ブログ「Social Change!」をリニューアルしました〜「仕事を技芸とする」文化を広げるために
倉貫 義人
本日、私のブログ「Social Change!」をリニューアルしました。
これまでの「ブログ記事が並ぶだけのサイト」から、私の活動やプロジェクト全体を紹介する拠点へと生まれ変わりました。
なぜ今、リニューアルをしたのか。
それは、私の中でこれからの活動の軸となるテーマが定まったからです。
それが「仕事技芸論(Work as Arts and Crafts)」です。
結果ばかりが求められる社会の息苦しさ
近年、世の中全体が「結果」ばかりを過剰に重視するようになっていると感じていました。
もちろんビジネスにおいて結果は重要です。しかし、あまりにも結果だけが求められすぎると、現場は疲弊し、息苦しさが蔓延します。最悪の場合、数字を作るために不正が行われることさえあります。
結果さえ出れば、プロセスはどうでもいいのか。
人はただ結果を出すための機械なのか。
そうではないはずです。
私たちはもっと、仕事の「プロセス」そのものに目を向けるべきではないでしょうか。
根底にあったのは「技芸」という姿勢
これまでの私の活動を振り返ってみました。
「納品のない受託開発」「管理ゼロ」「リモートワーク」「ザッソウ」。
そして、「遊ぶように働く」「プログラマを一生の仕事にする」というスローガン。
一見バラバラに見えるこれらに共通するものは何なのか。
その答えとして見つかったのが「技芸(Arts and Crafts)」という言葉でした。
誰かに強いられて行う「労働(Labor)」ではなく、自らの技術と工夫でより良いものを生み出そうとする「技芸(Arts and Crafts)」。
かつての職人がその工程一つひとつに魂を込めたように、私たちもソフトウェア開発や経営というプロセスそのものを楽しみ、こだわり抜くことができるはずです。
私がこれまで追求してきたのは、仕事を効率化することだけではありませんでした。
働く人が自律し、プロセスそのものを楽しみ、良い仕事をする。その結果として良い成果が出る。
そんな「仕事を技芸とする」あり方を模索してきたのだと、ようやく言語化することができました。
新たな「Social Change!」の役割
これまで「Social Change!」というブログには、特定の決まったテーマがあったわけではなく、その時々の私の経験や思考を記録する場所でした。
しかしこれからは違います。
「仕事を技芸とする文化を広げる」という明確な軸(仕事技芸論)を中心に据えて運営していきます。
サイトの構成も変更しました。
「仕事技芸論」をテーマの中心に置きつつ、ブログ以外のプロジェクトやコンテンツも紹介していきます。
もちろん、長年続けてきたブログも大切なコンテンツです。これまでの記事は「倉貫のブログ」として、このサイト内の1コンテンツとして継続していきます(過去記事のURLも維持されますのでご安心ください)。
仕事を「技芸」として捉え直すことで、働くことはもっと自由で、創造的になれる。
そんな文化を広げていくことが、これからの私の「Social Change」です。
装いも新たになったこの場所で、皆さんと共に新しい仕事のあり方を考えていければと思います。
今後とも、どうぞよろしくお願いします。