セルフマネジメントとチームワーク

思考メモ

ソニックガーデンでは、セルフマネジメントで仕事をしてもらうことで、管理職を置かなくても良い組織を志向している。

もちろん、まだセルフマネジメントが身についてない若い方や、社歴の浅い方にはサポートつけて育成期間を置いている。

慣れていない人たちが、わりと陥りがちなのが「セルフマネジメントできる=自分一人で仕事ができる」と考えること。

そんな風に考えてしまうと、周りに頼ることは未熟さの表れだと感じて、一人で抱え込んでしまって成果が出せなくなる。

周りに頼ることができないのは、まだ目線が自分の感情や評価に向いていて、成果を出すことに向いてないからだと思う。

「マネジメント」とは「いい感じにすること」であり、大事なのは成果を出すことで、一人でなんとかすることじゃない。

そこで発想を変えて、成果を出すことが仕事だと考えてみる。自分は完璧でなくても、誰かの助けで成果を出せればよい。

現代の仕事は、境界も曖昧で、正解もなくて、一人で成果を出すのは、とても難しい。だから、チームで仕事をするのだ。

チームで仕事をするのは、手数を増やす以上の意義がある。それぞれが責任を持ちつつも、互いのことを活かし合いたい。

全員がセルフマネジメントで、周りを活かして各自の成果を出していけば、周りからはチームワークが良いと見えるはず。

そんなチームでありたいんだよな。

ふりかえりと言語化

思考メモ

ソニックガーデンでは「ふりかえり」を大切にしていて、もはや文化といっても良い位に、何をしても終わったあとは、当たり前に取り組んでいるんだけど、何が大事って言語化かなと思ってる。

反省会にしないので、良かったことも思い返すけれど、ただ肯定だけして終わるともったいない。どう考えて、なぜうまくいったのか、思考プロセスを言語化しておけば、他に応用ができるはず。

ふりかえりで言語化する過程で、自分のことを冷静に客観視することになって、ある意味で他人事として見えるようになれば、素直に改善することができる。壁打ち役は、客観視の手伝いをしよう。

言語化して書き出してみると、頭の中だけで考えてたことが具体化されていく。難しい問題も、具体化して考えるとシンプルな話だったり。ちなみにビジュアルにするのも、言語化の一つだと思う。

もちろん直感や感覚も大事だけれど、その裏付けを言語化できると、周りの理解も得られて、言語化を続けた結果、共通認識のできたチームになれば、直感や感覚でもチームワークが成立する。

慣れてないと言語化は難しい。ふりかえりに慣れないうちは、やったことは出せるけど、考えたことは出せない。言語化は運動に近いので、練習が必要だけど練習さえすればできるようになる。

ソニックガーデンでは失敗をしても責められることはない。その代わり、ふりかえりで徹底的に言語化が求められる。これは結構大変なこと。もしかしたら、怒られて謝る方が楽かもしれない。

成長に欠かせない経験も、ただ経験を積むだけよりも、ふりかえりで自分で言語化してみれば、経験からの取れ高が高くなる。決断・判断の思考プロセスを言語化するから、血肉になっていく。

