Scrum Fest Sendai 2026 にキーノート登壇してきました:AI時代の仕事技芸論
先日、仙台で開催された「Scrum Fest Sendai 2026」に、キーノートスピーカーとして登壇してきました。会場は enspace、現地とオンラインのハイブリッド開催です。
Scrum Fest Sendai は、アジャイルやスクラムに関心のある人たちが集まるコミュニティのイベントです。私自身、アジャイルのコミュニティに顔を出すのは久しぶりで、その空気を楽しませてもらいました。
XPが登場した25年ほど前から、私はこの世界にいます。そのアジャイルのコミュニティがこれほど盛り上がって、地方でも開催されるようになったことには、感慨深いものがありました。ここは、自分のホームだったな、と思えました。
キーノートのテーマは「AI時代の仕事技芸論」。AIがコードを書き、設計やテストまで担うようになった今、ソフトウェア開発という仕事はどうなっていくのか。私たちソニックガーデンで15年やってきた「遊ぶように働く」というあり方を軸に、話をしました。
納品のない受託開発、管理をなくしたセルフマネジメント、親方と弟子の徒弟制度。ソニックガーデンの実践を紹介しながら、最後に「仕事を、労働ではなく技芸として捉え直す」という話に着地させました。
今回はアジャイルの祭典での登壇でしたが、あえて「アジャイルのやり方」の話はしませんでした。
ただ、これだけ広まってくると、「アジャイル」という言葉が先行して、その理想に取り組むための仕組みが、どんどん複雑になっているようにも見えます。認定制度なども、かえって難しくしているのかもしれません。浸透したがゆえのこと、とも言えるのでしょう。
でも、もともとはもっとシンプルなものだったのではないか。お客様やユーザーを見て、貢献できるソフトウェアをつくること。つくる人自身も幸せになれるような、つくり方をすること。それが、私たちソニックガーデンが取り組みつづけた「いいソフトウェアをつくる。」の定義。
それに一生懸命に取り組んでいけば、難しい制度や仕組みや認定がなくても、きっと誰から見ても「アジャイルだな」と思ってもらえるはずだ。私たちがアジャイルを目指してこなかったのに、結果としてそう呼ばれる形になっていたのは、たぶん、そういうことなのだろう。
会場の皆さんに、どう受け取ってもらえたのか、質疑応答での反応も含めて、私にとっても学びの多い時間になりました。
今日お話しした内容は、9月18日にミシマ社から発売される新刊『自分と社会をいい感じにする 仕事技芸論』にまとめています。予約の受付も始まりました。
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登壇資料はこちらです。