2012年のふりかえりと、2013年にむけて 〜 社長の仕事

2012年のふりかえりと、2013年にむけて 〜 社長の仕事

2013年も明けて、早くも10日以上が経ってしまいました。

昨年の記事と同様、2012年のふりかえりと2013年の指針を書こうと考えていたんですが、会社の経営方針も一緒に考えはじめて、ついつい遅くなってしまいました。

2012年、うまくいったことも、うまくいかなかったことも、色々あった1年でした。

 

Time goes by so fast 28/52 Multiple ExposureTime goes by so fast 28/52 Multiple Exposure / JanetR3

 

2012年のふりかえり 〜 お客さま

2012年は、新しいお客さまとの出会いも沢山あり、一緒にお仕事させて頂く機会にも恵まれました。それが一番に思い出せることで、とてもありがたいことでした。

AnkiBlankというiPhoneアプリのサーバー側で関わらせて頂いたことは、ソニックガーデンとしても、インターンによる開発や、iPhone開発者との連携など、色々なチャレンジが出来ました。その辺りについては、こちらの連載(「AnkiBlank」ができるまで)に詳しく載っています。

MessageLeafというブログパーツのサービスの開発では、「納品のない受託開発」でスタートしたあと、ローンチと同時に、お客さまの会社と一緒に、MessageLeafのための新しい会社を作ることまで出来ました。これも大きなチャレンジでした。この辺りについては、こちらの連載(MessageLeafの出来るまで)が詳しいです。

他にも、まだ事例として公開は出来てないですが、多くのお客さまと一緒に仕事をさせて頂けて、本当に嬉しいことです。引き続き、お役にたてるよう頑張ります。

 

2012年のふりかえり 〜 パートナーさん

また、2012年は、ソニックガーデンとしては自社のリソースだけでなんとかすることから、パートナーの皆さんの力をお借りして、協力してすすめていく体制にシフトを始めた年でもありました。

会社を始めた当初はお金もないし、なんでも自分たちで頑張っていました。しかし、それだけでは出来ることは限られていますし、得意不得意もあります。そこで、自分たちにとって得意でないところは、それを得意とされる方々に協力してもらうことを本格的に始めました。

画面やウェブのデザインについては、合同会社フィヨルドの町田さんや、「ズルいデザイン」で大ブレイクした赤塚さんに大変お世話になりました。ソニックガーデンのウェブサイトも、メディアっぽくリニューアルしたのですが、それも町田さんの仕事です。いつもありがとうございます。

そのリニューアルしたソニックガーデンのウェブサイトでは、定期的にブログ記事をアップするようにしているのですが、そのライティングについても、ライターを専門にされている方々にお手伝い頂いています。また、対談などは録音しておいたファイルの書き起しをするのですが、それは「書き起し.com」のサービスを使わせて頂いています。

他にも、まだ多くのパートナーの皆さんのご協力を得て、私たちのサービスや事業は成り立っています。本当にありがとうございます。これからもよろしくお願いします。

 

2012年のふりかえり 〜 社内と個人について

社内的な話で言えば、社員がひとり増えました。ブログもよく書く伊藤さんです。彼の採用までのながれは、彼のブログに書かれています。(このたびソニックガーデンの7人目のメンバーになりました

採用の問い合わせも本当に沢山頂きました。ソニックガーデンでは、最初に社長面談があるので、私はほぼ毎週ランチで面談をするような時期もありました。その中で、これからのソニックガーデンのメンバーになるかもしれない人とのお付き合いが続いています。

社内の仕組みとしては、1期目が終わったことで、1年間のペースが見えてきたこともあり、落ち着いてきた感じです。これは、副社長の働きが大きいです。とても感謝してます。なにより会社の活動は、私がいなくても回るようになったのは、とてもありがたいことです。社員のみんなにも感謝しています。

個人的には、講演を非常に沢山させて頂きました。多いときには毎週やっていました。とてもありがたいことです。特にコミュニティや勉強会では、そこで講演をしたからといってソニックガーデンのお仕事に結びつくかというと、そうでもないので、私にとっては仕事として話すというよりも、個人的な活動でした。たくさん呼んで頂き、ありがとうございました。

 

2013年に向けて 〜 回り続けられるような会社に

2012年を終えて、ソニックガーデンという会社を作って、1年半になります。仕事も人も順調に増えて、なにより私がいなくても事業がまわるようになったというのは、ここまでだけならば、ちょっとした成功と言っても良いのではないかと思います。

しかし、私の中で、焦りのような気持ちがずっと残っていました。今のままでは駄目だと思う気持ちが募っていました。これまで色々な取り組みやチャレンジをしてきたとは思うものの、それでも何か、自分たちの中に大切だったハングリー精神のようなものを無くしつつあるような気持ちです。

そんな中、年末に「社長の仕事」という本を読みました。

そこに、こんな言葉が書かれていました。

「社長の仕事」は、会社を一時的な成功へ導くことではない。
会社を「永続させる」ために必要な「すべて」のことをすることだ。

会社が多少うまくいったとして、1度の成功は偶然に過ぎない。成功し続けることが難しいし、取り組むべきことだと、書かれていて、ハッとしました。今の状態は、奇跡的に偶然にうまくいってるだけで、うまくいくための努力を惜しんではいけないんです。

2013年だけという訳ではなく、会社をあと1年半続けたときに、私がいなくなっても回り続けられるような会社にしたいと考えました。いなくて回るのは当たり前。回り「続ける」という形を目指したいし、そうなって会社からお払い箱にされるようになることが、私のこの会社での個人的な目標のひとつ、になるのか、と思うようになりました。

それは、まだまだ出来ていません。そのためにも、まず今年はハングリーな気持ちを取り戻したいと思っています。

倉貫 義人

株式会社ソニックガーデン代表取締役社長。経営を通じた自身の体験と思考をログとして残しています。「こんな経営もあるんだ」と、新たな視点を得てもらえるとうれしいです。

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