読まずに来ていい「著者と対話する読書会」を京都でひらきました
9月25日の夜、京都の大垣書店 烏丸三条店で、新刊『自分と社会をいい感じにする 仕事技芸論』(ミシマ社)の刊行記念の読書会をひらきました。進行はミシマ社の三島邦弘さん。最初のイベントが、地元の京都になりました。
読書会といっても、事前に読んでこなくていい会です。本は当日に買って参加する方も多いので、本から数ページを抜き出して、その場で読んでもらい、自分の仕事に当てはめてどう思ったかを順番に話してもらう。4月に寺子屋ミシマ社でやった「クリエイティブ読書」と同じやり方です。
読んだのは、どんな仕事が技芸的になりうるのか、なぜ仕事はつまらなくなるのか、セルフマネジメントの5段階の3箇所です。来てくださった方は、デザイナー、製造業の研究開発、出版社の営業、大学で働いている方、学生さんと、仕事も立場もばらばらでした。
盛り上がったのは、以前、機械の整備をしていた方の話です。締め付けのトルクも取り付けの順番も、マニュアルで決まっている。けれど、部品は鉄なので少しずつ変形していて、マニュアルどおりにはいかない。同じ作業を30分で終える人がいても、その人は指が長いから奥まで届く、ということもある。だから真似するだけでは足りず、自分のやり方を探すことになる。
属人化の話にもなりました。属人化の何が困るかといえば、その人がいなくなったときに仕事が続けられなくなること。だから私たちの会社では、標準化してマニュアルにするのではなく、2人1組で仕事をしています。2人が同時にいなくなる確率は、ほとんどないからです。
セルフマネジメントの5段階には、「15年前に読みたかった」という声をいただきました。数ページ読むだけでも、みなさん自分の仕事の話として語ってくれました。
読書会を通じて、初対面の人たちとも仲良くなれたような気がします。
講演を聞く会ではなく、その場で読んだみなさんと私が対話する会にしたいと思って始めました。これを「著者と対話する読書会」と名づけて、これから各地でも続けていきたいと考えています。
大垣書店のみなさん、三島さん、参加してくださったみなさん、ありがとうございました。
本の目次や推薦のコメントは、特設ページに載せています。