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先日、私たちソニックガーデンでは恒例となっている「ビジョン合宿」を行いました。全国から社員が集まって1泊2日で、ビジョンを語り合いました。ビジョン合宿は、ビジョンを重視する私たちにとって大事なイベントです。

この記事では、社員とビジョンを大切にしたい会社や経営者のために、私たちの考える「ビジョン合宿」の意味と進めかたについて書きました。

ビジョン合宿とは何か

ビジョン合宿とは、自分たちの働く会社のビジョンと、一緒に働く仲間のビジョンを共有するための合宿です。

ビジョンの共有は重要なことだと考えて、普段から時間とコストをかけていますが、それでも日常の中では落ち着いて未来を見据えることは中々できません。そこで、私たちは半年に一度のペースで合宿形式でビジョンの共有を行います。

この半年に一度のビジョン合宿は、いつもはリモートワークをしている社員たちが同じ場所に一同に集まる貴重な機会でもあります。

スケジュールは、1日目はずっと会社のビジョンについて語り合います。その夜は、温泉に入って宴会ですが、熱い議論は続きます。2日目の午前中に、個人のビジョンを共有して一旦しめて、午後はレクリエーションで懇親を深めます。

開催場所は、冬は三浦半島の「マホロバ・マインズ三浦」が定番となっています。会議室を借りずに大部屋でワークショップができて、ホワイトボードの貸し出しもしてくれます。温泉もあり料理も美味しいので、合宿にはオススメです。

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2011年には既にマホロバでの合宿をしていて、そのときの様子がこちらの記事に残っていました。あの当時は、まだ5人しかいなかったことを考えると、随分と大きくなってしまったなぁと感慨深いです。

なぜビジョン合宿をするのか?

ビジョン合宿をする目的はもちろんビジョンの共有ですが、全員が集合する合宿形式にしている狙いは、各自が考えているビジョンのすり合わせを行うことにあります。日々の中で少しずつズレてくる差を埋めるのです。

また、ビジョンは「未来の姿」なので、未来に向けて進めば進むほどハッキリとしてきます。そのため定期的なアップデートが必要です。私の考えているビジョンを改めて社員の皆に伝え直すことも、ビジョン合宿の目的です。

ただ共有するといっても、言葉にして伝えるだけでは足りません。頭では理解しても納得していなければ、信じて進むことはできません。腹に落としていくために、膝をつき合わせてする集中的な討議の場が必要なのです。

私たちはリモートワークのチームですが、このビジョン合宿だけは同じ空間と時間を共有し、頭だけでなく身体もシンクロさせて議論する必要があると考えています。逆に言えば、普段の仕事は全てリモートで構わないということです。

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ビジョン合宿の進めかた

私たちは、ビジョン合宿を4つのプロセスに分けて行っています。

最初に私の考える最新のビジョンを皆に伝えます。次に数人のチームに分かれてその内容について議論を行います。その後、チームごとに発表をしていきます。最後は逆に、個人ごとのビジョンをチームに伝えて終了となります。

それぞれのプロセスについて、今回のビジョン合宿を例に、もう少し詳しく説明しましょう。

(1)会社のビジョンを頭に入れる

ビジョン合宿の最初のプロセスは、私の頭の中にあるビジョンを言葉に書き出して、皆に伝えて共有します。今回は事前にマインドマップを使って自分の考えるビジョンにつながるキーワードを書き出していました。名付けて「ビジョンマップ」です。

ビジョンマップ

私がこのビジョンマップを作る際のインプットにしたのは、社会情勢や業界動向といった現在のとりまく環境と、事前に社員一人一人と行ったビジョン面談で得た個人それぞれの思い、そして私が果たしたいミッション、会社が大事にする価値観です。

そうした様々なインプットを、私というフィルタを通して言葉となって出てきたものがビジョンマップとして構成されます。それをまずは皆の頭に入れてもらうのが第1のプロセスです。

(2)会社のビジョンを皆で考える

ビジョンマップからキーワードが頭に入ったら、次は社員の一人一人が自分ごととしてビジョンを考えるためのプロセスになります。3〜4人のチームに分かれてワークショップを行います。各自が疑問に思うキーワードに答えを探していきます。