・・・という、言語化の重要性がたくさん出てくるアオアシって漫画を読み返してて思ったことでした。

価値観を共有する目的とは

思考メモ

先日、久しぶりにソニックガーデンで合宿をしたけれど、当然ながらオンラインではあったけれども、とても良い機会になった。

普段の仕事では考えることのない経営課題について、その事業に関わる人たちが全員参加して議論する機会はあった方がいいね。

ここ最近、なんとなく品質にバラつきが出てきたことへ課題感を感じていたけど、価値観の共有不足が根っこにあった気がする。

価値観の共有という話はよく聞くが、その目的は何か。精神論や社内の話じゃなく、顧客への提供価値を高めるためだってこと。

社員が増えたことで、一定のロスが出るのは仕方ないと諦めるのではなく、高品質を維持する方法を考えたい。その一つが合宿。

合宿に参加してくれたメンバーの感想も、こういう視点を変える機会は重要だったと言ってくれてたので、定期的に開催したい。

古株にとっても意味あるし、コロナ以降に入社したメンバーは特に合宿の機会がなかったので、今後もっと積極的に開催したい。

議論の内容的には、前職の会社だったらマネージャ合宿で話すようなことを社歴に関係なく全員で話し合う様子は頼もしかった。

合宿は手間もコストもかかるけど、高品質のための価値観共有ができて、助け合いの関係性も築けるなら、コスパは高いと思う。

品質が高まればトラブルも減り、フォローのコストが不要になる。事前にコストをかけて防止するリスクマネジメントと言える。

入社後の管理にコストかけるか、入社前の採用にコストをかけるか、の話にも通じる。後者を進めれば管理ゼロに近づけられる。

あとは、やはり合宿はリアルで開催したいな。議論も楽しいけれど、加えて食事やレクリエーションなども合わせた方が楽しい。

またリアル合宿できる日がくると良いなぁ。

作って遊ぶハッカソン

思考メモ

先週の金曜日、ハッカソンの表彰式にコメンテーターで参加したんだけど、とてもとても楽しかった。参加者の皆がアイデア出しあって、プログラミングして、プレゼンするイベントだった。

今回のテーマは「明日がちょっと楽しくなるサービス」ってことで、総勢9組のファイナリストたちのプレゼンを見せてもらったけど、どれも本気で楽しんでたのが伝わって、本当よかった。

アイデアを出すのも良いんだけど、それを形にできるってプログラマは本当にいいよね。今回のハッカソンは、テーマの発表から48時間で作り上げるルールだけど、どれも完成度が高かった。

視聴者全員の投票で最優秀賞が決まったのは、新卒1年目?の3人による若いチームだったけど、アイデアも天才的で、ちゃんと開発できてた。実装の荒さは、ハッカソンではどうでもいい。

まぁ今回のハッカソンでは賞はおまけで、ハッカソンに参加して作ること自体を楽しめればよくて、それに関しては参加者全員がもれなく作ることを楽しんでくれてたようで、嬉しかったな。

ちなみに、今回のハッカソンはソニックガーデン社内限定じゃなく、誰でも参加できるオープンなハッカソン。作って遊ぶことを目的とした「作って遊ぶハッカソン」、略して「ツクアソ」。

僕らにとってハッカソンといえば、なにか問題を解決したり、イノベーションを生み出したりするではなくて、ただひたすらに本気でモノづくりに取り組む、作ることそのものが目的だった。

なんか、そんなハッカソンがあっても良いよねってことで仲間たちと実行委員会を立ち上げて、ソニックガーデンとしては協賛させてもらった。そのツクアソの第1回が開催されたのでした。

いやぁ、思った以上に面白かった。社外の人ともボーダレスにハッカソンするのは楽しいね。第2回も、冬か春には開催したいと思っているので、我こそはという方はぜひ参加してください!

https://tsukuaso.com/

思考メモ

昨日は久しぶりに「納品のない受託開発」をテーマにして講演する機会があった。ビジネスモデルの解説から、背景や考え方まで。

今は現場に出て開発も営業もしてはないけれど、この事業に対する思いはあり、その思いの原点を講演で話すことで再確認できた。

「納品のない受託開発」を提唱したのは早くも10年前になるけど、当時は反響はあったものの、割と批判的なコメントも多かった。

当時はまだ実績もない状態だったから仕方ないけど、無理だと思われてたし、できたら良いですねー、みたいなトーンだった。

それが10年続けられて、100社以上のお客様にサービスを提供できて、まだまだとはいえ、それなりに実績ができて良かったなぁ。

だけど、出発点だったシステム開発におけるビジネスモデルの構造上の問題や、エンジニアのキャリアや働き方の問題はまだある。

納品のない受託開発だけが正解だとは思わないけど、そうした問題に対する一つの答えにはなれているんじゃないかな、と思う。

だから、納品のない受託開発で、より多くのお客様のニーズにお応えしたいし、より多くのプログラマが幸せになれるなら嬉しい。

最近リモートワークについて頼まれることが多かったけど、納品のない受託開発について、知ってもらえる機会を作っていきたい。

こちらが講演資料です。

対応できるお客様のニーズも多様化し、扱ってる技術要素も多様化しましたね。顧問プログラマは引き続き募集しています。仲間と切磋琢磨して技術を高めていきたい方には良い環境だと思います。

