気の合う仲間と働けることがリモートワークをやって本当に良かったこと 〜「リモートチーム」という働き方の再発明

気の合う仲間と働けることがリモートワークをやって本当に良かったこと 〜「リモートチーム」という働き方の再発明

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私たちソニックガーデンでは、場所は離れているけれど一緒に働くというワークスタイルを5年以上もの間、続けてきました。今では当たり前のようにリモートワークをしながら、チームワークを発揮して仕事をすることができるようになりました。

そんなチームでのリモートワークの働きかたを「リモートチーム」と呼んでいます。この記事では、リモートチームを続けてきて実感している本当のメリットは何かということについて書きました。

リモートワーク x チームワーク = リモートチーム

一般的に「リモートワーク」というと、在宅勤務やノマドというイメージで、一人で完結する仕事をするイメージがあるかもしれませんが、私たちはチームで仕事をすることを大事にしてきました。

オフィスで働くのも、離れた場所で働くのも、基本的に仕事の本質は変わらないと考えています。仕事の本質は、チームで助け合うこと、そして成果を出すことです。だから「チームワーク」は非常に重要です。

この「リモートワーク」と「チームワーク」という一見すると相容れない要素に対して、長い時間をかけて取り組んできました。ツールを試してみたり、マネジメントを変えてみたり、様々な手段を試しました。

その中で一つわかったことは、オフィスで働いているからといってチームワークが勝手に醸成される訳ではなく、チームであるための努力は必要で、ただリモートワークに適した手段を選べば良い、ということです。

リモートワークを駆使して住む場所や働く場所に関係なくチームを組んで一緒に働く、チームワークの本質を変えることなく新しいワークスタイルを実現する。それが私たちの考える「リモートチーム」の姿です。

リモートワークをやっていて本当に良かったこと

チームとしてリモートワークを推進していて良かったことは沢山あります。リモートで働く側としては、通勤にかかっていた時間がなくなることで、自分の時間の使い方の選択肢が増えました。

それ以上に、地方にいたり介護や子育てのために通勤が難しいような状況であっても、自分の働きたい会社で、働きたいと思える仲間たちとの仕事を選ぶことができることが嬉しいことでした。

会社側としても、優秀な人材がいたときに通勤が足枷になって採用できないということもなく、地方に戻るからといって会社を辞めてもらう必要もないのです。一緒に働くことと、一緒にいることは別だったのです。

リモートワークの良さを語るとき、どうしても個人の時間や生産性の話になりがちです。たしかにその側面も大きいでしょう。しかし、誰と働くかという選択肢が広がることの方が遥かに大きなメリットだと思います。

働きやすい場所で自分にあったスタイルで働くことが出来つつ、自分と価値観のあう人たちとチームを組んで働くことが出来る。その両立が出来ることこそが「リモートチーム」のメリットだったと実感しています。

チーム内の空気感の共有という課題を解決できた

私たちは今となってはどこからでも一緒に働くことができるリモートチームとして機能していますが、リモートにいながらチームとして取り組んでいくための課題は沢山あり、一つ一つ解決してきました。

リモートチームの一番の課題は、チームでの一体感です。同じオフィスにいれば自然と伝わるチームの雰囲気みたいなものがありますが、リモートの場合、その空気感の共有が難しくなります。

障害が発生してバタバタしているかもしれない、大きな案件が取れて盛り上がっているかもしれない。そんな空気感をどうやってリモートにいながら共有していくのか、そこがリモートチームの課題になります。

私たちは様々なツールや運用を試したのですが、私たちの理想とするリモートチームにフィットするものが見つからなかったため、ついに自分たちに合うツールを自分たちで作り上げることにしました。

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それが、このブログでも何度か紹介している「Remotty」です。仕事をする間、ずっと繋げてチーム内のお互いの顔を見て話ができるようにしたことで、私たちのオフィスの概念が変わってきました。

私たちはオフィスに出社するような感覚で「Remotty」に出社します。そこでの会話が主になることで、物理的に会ってるかどうかは些細な問題になってきました。結果、まるでオフィスにいるような空気感を共有できるようになりました。

働くことを楽しめる人を増やすために出来ること

人が楽しく働けるかどうか、その大きな要因の一つが人間関係です。誰しも実感があるかと思いますが、人間関係さえ円滑であれば、どんな仕事も気持ち良く働くことができるのです。

良い人間関係を築くためにも、気の合う人たちを見つけて、一緒に働きたいと思うものです。そうした時に物理的な場所に縛られて、選択肢が狭まってしまうというのは不幸なことです。

リモートチームの考えかたが普及することで、多くの人にとって働くことのできるチームの選択肢が増えて、楽しく仕事をする人が増える社会になれば素晴らしいことだと思いませんか。

そんなビジョンのために私たちの出来ることは何かと考えて、自分たちが使うためだけに作った「Remotty」ですが、それを一般の人たちに、しかも無料で公開することにしました。

プレスリリース『リモートワークにおけるチームワークの課題を解決できる「Remotty」を無期限・無制限・無料で提供開始』

どのみち自分たちのために作って使っているものなので、必要以上にコストをかける改修やサポートはできませんが、それだけに無料で使ってもらっても困ることはありません。

「Remotty」によって、一人でも多くの人が、好きな人と好きな場所で働けるようになって、仕事を楽しんでくれれば嬉しく思います。

Remotty – リモートチームのためのバーチャルオフィス

倉貫 義人

株式会社ソニックガーデン代表取締役社長。経営を通じた自身の体験と思考をログとして残しています。「こんな経営もあるんだ」と、新たな視点を得てもらえるとうれしいです。

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