仕事を「労働」から「技芸」へ。
私はこれまで、「Social Change!」というブログを通じて、ソフトウェアの思想と実践で社会を良くするための発信を続けてきました。
株式会社ソニックガーデンの経営を通じて、「納品のない受託開発」や「管理のない組織」を実践してきたのも、その一つです。
そして今、私たちは次のステージへ進みます。
それは、仕事そのものの定義を変える挑戦です。
仕事は、単にお金を得るための「労働(Labor)」ではありません。
自らの技術を磨き、表現し、誰かの役に立ちながら、自分自身も高めていく。それは本来、絵画や工芸、武道のように、終わりのない探求を楽しむ「技芸(Art / Craft)」であるはずです。
このサイトは、仕事を単なる労働として消費するのではなく、一生をかけて磨き続ける「技芸」として捉え直すための、思考と実践の場です。
プログラミングはもちろん、経営、マネジメント、あらゆる職種において「仕事を技芸とする文化」を広げていく。
それが、リニューアルしたSocial Change!のミッションです。
▼仕事技芸論について、詳しくはこちらの記事をご覧ください
ブログ:仕事を技芸とする文化を広げる(仕事技芸論)
運営責任者・プロフィール
倉貫 義人(Yoshihito Kuranuki)
株式会社ソニックガーデン 創業者・代表取締役社長
「管理しない経営」「納品のない受託開発」の実践者
1974年京都府生まれ。大手SIerにてプログラマやマネージャとして経験を積んだのち、2011年に自ら立ち上げた社内ベンチャーをMBO(マネジメント・バイ・アウト)し、株式会社ソニックガーデンを設立。
受託開発の常識を覆す「納品のない受託開発(月額定額&成果契約)」を確立し、船井財団「グレートカンパニーアワード」ユニークビジネスモデル賞を受賞。
また、全社員リモートワーク、本社オフィスの撤廃、管理職を置かないホラクラシー経営など、自らが「理想」とする働き方を徹底して実践。「働きがいのある会社ランキング」入賞や「ホワイト企業アワード」受賞など、理想と利益を両立させる経営手腕が評価されている。
「北欧、暮らしの道具店」を運営する株式会社クラシコムの社外取締役を2018年から務めた後、2024年から取締役CTOに就任。自社のみならずエンジニア組織の新しいあり方を社会に問い続けている。
主な著書
『人が増えても速くならない』
『管理ゼロで成果はあがる』
『ザッソウ 結果を出すチームの習慣』
『「納品」をなくせばうまくいく』 他多数
SNS
X: @kuranuki
Facebook: https://www.facebook.com/kuranuki
このサイトの楽しみ方
「仕事技芸論」を多角的に理解し、楽しんでいただくために、4つの形式でコンテンツを展開しています。
- 倉貫のブログ
- 日々の経営で気付き学んだことを書き残しています。組織運営やマネジメント、働き方にアジャイル開発など、多様なテーマを取り扱います。
- 仕事エンタメ小説
- 「仕事を通じた成長」をテーマに、抽象的で捉えにくいマネジメントを、魅力的なキャラクターたちが織りなす物語で届けるウェブ連載です。
- 倉貫書房
- 出版業界の商習慣を問い直す「返本なし・掛け率50%」の流通モデルで、毎日の仕事を面白くする「紙の本」を社会に届ける出版社です。
- ザッソウラジオ
- 倉貫と「がくちょ」こと仲山さんが知り合いをゲストに呼んで、雑な相談の「ザッソウ」をしながら、ゆるくお喋りするポッドキャストです。
「自己中心的利他」で書き続ける
このSocial Change!は、私がまだ社内ベンチャーを立ち上げたばかりの2009年から書き続けてきました。当時、プログラマから経営者へと自分の役割が切り替わっていくタイミングで、日々の活動や考えていることを書き記すためにスタートしました。それが、かれこれ15年以上も続いています。
よく「なぜ経営者がこれほどブログを書き続けるのか?」と問われます。
長年書き続けてきた原動力は、一貫して「自分のため」です。
日々の経営や開発の中で生まれた迷い、気づき、そして仮説。それらを言葉にして定着させるプロセス(ログ)こそが、私にとっての思考の研鑽です。
自分が本当に納得できる仕事、心から楽しいと思える働き方を追求し、そのプロセスを言葉にして磨き上げる。その結果として生まれた知見が、同じように悩む誰かの役に立ち、ひいては社会を良くしていく。
私はこれを「自己中心的利他」と呼んでいます。
誰かの犠牲の上に成り立つ「奉仕」ではなく、まず自分が満たされ、その余剰や熱量が周囲に伝播していくこと。
このサイトは、そんなスタンスで綴られる、仕事と経営の実験記録です。