ソニックガーデン代表 倉貫義人のサイト

チームとコミュニティの違い、会社・組織をどう捉えるか

会社や組織を経営するときに、チームビルディングを意識することは多いかもしれないが、コミュニティを意識することはあまり聞かない。 一方で、昨今はビジネスにおけるコミュニティづくりが注目されている。多くの製品やサービスがファンを大事にする施策に取り組んでいる。 「チーム」と「コミュニティ」は、どちらも人が集まったものだが、その性質はまったく違う。では、会社や組織は一体どちらなのだろうか。会社や組織をチームと捉えるか、コミュニティと捉えるか。その違いは以下の通り。 本稿では、上記の違いについて深堀りしつつ、辞書としての正確な定義はさておき、私の経験から考えたチームとコミュニティの違いについて、そして […]

ナレッジワーカーの本質は創造的な仕事と主体性

ナレッジワーカーとは、ドラッカーの提唱した概念で、知識によって企業や社会に貢献する労働者のことを指す。そのため、知識労働者と訳された。 「知識労働というけれど、知識って一体なに?」「知識は今の時代、なんでもググれば出てくる」「知識そのものには価値はないのではないか?」 これは「知識労働者」という訳によって誤解が生じてしまったのだと思う。あらためてVUCAと言われる今の時代にこそ、マニュアルワーカーでなくナレッジワーカーの存在が求められていると感じる。その違いは以下の通り。 本稿では、上記の違いについて深堀りしつつ、ドラッカーが語った正確な定義かどうかはさておき、私の考えるナレッジワーカー、ナレ […]

ソフトウェア開発の本質と、AIがプログラムを書く時代のプログラマの存在価値は

今、世界で起きていることをインターネット黎明期のブラウザをつくったマークアンドリーセンという人がこう言ってます。 Software is eating the World. この言葉は様々な業界において、ソフトウェアを前提としたビジネスによって従来の企業が取って代わられつつある現状を表しています。日本で言えば、メディアがこぞってDX(デジタルトランスフォーメーション)という言葉で危機感を煽ったりしていますが、後付けでソフトウェアを考えていてはうまくいかないように思います。ビジネスとソフトウェアは不可分になりつつあります。 これから重要度を増すソフトウェアについて本稿では、ソフトウェア開発の本質 […]

管理ゼロでもリスク対策に取り組んだ実験と結果 〜 自由と成果と堅牢さを両立した組織

私にとって会社経営は、仮説を証明するための実験だと考えている。実験なのでうまくいくこともあれば、失敗することもある。これまで毎年、私たちが取り組んできた実験と結果について考察してきた。 【2016年】会社を再発明するために試した3つの実験と結果 〜 ベテランが管理職にならなくて良い組織【2017年】「30人の壁」を越えた自己組織化の実験と結果 〜 適材適所で全員が活躍できる組織 2018年のソニックガーデンの経営を振り返ると、リスク対策など組織の堅牢さを高めることに取り組み始めた年だったように思う。本記事では2018年に取り組んだ実験と結果について記そう。 遊ぶように働いて大きな成果を出すため […]

リモートワークのデメリットは?に対する回答

講演やパネルディスカッションでよく出る質問が「リモートワークのデメリットは何か?」というものだ。これは割と困る質問でもある。 なぜなら今となっては私たちにとってデメリットは見つからないからだ。いや、そもそもデメリットがどうとか以前に、ただ働きやすさや採用を進めた結果、今の本社オフィスなし全社員リモートワークという形になっただけだからだ。 とはいえ、これまで課題がなかったわけではない。本稿では私たちが取り組んで解決してきたリモートワークの課題を紹介しよう。 雑談が消えた、アンフォーマルな情報共有がされない 在宅勤務をしている社員とは雑談をする機会がなくなる。オフィスにいれば、廊下やロビーですれ違 […]

リモートワークの定義レベル5と、障壁の越え方

前回の記事では、私たちソニックガーデンがどういった経緯を経て、物理オフィスをなくした完全なリモートワークまで辿ってきたのか紹介した。 そこから見えてくるのは、リモートワークには段階があるということだ。それをレベル分けすれば、わかりやすく目指す指標ができるのではないかと考えた。 本稿では、自動運転の世界で考えられている定義とレベルを参考に、リモートワークのレベルについて考えてみた。 自動運転のレベル 昨今、自動運転が非常に注目されている。実用的なレベルになりつつも、まだ時期尚早という見方もあって話題にあがることが多い。 おそらく近い将来に、現代のオートマ車とミッション車の比率のように、自動運転の […]

物理オフィスがない完全リモートワークまでの10年間の道のり

私たちソニックガーデンには、本社オフィスがない。全員がリモートワーク、在宅勤務なので、物理的に出社するためのオフィスをなくしてしまった。 今は、テレビ会議とバーチャルオフィスを組み合わせて普段は仕事をしている。 リモートワークに取り組む際に、私たちのやり方をそのまま真似をするとうまくいかないかもしれない。なぜなら、私たちも一気に今の状態になったわけではないので、私たちと同じように段階を踏んで進めていくのが良いのではないだろうか。 本記事では、私たちが物理オフィスのない完全リモートワークに至るまでに取り組んできた試行錯誤の変遷をふりかえってみよう。 ステップ0.昔ながらのオフィス(2008年頃) […]

リモート入社式に見る「オンラインが先」の発想 〜 リモートワークを成功させるシンプルな法則

先日、私たちソニックガーデンでも新入社員を迎える入社式を行った。全社員がリモートワークで全国各地に散らばっているため、必然的に入社式もリモートで行った。 リモートワークが難しいという話の多くは、リモートワーク側をリアルのオマケとして扱うからだと私は考えている。解消するには、リモートワーク側をメインで考えて、リアルが補完関係にあるとすれば良い。 そうして行き着いた一つが「リモート入社式」だ。本稿では、リモート入社式をどのように実現したのか、それを支える「オンラインが先にある」という考え方について書いた。 リモートにはびこる疎外感や寂しさの原因 昨年までも入社式は行ってきたが、オフィスがあった時代 […]

テレビ会議を劇的に円滑にする簡単なノウハウ

リモートワークをする人たちだけに限らず、今や多くの場面でテレビ会議を活用する人が増えてきたように思う。時代の流れなのか数年前に比べて、抵抗を示す人たちが減り、もっとうまく活用したい機運も高まっている。 テレビ会議を活用すれば、生産性は圧倒的に向上するし、働き方も一変する。移動時間ゼロで、誰とでもミーティング出来るのだから、電話がなかった時代が想像できないように、テレビ会議に慣れると無かった時代を思い出せなくなる。 一方で、まだ上手に活用できていない人たちも多い。うまくいかなくて苦手意識を持っていたり、やってみたいけど心理的なハードルがあったり。テレビ会議を活用しないのは、人生を損しているので、 […]

リモートワークは難しくない 〜 フリーアドレスの延長にあるフリーオフィスその先へ

「リモートワーク」というだけで特別な働き方、新しいマネジメントが必要で、これまでの管理職からすると忌諱すべきムーブメント、そんな風に思う人もいるだろう。もしくは、リモートワークになれば、きらめくような自由な働き方が約束されていると思う人もいるかもしれない。 いずれにせよ、それまでの働き方とは大きく違うものだと考えて、そこに至るには大きなハードルがあると思いがちだ。しかし、私たちの取り組んでいる「リモートチーム」という働き方は、それほど難しいものではない。それまでの会社の働き方を変えずに実現することができる。 リモートワークなんて、歯を食いしばってやるもんじゃない。もっと当たり前に、もっと気軽に […]

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