思考メモ

在宅勤務メインになってから、運動不足の解消に色々としてるけど、最近はジムのプールによく行ってて、1000メートルをクロールで泳ぐようにしているんだけど。

アップルウォッチにしてから、泳ぐときに自動で距離を測ってくれるようになり、とてもストレスが減ったのと、数字が取れるようになると、目標を設定したくなって。

そこで、1000メートル20分を目標にして泳いでたんだけど、昨日ついに達成できて、達成欲を満たせて良かった。数字を取れなかったら、こんな風に頑張れなかった。

それと、20分を目標としつつも、泳いでる最中は時間を気にすることはなく、ただ一生懸命に泳いでただけだった。むしろ、正しいフォームを意識するようにしてた。

数字を達成することだけを求めても、実力がないと、できないものはできない。練習を繰り返すしかない。ただ数字の達成だけならズルするかを考えたかもしれない。

数字のことは把握しつつ、数字に支配されることなく、いかに正しいフォームを保つかに心を注ぐというのは、なんとなくソニックガーデンの経営に似てる気がするな。

ふりかえりで目指すのは自分を知ること

思考メモ

最近、改めて「ふりかえり」って大事だなって考えているのは、ふりかえりを習慣化してる人やチームを長期的な目線で見ると、ずっと良くなっているのを感じているからなんだけど。

ふりかえりの効能は、改善していくことだと思ってたのだけど、もっと本質的な効能は、己のことを客観的に見えたり、プロジェクトを俯瞰して見えるようになることではないかな、と。

ふりかえりだから、過去の自分や出来事を対象に見る訳で、その時点で既にメタな視点を持てる。自分の心と切り離して考えれば、気軽に改善点を出すことや、意見を出すことができる。


利害関係の複雑な人たちで構成されたプロジェクトや、顧客との案件であっても、一緒にふりかえりすることができれば、メタ視点では目線の向きが揃って、問題vs私たちの構図になる。

ふりかえりの機会があるかないかで、チームビルディングが進むかどうか違ってくる。なので最近は、パートナーさんやお客さまとも定期的にふりかえりをさせてもらうようにしている。


個人のふりかえりは、内省(リフレクション)の機会となるけれど、それも改善のためというより、自分の感情や心境の変化などを知ることの方が収穫。己を知ればコントロールできる。

ストレングスファインダーで言えば「内省」が上位に来る人は、放っておいても内省できるだろうけど、そうでない人は練習が必要なので、ふりかえりを誰かに付き合ってもらうと良い。

壁打ち役であり、客観視点を伝える役であり、コーチ役でもある。ソニックガーデンでは、最近は社内で相互に、ふりかえりをサポートしあっている。そこに先輩後輩あまり関係ないかも。


ふりかえりの本質を、自己改善から自己認知に切り替えて考えるようになれば、必ずしも成長だけを望まなくても良い。むしろ、己を知れば知るほど、人として仕上がっていくように思う。

具体化と抽象化、両方が大事

思考メモ

ふんわり頭の中で考えているだけだと、なんでも出来そうな気になって楽観的な気分でいられるけれど、具体的な計画に書き出したりし始めると、けっこう大変だなってことがわかったりする。

頭の中で構想を練ることは大事だけど、具体的に動き出すと具体的な問題が見えてくる。特に、手を動かしてアウトプットしだすことで、大変さがわかる。それが解像度が増す感覚なのだろう。

