11月に入ってから、各地に遠征をして「納品のない受託開発」についての講演や勉強会をしてきました。特に、愛媛松山と大阪では「納品のない受託開発」について話をするのは初めてで、沢山の出会いがあって良かったです。この記事では、2カ所で開催した勉強会のふりかえりと参加者の皆さんのブログを紹介します。
また、各地で開催してたものの東京では実はやってなかったのですが、やっと東京でも開催してもらえることになりました。12/12(木)の開催です。参加は以下より。
「納品のない受託開発」を知ろう、語ろう会
目次
愛媛松山
昼の部:「納品のない受託開発」から受託開発のビジネスモデルを考える
夜の部:Agile459 #19 二大アジャイリストに聞く「アジャイルを越えてこれからの業界・エンジニアの生き方とは?」 #agile459
愛媛というか四国で講演させて頂くのは初めてでした。どれくらいのソフトウェア開発の企業があって、市場の様子などわからない状態だったので、色々と不安要素はありましたが、ひとまず一度はやってみないとわからないということで実施しました。今回の試みは、昼の部と夜の部に分けて、昼間の時間では経営者やビジネスよりの方向けに、ビジネスとしての「納品のない受託開発」について話をし、夜の部では、エンジニア向けで話をしました。
特に昼の部には、松山で長くソフトウェア開発の会社を経営されてきた経営者の方々にご参加頂き、沢山のディスカッションをさせて頂くことができ、とても有意義でした。現状を変えていきたいという思いは同じで、それをどうすればいいのか、真剣に模索されていて、私の話も非常に熱心に聞いて頂けました。夜の部は、勉強会から懇親会まで沢山の方とお話できました。
愛媛松山では、Agile459の懸田さん、影浦さんにはお世話になりました。ありがとうございました。特に2日目の松山ツアーも同行して頂いて、本当に感謝です。
また、参加して頂いた方がブログを書いて頂きました。どういったビジネスモデルで、何を大事にしているか、など伝わったようで良かったです。
・「納品のない受託開発」から受託開発のビジネスモデルを考えるに参加 – なか日記
・「納品のない受託開発」や「アジャイルテロリスト」の話 #agile459
・「納品のない受託開発」や「アジャイルテロリスト」の話 #agile459 を聞いてきた – 鎌玉 大のよしなしごと
・Agile459 #19 二大アジャイリストに聞く「アジャイルを越えてこれからの業界・エンジニアの生き方とは?」に参加 – なか日記
松山では、金曜日に講演と勉強会をさせて頂いて、その翌日はアジャイル愛媛ツアーということで、昔からのアジャイル仲間たちと一緒に松山観光に連れて行ってもらいました。これまで、アジャイルの人たちとこんな風に旅行するなんて無かったので、ある意味新鮮で、とても楽しかったです。講演+観光のセット、非常にいいですね、ぜひ他の地域にも行きたいです。
大阪
「納品のない受託開発」を語る会 #devlove #DevKan
大阪の勉強会では、思いきって私からの説明の時間は30分ほどに圧縮してポイントだけに絞って話をしたあとは、すべて質疑応答の形式で進めることにしました。ぜんぜん質問がでなかったらどうしようかと思っていましたが、ひっきりなしに皆さんから沢山の質問とご意見を頂くことができて、2時間の勉強会があっというまに無事終えることができました。積極的な参加者の皆さんで本当に助かりました。ありがとうございました。
また今回のような夜に開催する勉強会での問題の一つは、お腹がすいてしまうことなのですが、そのソリューションとして今回は、30分だけの講演時間が終わったら、そのタイミングでピザが届くようにして、質疑応答の時間はビール&ピザを食べながらのフランクな形式で進めてみましたが、その試みはうまくいったように思います。わいわいと話ができる雰囲気の中の方が質問もでやすいのかもしれません。
大阪では、DevLove関西の中村さんにお世話になりました。ありがとうございました。大阪でも、参加者の方がブログを書いてくださっています。
・納品のない受託開発で、重要だと感じた3つのポイント。 – developer’s diary
・「納品のない受託開発」を語る会 – DevLOVE関西 | Doorkeeper – yosshy79の日記
「納品のない受託開発」を語る会の開催募集中です
私は「納品のない受託開発」を、日本のソフトウェア開発における取引の選択肢の一つにしたいと思っています。これまでのソフトウェア開発の選択肢は、完全なアウトソーシングとしての一括請負形式か、社員や派遣の形態などでインソーシングする形式か、他にも色々あるかと思いますが、基本的にはこの2つの選択肢が多いでしょう。
そこに第3の選択肢として、「納品のない受託開発」によるパートナーソーシングを当たり前の世界にしていきたいのです。一括請負も内製も難しいと感じているようなお客さまにとってのサービスを広げていきたいと考えています。
これは、「納品のない受託開発」を3年ほど続けてきて、色々な試行錯誤や失敗もうまくいったこともありましたが、概ねのケースで、お客さまにも喜んで頂いているし、それに従事するエンジニアもやりがいをもって仕事に取り組めています。その経験から、このビジネスモデルがマッチするような案件はまだまだ沢山あるでしょうし、このビジネスモデルを広めることで幸せになる人が少しでも増えるのなら、そんなに嬉しいことはありません。
そのために私の会社だけでなく、もっと多くの会社で取り組んでもらい、「納品のない受託開発」を展開していけるように「ソニックガーデンギルド」という仕組みを作りましたし、ギルドとは関係なくても出来る会社が増えてもいいと思っています。
「納品のない受託開発」に取り組むのはソニックガーデン一社である必要はありません。多くの様々な会社や業務が「納品型」から「納品のない」へシフトしていける可能性はあります。ソニックガーデンやソニックガーデンギルドに入らなくても、各社の試行錯誤の中で、新たな「納品のない」ビジネスは出来るはずです。ソフトウェア開発の業界において、新しい市場を創造し革命を起こし、ソフトウェア開発のビジネスをあるべき姿にするために、「納品のないスタイル」を目指す企業や個人同士が情報交換するためのコミュニティが必要です。
そのきっかけとなる勉強会は、全国各地でやっていきたいと思っています。開催場所と人集めをして頂ければ、私が伺いますので、ぜひ各地で取り組みをして頂きたいと思います。もし開催するということであれば、お問い合わせかメッセージリーフでご連絡ください。
お知らせ:東京でも開催します。
その「納品のない受託開発」の勉強会が、東京でも開催してもらえることになりました。2013年12/12(木)の開催です。参加は以下よりお願いします。
「納品のない受託開発」を知ろう、語ろう会
多くの皆さんのご参加、お待ちしてます。