9月10日に放送されたNHK総合「コント×ドキュメンタリー 笑う会社革命」で、私たちソニックガーデンの「徒弟制度」が約10分間にわたり紹介されました。
番組の中では、沖縄から移住して親方のもとで学ぶ若者たちの姿を通して、“親方と弟子”が築く関係性や、その中で生まれる成長の物語が描かれました。
久しぶりの全国放送は、とても嬉しく、同時に緊張もしました。今は「NHKオンデマンド」で見ることができます。
NHKオンデマンド:コント×ドキュメンタリー 笑う会社革命 「傾聴地蔵」
「笑う会社革命」は、現代のビジネスシーンで起きている出来事を、生瀬勝久さん中心にコント形式で問題提起をした後で、その問題に取り組んでいる現実の会社を取材してドキュメンタリー形式で紹介する番組です。
以前に単発的に放送された番組を、今回は数回にかけて連続放送することになったそうです。私たちソニックガーデン以外にも、サイボウズさんやアトラエさんなど、働き方や組織の文脈で注目される会社が登場していました。
今回、私たちの放送回のテーマは「傾聴地蔵」です。
「傾聴地蔵」は、この取材を受けるまで私は知らなかった言葉ですが、昨今の上司像として、部下の話をよく聞かねばならない、なんだったら言いたいことを言えずに地蔵のように聞いてしまう・・・ということらしいです。
そんな「傾聴地蔵」問題に対して、解決策の一つとして私たちソニックガーデンが取り組む「徒弟制度」が取り上げられたという訳です。
制作会社さんによると、きっかけは私の書いた「上司と親方の違い」の記事だったらしいです。(ブログ書いてて良かった・・・)
最初にご依頼を頂いた時には、コントという文字がタイトルに付いているので、茶化された形で使われてしまうのではないかと懸念もあって、慎重に対応を進めました。
ディレクターさんから説明を受け、過去回の内容も拝見し、コント形式の部分はあくまで問題を風刺的に表現する前半部分だけで、後半の企業紹介ではドキュメンタリー形式で映像化されるということだったので、お受けすることにしました。
折しも、ソニックガーデンではコーポレート部門の再編をして、新たに広報グループが再始動したタイミングだったので、今回の対応はちょうど良い機会になりました。その裏話については、こちらの記事で。
NHKの取材は、非常に長く、手間をかけたものでした。ソニックガーデンは過去にも何度か民放のテレビ番組には出させてもらったのですが、その時とは違いを感じました。
今回は徒弟制度のドキュメンタリーなので、愛知県の瀬戸で働いている親方と弟子に密着取材をしてもらうことにしました。親方の元で働く弟子2人は、地元を離れて瀬戸に移住して働いています。
彼らの働く様子に加えて、徒弟制度の特徴的なところとして、一緒に勉強会をしたり、ランチをとりながら技術の話をしたり、休日にイベント参加したり、そういったシーンを中心に取材が進んだようです。

一応、私の話すパートもあるということで、インタビュー撮影してもらいました。台本があるわけではなく、質問されるまま率直に答えていきましたが、どんな風に切り取られるのかわからないので、とても緊張しました。。。

取材が終わった後、編集作業に入っていき、私たちは中身を確認することなく、放送当日を迎えることになります。一体、どんな風に仕上がっているのか。
放送された内容は、徒弟制度で働く若者にフォーカスをあてて、沖縄から移住をしてきて、師匠である親方の元で、一生懸命にプログラミングに集中する生活を送っている様子となっていました。
私たちが徒弟制度で大事にしているのは、厳しくすることではなく、親方と弟子が仕事だけの関係を超えた関係性を築き、成長したいと願う若者を会社全体で支援していくことです。
今回のドキュメンタリー部分では、その大事にしているところを、しっかりと伝えてくれる内容になっていたと思います。むしろ、映像という形になったことで、コンセプトや理論を超えて、わかりやすく価値観を伝えられたと感じました。
私と親方の緊張しすぎの様子はさておき、徒弟制度を現代的にアレンジした取り組みを紹介するドキュメンタリーとしては最高の仕上がりでした。制作会社の皆さん、ディレクターさん、ありがとうございました。
そんな私たちソニックガーデンの徒弟制度を、ドキュメンタリー形式でわかりやすく伝えてくれている番組「コント×ドキュメンタリー 笑う会社革命」は、「NHKオンデマンド」で見ることができます。ぜひご覧ください。