倉貫義人の思考メモ

できることを仕事にする原則

誰にどの仕事をしてもらうのか、各自が適性を活かしパフォーマンス出せるような適材適所の配置を作り出すのは組織マネジメントの肝と言えるけれど、なかなか難しいのが現実で。

やってしまいがちなのが、能力(できること)と期待(やってほしいこと)を取り違えてしまって、期待する仕事を渡してしまうこと。だけど、できる訳ではないので成果は出ない。

もちろん中には期待を超えて成果を出せる人もいるけれど、多くの場合は当人にとって新しいことは慣れてもいないし、すぐには成果を出すことはできない。成果まで時間がかかる。

これが、能力で出世する階層組織において、有能だった人も無能になる段階まで出世するため、階層の全員が無能になってしまうという有名なピーターの法則に通じることなのかも。

似たケースで、当人にとって成長の機会にするために、チャレンジとして難しい仕事や負荷になる仕事をしてもらうことがあるけれど、これも予想通り、大抵の場合うまくいかない。

当初はチャレンジの狙いだったのに、やってみて失敗したらマイナスな評価がされてしまう。チャレンジなのだからできなくて当たり前くらいのつもりでいた方が良いのに忘れがち。

だから仕事は、あくまで当人ができることを任せる方が良いんじゃないかな。それで成長しなかったり、つまらないと思うのは当人なので、当人が自分でチューニングした方が良い。

意図されたチャレンジの機会よりも、自分でやってみようってチャレンジした方が、たとえ失敗しても痛みは少ない。だから、チャレンジできる余白は残しておいた方が良いけども。

やったことのない仕事に取り組んでもらうなら、まずは誰かのもとでやってみる経験を積んで、できるようになって、できたから任せるのが良いのだろうな。期待はしても任せない。

つい人は生存バイアスでマネジメントしがちになっちゃうけど気をつけないとね。