具体化することでしか仕事は進まないし、具体化さえできれば問題も明らかになってくるので、あとは一つずつ解決していけば進捗はする。そんな風に具体的に動ける人だけが、仕事ができる。


一方で、具体的に動くことだけを延々と続けていても、直線的にしか成果は出せない。具体的な出来事やアウトプットを観察して、仕組みを考えることで、成果を何倍にも上げることができる。

そのためには、具体的なものから共通項を見つけ出したり、他の分野の似た構造から連想したり、本質的な意味や価値を考えたりする必要がある。つまり、抽象化して考える能力が求められる。

抽象化は、具体的なものから得られる。具体的な経験があるから、ふりかえり(内省)をすることで抽象化して考えられる。抽象化さえできれば、他のことに応用して具体化することもできる。


マネジメントする立場になって、現場で自ら経験できないことも、メンバーとの1on1を通じて擬似体験から抽象化できるようになった。1on1は自分にとってインプットの時間でもあるのだな。

マネジメントが偉いわけではないのは、いくら抽象化して考えることができても、その先に具体化して動ける人がいないと、頭でっかちで終わってしまうから。具体化できる人の存在は大きい。


一人の中でも具体と抽象を行ったり来たりできるようになると、格段に進捗を出せるようになる。日々のふりかえりは、その訓練とも言える。こんな言語化も、具体化の練習になってるのかも。

正解のない世界で戦っているすべての人へ

思考メモ

頻度は違えど社員の全員と1on1をしているのだけど、先日は、創業メンバー入れて8人目に入社した古株メンバーの遠藤さんと実施した。かれこれ彼との付き合いとしては、10年近くになる。

創業2年目に入社したメンバーが今も一緒に働いてくれることに感謝しつつ、同じ会社に10年近くいるのだから、私としては、彼が飽きてないか今も楽しく仕事ができているか心配もあった。

そんな心配をしながら1on1で話をさせてもらったのだけど、彼は今が一番楽しいと言ってくれたし、入社前に理想としていた働き方ができているんだって聞けて、本当に嬉しかったんですね。


これは私の嬉しさでもあるけれど、それだけじゃなくて、いま若いプログラマの人たちにとって、彼のような働き方があることを知れるのは、とても希望があることじゃないか、と考えました。

そこで彼と私で対談をした内容を記事にしてもらいました。結果としては、プログラマだけでなくクリエイティブに関わる仕事をしている多くの人に価値ある言語化ができたように思います。

もはや今の時代、プログラマに限らず、正解のない仕事に取り組まねばならないことは多いはず。そこで彼が「正解のない世界」で、どう生き抜いてきたのかを知ることは、参考になるかも。

ソニックガーデンに入る前までは、お客さんに「正解」を確認してから作るのが一番王道で、間違いのない仕事のやり方だったんです。

「正解」も難しい言葉ですけど、要するに決まりがある世界だったんですよね。僕はこれまで仕様書や要件定義で形が決まってるものを、いかにきれいに作るかという仕事をしてきたんです。

でも、ソニックガーデンでそのやり方をすると、逆にお客さんが困ってしまうケースが多くて。そこではじめて、「世の中って正解がないんだ」と気づきました。

どっちに行けばいいか全くわからない「正解のない世界」で戦う術を僕は知らなかった。

「正解のある世界」と「正解のない世界」の差が想像以上に大きくて、自分なりの戦い方を見つけるまでかなり苦しみました。「あれ、俺どうすればいいんだ?」って。

第1回より

全4回の短期連載になっていて、毎週水曜日に更新予定です。

【連載のタイトル(予定)】

■第一回:プログラマの道を極めた先に見える景色(7/14公開)
 ・開発だけじゃなく、ビジネスの構想から関わるプログラマへ
 ・技術者として頑張るほど、自分の首がしまる矛盾
 ・「正解のある世界」と、「正解のない世界」

