アジャイル開発からティール組織への道

「アジャイル開発」が、もはやソフトウェア開発の当たり前の開発方法になって久しい。アジャイル開発とは、少しずつ改善しながら作っていくソフトウェア開発の手法だ。とくにウェブサービスを提供するような企業の多くで導入されている。 ・アジャイル開発の本質 〜 アジャイルとウォーターフォールの違いとは・アジャイル開発とは:「アジャイル開発」をエグゼクティブサマリにまとめてみた 私は、もともとプログラマであり、アジャイル開発を日本に広める活動にも長く取り組んできた。アジャイル開発はソフトウェア開発の手法ではあるが、そこからマネジメントの基礎を学んだし、私たちソニックガーデンの「管理ゼロ経営」の礎となっている […]

管理ゼロで成果はあがる「はじめに」を全文公開

本日(2019年1月24日)に拙著の最新刊『管理ゼロで成果はあがる ~「見直す・なくす・やめる」で組織を変えよう』が発売となりました。kindleでは先行発売されており、既にレビューも頂いています。ありがとうございます。 「管理ゼロ」という強い言葉のタイトルになっていて、誤解される方もいるかもしれませんが、ただ管理しないという話ではありません。本書では管理がなくても成果があがる組織に変えていくための土台づくりから解説しています。 その辺りを知って頂ければと、「はじめに」だけとなりますが全文公開いたします。(著作全体を公開したいところですが、ご容赦ください) ちなみに詳細な目次はこちらで公開して […]

チームの自己組織化を妨げる13のパラダイム

大量生産のために一斉に同じことをするような仕事は減り、個々人の創造性やアイデアが求められる仕事が増えてくる中で、チームのマネジメントも変えざるを得ない。 計画した通りに手を動かしているかどうか管理するようなマネジメントから、個性や強みを活かしながら成果を出すマネジメントへの変化が求められる。その先にあるのが「チームの自己組織化」だろう。 ティール組織が注目されたのも自己組織化すれば、自律的に働きながらもチームとして成果を出せるかもしれないという期待からではなかったか。 しかし、チームの自己組織化を実現しようとしても、そう簡単にはいかない。自主性を重んじて、マイクロマネジメントをやめるだけではダ […]

管理ゼロでもリスク対策に取り組んだ実験と結果 〜 自由と成果と堅牢さを両立した組織

私にとって会社経営は、仮説を証明するための実験だと考えている。実験なのでうまくいくこともあれば、失敗することもある。これまで毎年、私たちが取り組んできた実験と結果について考察してきた。 【2016年】会社を再発明するために試した3つの実験と結果 〜 ベテランが管理職にならなくて良い組織【2017年】「30人の壁」を越えた自己組織化の実験と結果 〜 適材適所で全員が活躍できる組織 2018年のソニックガーデンの経営を振り返ると、リスク対策など組織の堅牢さを高めることに取り組み始めた年だったように思う。本記事では2018年に取り組んだ実験と結果について記そう。 遊ぶように働いて大きな成果を出すため […]

「ティール組織」日本における事例の可能性 〜 ソニックガーデンはティール組織だったのか?

2018年を振り返ってみると、経営という観点で言えば「ティール組織」一色だったように思う。2018年1月24日に発売された「ティール組織――マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現」は多くのビジネスパーソンに読まれることになり、一過性のブームでなく年間を通して人々の話題にのぼった。 長時間労働や人手不足の問題が取り沙汰され、働き方の見直しが迫られる時流の中で、従来の組織やマネジメントとは違う、まったく新しいカタチを見せてくれたことが多くの人にとっての希望だったからではないだろうか。 しかし、いかんせんティールの本自体が非常に分厚く、最後まで読み切って理解するには困難が伴う。かくいう私も途中で […]

人手不足と高コスト体質を同時に解消するための業務改善

仕事には、売上を上げるための直接的な活動のほかに、それを支える必要な手続きをするような間接的な活動がある。会社で言えば、総務や経理の仕事だ。 もちろん大事な仕事だが、できれば効率化してコストをかけずに本業に力を注ぎたい。そうした方が生産効率が高まるからだ。 今現在、私たちソニックガーデンには30人以上の社員がいる中で、総務や経理を担当する部署もなく、フルタイムの社員がいなくても会社をまわすことができている。 私たちが取り組んできたのは、人手をかけずに手間をかけた業務改善だった。本記事では、その取り組みの一部を紹介する。 人が足りない問題、人が余る問題 中小企業におけるバックオフィスの仕事はだい […]

やる気を引き出す組織マネジメント 5つの観点 〜 「やる気を出せ」と言わなくても良い仕組み

高い生産性や品質を実現するためには、スキルや能力もさることながら、本人の仕事に対する気持ちも非常に大きな影響がある。 だからといって「やる気を出せ」と指示をして出るのなら苦労はない。むしろ誰かに言われてやるよりも、自分の意思で取り組んだ方が高い成果を出すことができる。 では、どうすればいいのか。本稿では「やる気」を引き出すために組織をマネジメントする上で何ができるのか、考えてみた。 楽しく没頭できた仕事に共通するものは何か 私は、学生時代からプログラミングをしてきた。学生時代にやっていたプログラミングと言えば、仲間たちと一緒に企画を考えて、それをプログラムとして作成することだ。 そして、完成し […]

マネージャ寓話:大きな結論か小さな相談か

オフィスから少し離れた喫茶店の奥の席で二人の男、上司と部下が向かい合って座っていた。しばらくの沈黙のあと、意を決したように部下は口を開いた。 「色々じっくり考えたんですが、辞めることにしました」 その言葉を聞きながら、少しぬるくなったコーヒーを口にする上司。マネージャとしての経験もそこそこ積んでいる彼にとって、こうした機会は一度や二度ではない。 その経験から言えば、こうしたときは、どのように慰留したところで結果は変わらない。選択肢は一つ、その辞意を受け入れるだけだ。 一体どうしてこうなったんだろう。 * * * 優秀な二人のマネージャがいた。40代も後半の塩崎と、まだ30代なかばの神原だ。これ […]

逆転のマネジメント:不安定や弱さを強みにする

先日、「北欧、暮らしの道具店」を運営するクラシコムの青木社長と対談をさせてもらったのだが、個人的にも非常に楽しい機会だった。 ソニックガーデン倉貫義人×クラシコム青木耕平対談 ・【前編】激動の時代、社員が自ら変化に対応できる環境を。 ・【後編】激動の時代、会社の不安定さが社員を安定させる? これまでリモートワークについてのテーマ設定が多かったので、今回の「これからの安定した会社とは?」というテーマは私にとって新鮮だった。 この対談を通じて、自分はこれまで言われてきたようなマネジメントの常識とは大きく違う考えをしていることが再確認できた。それは、言葉にするならば「逆転のマネジメント」と呼べるもの […]

マネージャ寓話:怒りっぽい上司と怒らない上司

とある企業に二人の優秀なマネージャがいた。彼らはプロジェクトを成功させて、成果を上げることで社内からも一目置かれる存在だった。 * * * 一人は軍曹タイプ。規律を重んじて、しっかりと計画立てて、滞りなくプロジェクトを遂行することのできる人だ。 自分にも部下にも厳しく、成功するためには叱咤することを恐れない。嫌われたくないからって日和ったりしないからこそ、いくつものプロジェクトを成功に導いてこれた。少々怒りっぽいが、人情は厚く世話焼きでもある。 もう一人は兄貴タイプ。メンバーの自主性を大事にするためにプロジェクトが大変になることもあるけれど、柔軟に対応することで最終的にはなんとか着地させてきた […]

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