オフィスがなくて、通勤することもなく、部署がなくて、指示や管理する上司もいない。

全社員が在宅あるいは好きな場所で、誰かに見張られていなくても自律的に働く。しかも、売上目標やノルマさえないのに、コミュニケーションを大事にして、ちゃんとチームで助け合って成果を上げる。そんな会社があるって信じられますか?

私たちソニックガーデンは、2016年にそれまで渋谷にあった本社オフィスを撤廃しました。今はオフィスのない会社です。

社員の半数以上が地方在住で在宅勤務をしているので、東京近郊に住む社員も含めてフェアにするために、全社員リモートワークをすることにしたのです。それ以来、誰も出勤することがなく、1カ所に集まることもなくなりましたが、特に大きな問題もなく過ごしています。むしろ生産性は上がりました。

「リモートワークを導入すると、社員の様子が見えないから管理が大変ですよね?」と聞かれますが、そんなことはありません。なぜなら、私たちは「管理のない経営」をしているからです。管理職がいて社員を働かせるのではなく、全員がセルフマネジメントで自主的に働くことを実現している会社なのです。

管理をする上司がいないので、評価する人もいません。指示命令する人がいないし、勤怠管理や進捗管理をする人もいません。

「果たしてそれで人は働くのか?」と思われるかもしれませんが、実際のところ皆それなりに働いていますし、お客様やパートナーの皆さんのおかげで創業から7年、ずっと成長できています。

一体どうやって、そんなことを実現しているのか。それを解き明かしていくのが本連載のテーマです。

【第1回】オフィスがない、納品もしない、管理もなくしても成長する会社

【第2回】管理職をなくしてセルフマネジメントで働く会社

【第3回】高い生産性を実現するために自発的に働く会社

【第4回】フリーランスになるよりも自由に働ける会社

【第5回】給与は一律、賞与は山分け、評価がないのに働く会社

【第6回】お金を稼ぐよりも時間を稼ぐために働く会社

【第7回】売上目標もノルマもないベストエフォートで働く会社

【第8回】経費・有給休暇に決裁なし、オープンな環境で働く会社

【第9回】厳しいことも言い合える心理的安全な環境で働く会社

【第10回】ホウレンソウよりもザッソウ(雑談・相談)を大事にして働く会社

【第11回】マズローの欲求5段階すべてを満たして働ける会社

【第12回】壮大なビジョンがなくても高みを目指して働く会社

【第13回】自分の成長と会社の貢献をすりあわせて働く会社

【第14回】全員リモートワークでも「会社や社長の思い」がきちんと伝わって働く会社

【第15回】完璧主義を捨てて、コスパ重視の高い生産性で働く会社

【第16回】属人性を排除しないことで、創造性を発揮して働く会社

【第17回】部署なし副業OK、全員が複数の役割をもって働く会社

【第18回】趣味や遊びで成長し、「部活」が新規事業になって働く会社

【第19回】バーチャルオフィスに出社して、旅をしながら働く会社

【第20回】個人の自由と組織の成果を両立して、遊ぶように働く会社