■第二回:「正解のない世界」での戦い方(7/21公開)
 ・開発者の帽子を脱ぐとうまくいく
 ・「作らない提案」の難しさ
 ・ソフトウェアは「生き物」

■第三回:プログラマの腕の見せどころ(7/28公開)
 ・プログラムのコードは「負債」
 ・最高に楽しいインフラ委員会
 ・「内製化」のハードル

■第四回:死ぬまでプログラマでいたい(8/4公開)
 ・背中を預けられる人がいる
 ・お客さんとはチーム、ソニックガーデンはコミュニティ
 ・「楽(らく)」の先に「楽しい」はない

ZDNet Japanに取材が掲載されました

思考メモ

創業から10年を経て、今後の経営方針についての資料を公開しましたが、興味を持ってもらって取材して頂きました。ありがとうございました。よかったらご覧ください。

https://japan.zdnet.com/article/35173759/

 「この10年は生き残れればいいという生存戦略だったが、これからの10年は社会に目を向ける」とし、倉貫社長は職人としてのプログラマーの価値を高めることに力を注ぐ考えのようだ。
その一環として、趣味でプログラミングをする人たちを増やすための草の根運動を展開する。
そのために、若手育成のために作成したプログラミングレベルの向上法や未経験者がゲーム感覚でプログラミングを学べる学習コースなど、社内の取り組みを公開したり、毎月開催する社内プログラミングコンテストに外部からの参加を募ったりする。
「当社の採用やCSRのためにやるものではない。世の中に役立つものと純粋に思っている」と、倉貫社長はプログラムの文化を広げたいという。

リモートワークで日記と日報

思考メモ

全社員リモートワークでも、互いのことを知る機会があると良いと考えて「日記」という仕組みを入れている。日報ではなく、あえて日記。日記は、仮想オフィスのシステムに組み込まれている。


日記だけあって、いわゆる仕事の日報と違い、プライベートなことを中心に書くようになっている。日記には、休みの日に家族と出かけた話や、今ハマっている趣味の話なんかが投稿されている。

ブログよりも日記という呼び名がよくて、難しい考察を書くよりも、出来事を書くだけなので圧倒的にハードルは低い。ちなみに日記には「いいね」でなく懐かしの「へぇボタン」が置いてある。

仕事に関係ない近況なんかが書いてあると、なんとなくでも、その人となりがわかる。なにより、テレビ会議で話すときに、本題の前に話す雑談のネタにできて、アイスブレイクがしやすくなる。


だから、日報は要らないな、と思っていたけれど、最近やっぱり日報は日報で大事だな、ということに考えを改めた。というのも、入社してすぐの人にとって日記を書く方がハードルが高いのだ。

たしかに、入社してすぐは成果も上げられていないので、そんな中でカジュアルなことを書き込むのは気が引けるだろう。社内に知り合いも少ないから、どんな反応があるかわからないのも怖い。

知り合いを増やすためにも日記を書けばいいのだけど、それはマッチョな意見。そこで日報である。日報なら、業務のことなので書くべきことが決まっているし、業務の一環だから書くしかない。


日報は、社員なら誰でも見えるオープンな掲示板に書いてもらうので、自然と目に入ることでリモートワークでも存在感を出すことができる。なにより、日報はセルフマネジメントの練習になる。

セルフマネジメントでは、時間の管理を自分でする必要がある。朝の仕事前に1日の予定を見積もって、仕事終わりに実績を残せば、予実を把握できる。予実管理はセルフマネジメントの基礎だ。

日報には感想を添えてもらうが、これがふりかえりの練習になる。予実を見てふりかえることで、業務の改善ができる。最初のうちは強制力をもって日報を書くことで、ふりかえりが習慣になる。


ふりかえりが習慣化されると、自己改善できる人になるのでセルフマネジメントに1歩近づくことができる。そんな訳で、日記と日報の両方大事だったんだな、ということがわかったという話。

応援したくなる人の特徴

思考メモ

どこか応援したくなる人っている。仕事柄、社内に限らず面談する機会が多いけれど、話を聞いてるうちに、なんか応援したくなる気持ちが湧いてくる人たちがいる。そこに共通点がありそう。


