネジメントをする必要が出てくるとリモートワークは難しくなる。セルフマネジメントができる人たちだけでチームを構成すれば、リモートワークは容易に実現できる。

4) リモートワーカーがちゃんと仕事をしているかどうかをどう判断・管理していますか?ぶっちゃけ、さぼってるのでは?という疑念をどう潰していますか?

仕事をしているかどうか管理しない。オフィスでコンピュータの前に座っていても、サボろうと思えばサボれるので、リモートだからと特別なことはない。そもそも、そんな疑念を持つ人なら採用しない。

5) リモートワーク制度を導入する企業がもっと増えるためには何が必要と思いますか?

特に不要。あえて言うなら時間が必要。リモートワークできない企業は生産性が低いままで、いずれ淘汰されていくことになる。

リモートワークの本質と働きかたの未来

イベントでは、リモートワークについての発表とディスカッションでしたが、リモートワークというのは表面に現れてきているもので、その背景には経営の話やビジネスの話、人間関係の話やコミュニケーションの話など、議論できることがたくさんあると気付きました。

そして、これからの社会を考えた時に、在宅介護の問題や日本の生産性の低さなど、様々な社会課題を解決するための一つのキーワードとして「リモートワーク」という働きかたは求められてくるだろうし、着実に広まっていくことになると思います。

リモートワークが広まっていくことで、場所や時間の制限にとらわれずに、本当に働きたいと思える人たちが一緒に働けるようになる。そして職住近接によって、生活のためだけに仕事をするのではなく、仕事ばかりで家族との時間を犠牲にすることもない、ゼロイチではない新しいワークライフスタイルが実現できるようになるでしょう。

そんなビジョンがあり、そんな未来に向けて出来ることは自分たち自身で、誰よりも先駆けて実践していくことだと考えて、リモートワークに取り組んでいます。リモートワークにはリモートワークの難しさは当然あります。それをどうクリアしていくか、引き続き実践の中から知見を得て、このブログで紹介していきたいと思います。

また、私たちの知見もそうですが、様々な人たちと共有していきたいので、リモートワークに関する情報交換の機会ありましたら、ぜひお声がけください。

倉貫 義人

株式会社ソニックガーデン代表取締役社長。経営を通じた自身の体験と思考をログとして残しています。「こんな経営もあるんだ」と、新たな視点を得てもらえるとうれしいです。

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