ソニックガーデン代表 倉貫義人のブログ

費用対効果ではなく「投資対効果」の高かった取り組みと得たもの

木こりのジレンマという話がある。刃こぼれした斧で一生懸命に木を切っている木こりに、「斧を研いだらどうか」というアドバイスをしたところ、「木を切るのに忙しくて、斧を研ぐ暇はない」と答えたという逸話だ。 短期的な目線だけでは、長期的には損をする。短期的に得るものがなくても取り組むのが投資だ。それは何も金銭だけが投資の対象ではない。これからの時代、特に金銭だけに頼るのはリスクが大きいだろう。 スキルを磨くことや、人脈を広げること、それにかける時間も投資と言える。投資というのは会社に限らず、個人の活動にも言える。投資なので無駄になるかもしれないが、取り組まなければリターンを得ることはない。 本稿では、 […]

「納品のない受託開発」から「管理のない会社経営」まで(ソニックガーデンまとめ資料公開)

先日、Great Place to Work®の開催する「働きがいのある会社」ランキングにて、私たちソニックガーデンが小規模部門で初エントリーながらベストカンパニー5位に選出して頂きました。ありがとうございました。(詳しくはこちら) Great Place to Work®は、「働きがい」に関する調査・分析を行い、一定の水準に達していると認められた会社や組織を各国の有力なメディアで発表する活動を世界約50カ国で実施している専門機関です。(公式サイトより) 働きがいを求めて会社をやってきた訳ではないですが、私たちの取り組みは自分たち自身、誇れるものだとは思いつつも、自分たちで言ってるだけでしかな […]

成功という呪いを解く、成功よりも成長を楽しむ

「頑張って成功してください」そんな何気ない言葉が、ずっと心に残っている。 2017年も、たくさん講演の機会を頂いたのだが、その中のとあるセミナでのことだった。私の講演を聞いた年配の方から、ひとしきり賞賛して頂いた後に、別れ際にもらった言葉だった。応援して頂けるのは本当にありがたいと思う。 ただ、ふと果たしてどこまでいけば「成功」なのだろうか。そこに、ほんの少しの違和感が残った。確かに自分のことを成功した人間だとは思わないが、さりとて今の状態が失敗だとも思わないし、大きな不満がある訳でもない。 このほんの些細な違和感を消化するために記事を書いてみたい。 成功とは何か、誰が決めるものか 「成功」と […]

大きな組織にいても自由に働くために出来ること

私たちソニックガーデンは、もともとは3000人ほどのSIer(システムインテグレータ)の社内ベンチャーから始まっている。それまで社内ベンチャーの制度などなかったが、新規事業の事業計画を当時の社長に提案をして、それが認められて制度もゼロから作って、社内ベンチャーを立ち上げた。 その後、2年経営を続けてなんとか軌道に乗ったところで、事業と組織を買い取る形で、資本関係のない形での独立を果たした。格好良く言えば、MBO(マネジメントバイアウト)だ。ただ、それ以前も、会社の中で自分で作ったソフトウェアをオープンソース化したり、かなり自由に働いてきた。 組織にいると好きなことが出来ない、もっと自由に働きた […]

ブログには無いMediumの4つの気軽さと可能性

最近、こちらのブログよりも高い更新頻度で書いているのが、”Medium”だ。私のMediumのページはここだ。 https://medium.com/@kuranuki Mediumは、ブログのプラットフォームで、2012年にTwitterの共同創業者だったエヴァン・ウィリアムズが立ち上げたサービスである。 Twitterのようなフォローの仕組みを持ったSNSの要素があり、Twitterよりも長い文章を書くことに適している。日本語にも対応し、既に世界中で多くのユーザがいる。 先日、そんなMediumが従業員の3分の1をリストラするというニュースが出た。その狙いは、広告ベ […]

自由をつくる自在に生きる

非合理な常識よりも、非常識な合理を採る。それが自由への道である。 前回の記事で「経営はもっと自由で良い」と書いた。そう、一般的な会社経営で常識と考えられていることよりも、私たちは自分たちらしい会社のあり方を考えて取り組んできた。結果、ソニックガーデンは合理的だけど非常識だと言われることが多い。 それを表す言葉が「自由」だと知ることができたのが、この本だ。 自由をつくる自在に生きる (森 博嗣, 集英社新書 520C) 人生の目的は自由である 本書では「人生の目的は自由である」という趣旨で、自由についての考察が綴られている。著者による自由とは「自分の思いどおりになること」だとされている。 言われ […]

誰が企業文化と価値観を伝える役割なのか? 〜 チーフ・エバンジェリストとしての「CEO」

2016年の最初の記事です。今年もほぼ毎週のペースで更新していきたいと思います。ソニックガーデンのFacebookページか私のTwitterで更新情報をアップデートするので、良ければフォローください。 今回の記事では、2015年の社内外に発信した活動を振り返りつつ、企業文化と価値観を伝えようと活動する理由について、2016年の抱負を兼ねて書いてみました。 ブログや書籍や講演を通じて実践からの考察を伝える 昨年(2015年)にこちらのブログで書いた記事は45本でした。1本の文章量が多いので毎日更新という訳にはいきませんが、定期的に書いています。また、Mediumも始めたのですが、ブログよりも気軽 […]

なんのために書籍を書くのか 〜 経営者にとって書籍を書くことはビジョンを伝える手段の一つ

「ITエンジニア本大賞」のビジネス書部門で大賞を頂いたことは、私にとっての書籍『「納品」をなくせばうまくいく』を取り巻く活動の一つの区切りとなりました。 そこで、この記事では私が書籍を書いた理由と、出版したことでの個人的な気付きについてふりかえってみました。 ブログを書き続けていたことが執筆のきっかけだった 日本実業出版社から連絡を最初に頂いたのは、2013年8月末のことでした。ご丁寧なメールを頂いたのを覚えています。私のブログも読んでいただいて、それもきっかけの一つだったようです。ブログ一生懸命に書いていて良かった。 当時の私は、実は書籍を書こうとしていて何社かと交渉しつつも結局は企画が通ら […]

ビジョンとミッションの大切さ 〜 ミッションの気付きとビジョンの見つけかた

先日、以前に私が代表を務めていたXPJUG(日本XPユーザグループ)が主催する”XP祭り”で講演依頼を頂いたので、話してきました。 当初は「なぜアジャイル開発はうまくいかないのか」という講演タイトルで話すことを考えていたのですが、その内容については既にブログに書いてしまったこともあり、また、もはや「納品のない受託開発」について話すのも自分自身が食傷気味だったこともあり、何でもありの”XP祭り”らしく、急遽、話すことを変えました。 以下が当日の資料ですが、実質は8ページ目からが本番です。私が話そうと思ったことは「ビジョンとミッションの大切さ」につい […]

不惑:惑わず生きていくために30代で身につけておきたい4つの悟りと経験

「不惑」とは、「四十にして惑わず」という、かの有名な孔子の言葉らしいですね。 色々と迷いながら生きてきたとしても、40歳くらいになったら惑わずに生きたいものです。惑わずに生きていくために、30代までのうちに気付き、その気付きからこうした経験を詰んでおいたら良いんじゃないかと思うことを、今回は記事にしました。 As Far as the Eye Can See / “Caveman Chuck” Coker 絶対にうまくいく正解などない もしも新しいことに挑戦しようとするときや、これまで経験したことのない未知の領域に取り組むとき、若いうちは、つい正解や正しいやり方を求めようとしていました。 そう […]

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