まず自分ごとで動いている人。誰かの仕事を、頼まれたからやってる人のことは応援しにくい。というか、むしろ応援すると悪い気がするが、自分ごとで取り組んでいる人は、応援したくなる。


難しいことに挑戦しようとしている人。誰が見ても簡単なことなら、たとえ本人にとって高いハードルでも生暖かく見守るしかできない。自分にできないことに挑戦する人は、応援したくなる。


難しいことだけど、できると信じている人。困難なことを前提に、実は無理だと思いながら取り組んでる人は応援しにくい。自分の可能性を信じて賭けようとしている人は、応援したくなる。


自分の為だけに取り組もうとしていない人。頑張って得するのは当人だけなら応援しがいはないけれど、社会のためや応援する人にとっても望ましい結果を得られることなら、応援したくなる。


相談してくれると応援したくなる。人間心理として、頼られることでモチベーションが高まることがあり、頑張ってる人から相談されると、なんかしてあげたくなる。関わると、応援したくなる。


大変だけど深刻そうにしていない人。目標に向かう姿勢はよくても、自分自身を犠牲にして悲劇のヒーローぶってる人は応援しにくい。つらそうにしてないで前向きな人なら、応援したくなる。


応援してもらえるって、とても良い資質。物語の主人公になれる資質といっても良い。ゲームや小説でも主人公はだいたい応援される。逆に考えて主人公のように振る舞うことが大事なのかも。

哲学者トマス・アクィナスは、「希望とは、獲得困難だが獲得可能な未来の善」と定義していたけれど、応援したくなるのは「希望」を感じさせてくれる人だと言っても良いのかもしれないな。

全社員リモートでPマークの取得

思考メモ

先日ソニックガーデンで、プライバシーマークを取得しました。なんとオフィスなし全社員リモートワークでも取得できました。

管理ゼロのマネジメントですが、だからこそセキュリティや個人情報保護には力を入れていかねばならないな、と考えています。

すべてクラウドという前例のないことばかりで、かなり大変だったと思いますが、粘り強く対応してくれたメンバーに感謝です。

Pマークは取得しただけでなく、継続的に個人情報保護に取り組むことが本質ではありますが、それでも取得できて良かった。

なにより良かったのは、取得に向けて取り組んだことで、個人情報保護に関しての意識が高まり、仕組み化が進んだことです。

また取得には、オプティマ・ソリューションズさんにご支援いただきました。完全リモートでの支援、ありがとうございました。

オプティマ・ソリューションズさんの事例記事も出ました。リモートワークにおけるエポックメーキングな出来事になれば良いな。

ソニックガーデン11期からの経営方針

思考メモ

今月からソニックガーデン11期目になりまして、これを機に幾つか新しい取り組みや制度の導入を実施しました。主に内部的な人事制度・組織改変の話になりますが、ご案内させてください。


1つは、グループ会社である株式会社ラクローの独立。今後の事業成長を考えたときに、代表の岩崎さんの希望もあって、資本関係も解消して自立するためにMBOを実施してもらいました。

株式会社ラクローの、MBOによる当社グループから独立のお知らせ

手放すことに躊躇はありましたが、応援すべく決断しました。奇しくも、ソニックガーデンがTISからMBOさせてもらい独立してから10年目に、MBOしてもらって応援する側になりました。


次に、自社サービスの仮想オフィス製品「Remotty」ですが、昨年からの事業成長を受けて、より自由度を上げて経営するために、人事権まで権限委譲したカンパニー制度を導入しました。

管理ゼロでフラットなプログラマ集団と、事業会社らしく運営する組織では、組織文化も人事評価も違ってくるので、子会社に相当しつつ取り回しに便利なバーチャルカンパニーとしました。

Remottyと同時に、kintone連携サービスの「じぶんシリーズ」も合わせてカンパニーとして運営します。こちらも奇しくも、TIS時代にソニックガーデンが誕生した際の制度を使うことに。


