Social Change 〜 ソフトウェア開発者が経営者になるまでと、これからの戦略( #devlove2012 資料)

Social Change 〜 ソフトウェア開発者が経営者になるまでと、これからの戦略( #devlove2012 資料)

12月15,16日に開催されたDevLOVE2012に参加して、講演させて頂きました。記念すべき100回目のイベントということですが、100回も続くのはすごいことですね。

カンファレンスチェアの @papanda こと市谷くんから頂いたオファーは、以下のものでした。

改めて、DevLOVE2012のセッション内容を決めたいと存じます。

内容を決める前に、そもそも、DevLOVE2012に来る人に向けて、このカンファレンスにどういう意味を込めたいかをまとめておきますね。参加者にとって、おおきなカンファレンスではあるものの、DevLOVE2012は、わずか2日間の非日常的な瞬間でしかありません。そもそも、そういう瞬間で何ができるのか、なんですが。

私の経験を振り返った時に、誰も選ばなくてもいい、自分が良いと感じる道を選ぼうと思った切欠がデブサミ2006だったんですね。そこで、発表している人たちを見て、憧憬とともに共感を覚えました。

憧憬だけなら、「あの人はすごい!でもすごいからできるんだよなぁ..」で終わります。次の日から、また強力な現状維持に敗れ続ける。でも、「あの人はすごい! そして、才能や環境に恵まれているからではなく、自分でそうあるために力を尽くし続けている」と、共感を同時に覚えるならば、その後のきっと行動は変わります。私自身が今もそうであるように。

倉貫さんにお願いしたいテーマは、倉貫さんのこれまでと、これからの戦略です。この具体的な内容とともに、なぜ倉貫さんがソフトウェア開発に関する様々な活動が続けられているのか、語っていただくことは出来ませんでしょうか。上記のとおり、その姿勢が多く人たちにとって、アクションへの後押しとなると思うからです。

講演概要

戦略。それは経営者だけの言葉ではない。 なぜならば、自分の人生のオーナーは自分自身であり、自身を資源として、何を目指すのかを考え、そこに至る道筋を考えなければいけない。 それは、まさしく戦略である。 私の辿ったソフトウェア開発とそれをとりまく世界での経験をもとに、ソフトウェア開発者がその未来戦略をどう考えれば良いのか、をお話します。

Social Change 〜 ソフトウェア開発者が経営者になるまでと、これからの戦略

戦略とはなにか

会社を経営していると「戦略」という言葉は日常的に使います。戦略とは一体なんでしょうか。私なりの考えを述べると、時間やお金といった自分がもつ資源をどこにつぎ込むかを選ぶということ、裏返すと、何を捨てるのかを選ぶことが、戦略だと考えています。自分の限られた人生の貴重な資源を、どう使うのか、ということです。

そして、戦略を決めるときに大事なのは、過去と未来です。これまでに過ごしてきた経験や出来事こそが資源でもあり、それを、どんな未来の自分になりたいか、どんなビジョンを実現したいか、に繋ぐことが戦略になります。過去と未来を繋げるのが戦略です。今、何をするのか、何を選ぶのか、ということです。

この講演では、私がどんなキャリアを過ごしてきたことで、何を得て、何を捨ててきたのか、そして、未来のビジョンをどう考えていて、そのために今、何をしようとしているのか、をお話ししました。

私の話が、誰かのアクションへの後押しになったとしたら幸いです。

おまけ:Tweetまとめ

倉貫 義人

株式会社ソニックガーデン代表取締役社長。経営を通じた自身の体験と思考をログとして残しています。「こんな経営もあるんだ」と、新たな視点を得てもらえるとうれしいです。

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