このワークショップでは、それぞれのチームでピックアップしたキーワードとそれに対する疑問、その疑問に対してチームで考えた回答までをセットにしたものをアウトプットとして作ります。今回は、GoogleDocsを模造紙代わりに使いました。

この時間は、私に答えを求めるのではなく、皆が自分たちで考えるということが大事になります。私は横で見てるとついコメントしたくなるので、このワークショップ中は、夜の宴会のための買い出しを兼ねて、部屋から退出するのが恒例です。

(3)会社のビジョンを腹に落とす

次のプロセスは、チームで出した「キーワード・疑問・回答(仮説)」を、全体で共有します。チームごとに発表を行って、各自の質問に答えていきます。これによって、会社全体で考えたものを、疑問を解消して自分の腹に落としていきます。

このプロセスには私も参加して、チームごとの発表にコメントを入れていきます。皆だけで考えたけれど、少しずれているところなどを見つけて微調整をしたり、皆からの疑問を受けて自分自身の考えをブラッシュアップしていきます。

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ここまでくると会社で目指すビジョンがかなり腹に落ちてくるので、そうすると具体的にどうしていくか考えたくなってきます。

(4)自分のビジョンを皆に宣言する

最後のプロセスは、会社のビジョンではなく、個人のビジョンがテーマになります。ここまでのプロセスを経たことで、各自は会社のビジョンがインストールされた状態になっています。では、その上で個人としてどうしていくかを共有します。

個人のビジョンを出すためのインプットは、ここまでのプロセスで共有した会社のビジョンであり、また個人が大事にしている価値観や実現したい思いです。これらを以下の3枚のスライドにまとめます。

  • 印象に残った3つのキーワードとその理由
  • やりたいことは何か:自分自身の未来の姿
  • 今年何をやりますか:未来に向けての行動

そして、一人一人が発表していきます。私たちはこれを「宣言大会」と呼んでいます。自分のビジョンを宣言するとともに、仲間である皆に協力してほしいことなどをお願いします。仲間はその宣言を実現できるように応援していくのです

ビジョン合宿で大事にしていること

会社のビジョンと個人のビジョンを徹底的に議論して考えるのが、このビジョン合宿ですが、ここで私たちが目指す雰囲気は「気軽に真面目な話をする場(オフサイトミーティング)」です。心を許し合った仲間との本音の議論が大事です。

そのために議論だけでなく、合間に様々なレクリエーションやイベントも入れていきます。皆で海岸までいって記念撮影をしたり、お祝いのサプライズがあったり、一緒に風呂に入ったり、宴会ではしゃいだり、卓球大会をしたり。。。

卓球大会

こうした仕事としての時間以外のことを一緒にすることで、業務上の付き合いを超えて、目指すものがビジネスからビジョンに変わってきます。会社はただ売上と利益をあげるための仕組みではないのです。何でもない時間が絆を強くします。

ビジョンを考えるのに暗く堅苦しい雰囲気の中で考えても、明るい未来は見えてきません。未来は明るいもので今より良い社会になっている、というのが私がビジョンを考えるときの大前提のひとつです。だからこそ楽しく議論したいのです。

ビジョン合宿のもう一つの意義とは

ビジョン合宿は、もはや私たちソニックガーデンの習慣になっています。ビジョン合宿で目指しているのは、ビジョンというのは私が考えて伝えるものではなく、チームのものになって、そこにいる皆のものになるということです。

会社のビジョンも、決して私の思いつきではなく、まして私利私欲のためでもなく、社会やお客様、そして社員の皆からのインプットを得て、出てきたものです。社長である私の役割は、それらを繋げて言葉にすることだけなのです。

そして、今回のビジョン合宿でまた私に大量の考える材料が入ってきました。私はまた日々の仕事を続けながら、皆の想いをどう実現していくか考えて、次の戦略を立てていきたいと思います。

「ビジョン経営」を目指すリーダーにとってビジョン合宿とは、ビジョナリーカンパニーで言われる「同じバスに乗る人たち」の想いを受け取る場所でもあるのです。それが、ビジョン合宿のもう一つの意義です。

私たちと同じバスに乗りたいと思ってくれる方を募集しています。

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