2011年は色々と転機になる年になりました。
振り返ってみると、2011年の私の漢字は「起」でした。
社内ベンチャーだったSonicGardenをMBOして、株式会社ソニックガーデンを起業したのが最も大きな変化ですね。会社を退職するという経験も産まれて初めてしましたし、自分の会社を持つということも初めてでした。
1年前の今頃には、すでに会社を作る企画は動き出していたので、今年の動きは自分自身で驚きがあるかというと、元々の想定からそこまで大きく違ったというとそんなことはないですが、結果としては想定よりも一層前向きに進んだように思います。
今年はこれまで以上に沢山ブログを書いた年でもありました。沢山アクセスを頂いた記事を1位から5位まで紹介しながら、ふりかえってみたいと思います。
目次
1位:モチベーションの源泉:何のために働くのか、転職か起業か
この記事を書いたのは7月7日で、事業のMBOが成立するまでは非公開だったのですが、既に株式会社ソニックガーデンを設立した後だったんですね。今回は起業するにあたって、一人で始める訳ではなく、仲間とともに立ち上げたんですが、仲間たちのモチベーションの源泉を深く考える機会があり、それを記事にしたのでした。とても頼もしい仲間たちがいたからこそ、起業することが出来たと思っています。
2位:オフェンシブな開発〜「納品しない受託開発」にみるソフトウェア受託開発の未来
起業するにあたって、やはり自分がずっと考え続けてきたソフトウェア開発の理想的なあり方を追求したいと思い、仲間たちやお客様とディスカッションを繰り返し、考え抜いて作り出したのが「納品のない受託開発」という「ソフトウェアパートナーシップモデル」でした。このビジネスモデルがあったからこそ起業できたとも言えますし、起業したからこそ、このビジネスモデルが実践できているとも言えます。
3位:写経で身につけるプログラミングの基本
SonicGardenではコンサルティング事業の一環として教育事業も行っています。アジャイル開発やRubyでのプログラミング、クラウドでの運用経験などを身につけてもらうものですが、少し普通の教育プランと違うのは、研修スタイルでも、コーチングのスタイルでもなく、SonicGardenのオフィスにきてもらってOJT形式で、一緒に働く中で身につけてもらうというものです。そのOJTの中で考えたことを記事にしました。
4位:『国境なきプログラマ』を目指す~ノマドワークの究極のかたち
SonicGardenのプログラマは、本人の希望によってはノマドでタイムフリーな働きかたが可能です。その最たる事例を紹介したのが、この記事です。海外で働きたいという本人の希望があり、アイルランドに移住しつつ、SonicGardenの仕事をしてもらうというスタイルを実現させました。このスタイルは、これまでの組織の形や契約形態では実現しえなかったことかもしれません。これも起業したことで得られたことの一つです。
5位:株式会社ソニックガーデンを設立しました〜退職から独立の経緯と起業への思い
独立をして株式会社ソニックガーデンの設立が出来たことが、今年の一番の出来事として残っています。私自身は、経営者として大きな賭けに出るタイプではなく、石橋をしっかり叩いてから新しいことに挑戦するタイプだと認識しています。なので、それほど大きな賭けで起業した訳ではないですが、それでも思い切ったことには違いありませんでした。
私が成し遂げたいビジョンのために起業する選択とその実現まで辿り着けたのは、多くの方との出会いがあったからで、厳しい意見や暖かい応援、どれもが私の中で力になっています。
今年もありがとうございました。来年もよろしくお願い致します。
良いお年を。