関連会社と自社事業の整理をしたことで、ソニックガーデン自体は、改めて「納品のない受託開発」にフォーカスして、お客様の問題解決と要望にお応えしていくことに取り組む所存です。

「納品のない受託開発」事業は私たちソニックガーデンにとって、アイデンティティとも言えるビジネスモデルですが、その経営を行う経営チームを発足し、執行役員の制度を導入しました。

執行役員制度及びカンパニー制導入のお知らせ

創業時から支えてくれている取締役3名の安達、松村、西見に、新たに野上・遠藤を加えた5名の執行役員からなる経営チームで事業運営をしてもらい、徐々に現場のことは任せていきます。


私と副社長の藤原は、各事業の経営の支援と、コーポレートガバナンスの観点からの取り組み、新しい活動への投資、関係者の皆さんが安心して働ける環境づくりなどに取り組んでいきます。

どの制度も改めて意味づけを行なっただけで、実態としては以前から大きく変わるわけでもありませんが、社員一同精進して参りますので、引き続きご支援のほどをよろしくお願い致します。


以下は、ソニックガーデン11期からの経営方針の説明資料です。社内向けかつプレゼン資料だけなので伝わりにくいところもあるかと思いますが、ご参考までに。

暗黙知から引き出す文章化

思考メモ

なんとなく心の余裕ができたからか、改めてブログを書きたい意欲が湧いてきつつある。ここ最近は、ただ思うことを徒然とFacebookに書いているけど、もう少し考察して書いてみたい。

経験したことをそのまま残すのは日記で、それも役には立つと思うけど、経験を自分なりに抽象化することで、他の人にとっても将来の自分にとっても役に立つものになる、かもしれない。

経験したことには前提となる文脈があるので、いかに文脈に依存せず理解できるように構成できるか、単体の記事として成立する構成になるか、記事の構想を練るのは大変だけど、楽しい。

経験をふりかえりながら、内省した気付きを言葉にして、筋の通った文章にできるように構造化していく。この時間を経ることで、自分にとっても再現可能な血肉となっていく感覚がある。

一度、ブログの記事にして言語化できてしまえば、それ以降に取材を受けたり、社内でコンセンサスをとる必要があるときにも、言い淀むことがなくなる。これが暗黙知の表出化なのかも。

構造化された文章を書こうとすると、心の余裕だけじゃなく時間の余裕もないと作れない。ライターさんに書いてもらえるかというと、この構想の部分だけは他人にアウトソースできない。

もう少し効率的にできたら良いのに、と思うけれど、そもそも、この過程自体が楽しいからやってたことを思うと、無理して効率化もアウトソーシングもしなくても良いのかもしれないな。

