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私たちの会社では、今は半年に1度のペースで合宿を行っています。しかしそれは、IT系企業によくある「開発合宿」のように何かプロダクトを作ることを目的とした合宿ではありません。私たちの合宿は「開発しない合宿」なのです。

この記事では、自己組織化チームを目指す私たちが先日実施した合宿について紹介します。メンバーの自主性を高めたいマネージャの方にとって参考になれば幸いです。

親睦を深めたその先へ、会社を自分ごとにした強いチームへ

私たちが半年に1度は合宿をしている理由について、ちょうど半年前の合宿のタイミングで記事を書いていました。

極端なリモートチームでも合宿をする理由 〜 インターネット禁止の夜通しダイアログやってみた

普段はほとんどのメンバーがリモートワークをしていて、それでいて不便を感じていないし、チームワークもできているのだけれども、普段の雑談だけでは話しきれないお互いの深いところを知るために、合宿を実施しています。

チームにいるメンバーのお互いのことを深く知ることで、困った時にも助け合える気持ちになる前提を作ることが合宿の目的でした。そして今回の合宿では、その目的に加えて、チームを次のステージに進めることをテーマにしていました。

人が増えても自己組織化されたチームでいるためには、誰もが手を抜くことも思考停止になることもなく、自分ごととして動けるかどうかがポイントです。誰か一人でも「自分一人くらいは…」と考えると自己組織化は成立しなくなります。

私たちの会社では、メンバーの全員に会社を良くする権利があります。自分たちの会社は自分たちでハックして良いのです。メンバーの全員が自分ごととして自分の頭で考えるということを再確認することも、今回の合宿の目的にしていました。

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ブラインドサッカーでチームワークを体感した1日目

合宿の1日目は、日本ブラインドサッカー協会が実施されている「OFF TIME Biz」という企業向けの研修を行いました。今回の合宿は、伊豆稲取のペンションで行いましたが、その近くの体育館を借りて行うことにしました。

ブラインドサッカーは目の見えない方たちによるサッカーですが、その特徴は見えない状態でもチームワークを発揮するスポーツということで、見えないからこそ、信頼関係やコミュニケーションを大切にしています。

「OFF TIME Biz」は、目隠しをしたチーム体験を通じて、チームワークの大切さについて学ぶことのできる企業向けの研修です。日本ブラインドサッカー協会さんは、私たちのクライアントでもあり、いつか体験したいと思っていたのが叶いました。

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詳しい研修内容については、ネタバレになるので割愛しますが、非常に貴重な体験でした。目隠しをした中で、お互いにどうやって信頼をするのか、信頼をしあうことでどういった成果が出せるのか、短い時間の中で多くの発見がありました。

フューチャーセッションで未来を語りあった2日目

翌日の2日目では、「フューチャーセッション」の進めかたを参考にして、私たちが自己組織化チームであり続けるために、メンバーの全員が自分ごとの問題として会社や仲間との未来のことを考えて対話できる場を作りました。

フューチャーセッションとして私たちが設定した問いは「10年後のソニックガーデンの○○について」というものです。エンジニアたちは積み上げで考える設計やアイデアは得意ですが、今回はあえて未来から今を考えるという機会にしました。

今回実践したメソッドはマグネットテーブル」と「ワールドカフェです。

まずチーム作りに「マグネットテーブル」から。「10年後のソニックガーデンの○○について」という問いの「○○」に何を入れるかを個人で考えてもらって、その内容をもとにチームになってもらいます。できたチームでディスカッションします。

そこからは「ワールドカフェ」に移ります。最初のメンバーで話し合った後、一人を残してメンバーは別のテーマのテーブルに移動して、またディスカッションを行うのです。今回、30名弱の人数だったので、こうしたメソッドが有効でした。

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メンバーから出てきたテーマは「職人の仕事とは」「ワークライフバランス」「組織とマネジメント」「事業構造と売上比率」「サービスの価値」「コミュニケーション」で、それぞれ10年後どうなっているか、じっくり対話ができました。

自己組織化チームであるために自分ごとで話す「宣言大会」

合宿の最後は、個々人が自分として何をするか、何をしたいのかを宣言する「宣言大会」で終わります。この二日間を共に過ごして、体験と対話を通じて得たインプットをもとに自分の宣言をするのです。

最後の宣言大会では、あくまで個々人の視点、しかも今現在の視点に戻って、実現できることを宣言します。そして、その宣言を実現するために仲間に頼みたいことも一緒に話します。仲間だからこそ応援するのです。

今回の工夫は、人数が多いため4名以下のチームに分けて、人を入れ替えて3回行うようにしました。本人は同じことを3回宣言しなければいけないのですが、回数を経るごとに、より洗練されていくという副次的な効果があったので良かったです。

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こういった会社の合宿は、人が増えてくるとどうしても強制された感じで参加する人が出てくるものですが、今のチームは全員が積極的に動いて考えてくれるメンバーばかりで、これこそが自己組織化チームなんだと感謝しています。

ただ運営側の感想としては、この規模の合宿は人数的に限界かな、と感じました。この先も人が増えることを想定すれば、今からスケールできる仕組みに切り替えていく必要があります。次回以降の合宿は大きく形を変えることも考えています。

次回以降に新しい形の合宿を実践したら、またこのブログで紹介すると思いますので、またその時に。