それに、これが自分にとっての抽象化思考のトレーニングになってたのかもしれない。しばらく書けてなかったから、リハビリしていこう。

ボランチ論から学ぶビジネス

思考メモ

中村憲剛さんのボランチ論。鈴木啓太さんのYouTubeで見つけたけど、この人たちの言語化いいな。面白かった。


攻撃派と守備派の組み合わせとかビジネスとかプログラミングでもありそう。テスト好きな堅牢派のプログラマと、プロトタイプ派のプログラマが組むとうまくいく。

30歳越えてからは頭で上手くなる話。これもビジネスの世界でも言える。20代に訳もわからず、がむしゃらに色々と経験すれば、次は経験を活かせるようになる。

ボールを止めれるようになる話。どうすれば出来るようになるか。本人の意識と、見て止まってると言ってくれる指導者の存在。これ、ふりかえりでやってることだ。

ボランチが試合を作るには言語化がマスト。短い時間、短いセンテンスで伝える。これもマネージャ論に聞こえるな。スキルだけじゃなく伝える練習をした方が良い。

フォワードは点を取りたいだけだから、点に繋がる指示を出せば動く。これもマネジメントの肝だわ。内発的動機付けを把握しつつ、全体のために動けるようにする。


こういう分野違いだけど、思考が深い人たちの話は、むしろ自分の分野に置き換えて、抽象化して考えられるから面白いな。プログラミングで同じことしてみたい。

創業10周年の感謝

思考メモ

今日は、ソニックガーデン10期末の全社集会。集会といっても、いつも通り全員リモートで参加。半年に一度の、社員の皆さんに私からプレゼンさせてもらう機会。


10周年なので、創業から10年分の思い出をふりかえり、少しずつ増えた仲間たちに感謝を述べさせてもらった。5人で始めた会社が、やっと50人を越えるまでに。

全然、急成長はできなかったけれど、身の丈にあった成長を続けてこれただけでも、本当に感謝しかない。数字は気にしてなかったけど、結果は過去最高益だった。

それなりに立派な数字を残せたことは経営者として一安心ではあるけれど、それよりも一緒に楽しく働いてくれる仲間たちがいることの方が嬉しい。感謝しかない。


もちろん、求めてくださるお客様がいて、助けてくれるデザイナーやライターといったパートナーさんがいてくださり、やってこれた。本当にありがたいことです。

なにより、創業時のメンバーが誰一人欠けることなく続けてくれたこと、それどころか創業から一桁台の人が全員が活躍し続けて、今や経営を支えてくれるまでに。


今まで、まずは生き残ることを優先にしてきたけれど、次の10年は少しでも直接的に社会へ貢献していこう。プログラミングという私たちが大事にしている文化で。

そんな話をさせてもらった本日の打ち上げのときに、社員の全員からのメッセージの詰まった創業メンバーへのメッセージブックをサプライズで贈ってもらった。

今、そのメッセージブックに書いてくれた皆の言葉を読みながら、10年頑張ってきたことに報われた気持ちになったし、こちらこそ感謝だよと感慨にふけっている。


10年、大変なこともあったけど楽しくやってこれたし、楽しいことが今も続いているってのが、幸せなんだなと思う。幸せなうちにやめたいと思うこともあるけどw

まだ実現したいこともあるので、もうしばらくは頑張りたいと思います。よろしくお願いします。

実態が先にあって制度をつくる

思考メモ

会社の人数が増えてきたこともあり、来月からの11期に向けて、人事制度の再整備をしているけれど、とても難しいパズルを解いているような気分。この半年ずっと考えて、ようやく解けそう。


私たちの会社の制度づくりで気をつけていることは、実際に起きている事象を分析して、適切な名前を付けて制度にしていくこと。間違っても制度から導入することがないようにしている。

なので、制度ができても現場レベルでは変わらないことが多い。もちろん伝え方に細心の工夫をして、出来てるかどうかはさておき、制度の導入に伴うハレーションや混乱が起きないよう努力してる。


新しい制度を考えるキッカケも、現場を観察して気付いたこと、社員との1on1で出てきた要望、トラブルやリスクへの対応などがトリガーになる。なので、常に歪みがないか現場を観察している。

全社員リモートワークということもあり、人もデータもデジタル上に存在しているから、時間も越えて見聞きできるし、広範に目配りができる。おそらくオフィスだったら難しかったかもしれない。


実態ありきで制度を作る順にしているのは、制度にした瞬間からレガシーになって、必ず実態の方が未来にいってるからなのと、制度にすると1/0(デジタル)になるけど、実態はアナログだから。

人数が50人を越えて事業も広がった中で、実態からの制度を作るとなると、分析・整理するのも骨が折れる。ただソフトウェア開発でいえば、データモデリングみたいなものでハマると気持ち良い。


特に人事制度は、ゲームデザインをしている気分になる。自由度と制約のバランスが悪いとクソゲーになるけど、うまく作れば、気持ちよく働きつつ個人も成長もできて、フロー状態に入ってもらえる。

ゲームデザインって考えると、自社のビジネスモデルが何なのか、シューティングかRPGか理解せずに、他社の事例や目新しいコンセプトなどを参考にして作ってもうまくいかないのは当然なんだな。

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