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DeveloperZineで小田中育生さんと対談しました:一点ものの仕事に、セルフマネジメントが要る理由

DeveloperZineで小田中育生さんと対談しました:一点ものの仕事に、セルフマネジメントが要る理由

翔泳社のエンジニア向けメディア「DeveloperZine」で、KDDIアジャイル開発センターの小田中育生さんと対談しました。テーマはセルフマネジメントです。小田中さんは『エンジニアのための自己管理入門』(翔泳社)の著者で、私の『自分と社会をいい感じにする 仕事技芸論』(ミシマ社)でも、セルフマネジメントを一つの節として書いています。

私は、「自己管理」と「セルフマネジメント」は違う、というところから話しました。管理は、チェックすること。マネジメントは、いい感じにすること。管理は、マネジメントの手段の一つにすぎません。自分がいい感じでいられることに加えて、お客さんや周りの人といい関係をつくることまで含めて、私はセルフマネジメントと呼んでいます。

小田中さんの定義は「自分でハンドルを握る」でした。どこへ向かうかを自分で持つこと、いまの自分を俯瞰すること、ハンドルを取られたと気づいたら戻すこと。私は組織から、小田中さんは個人から入っていますが、行き着く先は近いところにあります。

なぜセルフマネジメントが要るのか。ソフトウェア開発が、一点ものの仕事だからです。10人のエンジニアがいれば、10人とも違うものを作っています。毎回、新しい本を書くようなもので、中身まで指示できるなら、それはもう指示ではありません。

指示命令できない仕事は、管理もできない。だから私たちソニックガーデンは管理を手放し、そのぶん一人ひとりのセルフマネジメントが要るようになりました。

チームの話もしました。私は、エンジニアだけで集まってチームを名乗る必要はないのではないか、と話しました。エンジニアだけで組むと、作ることが成果になってしまうからです。本当のチームは、お客さんと組むものだと考えています。

小田中さんは、AIエージェントがいるいまなら、エンジニアとプロダクトマネージャー、デザイナー、そしてお客さんという小さな構成でできる、と応じてくれました。

最後は、最初の一歩をどこから踏み出すか、という話でした。小田中さんが勧めていたのは、1日の終わりに日誌を書くこと。自分しか見ないのだから、「だるかった」でいい。続けていると、自分がどんな状態で仕事をしているのかが見えてくる、と。

私は、メタ認知を鍛えようと直接狙うより、目の前の仕事を一生懸命やるほうが近道だ、と答えました。上達すれば、仕事は面白くなります。人間は、そういうふうにできている。仕事がつまらなくなる理由の裏返しでもあります。

取材は、私たちの横浜オフィスに来ていただきました。進行と執筆の鍋島理人さん、翔泳社のみなさん、そして小田中さん、ありがとうございました。

「一点もの」であるソフトウェア開発にセルフマネジメントが欠かせない理由とは?【倉貫義人氏×小田中育生氏対談】
https://codezine.jp/article/detail/29614

倉貫 義人
倉貫 義人
ソニックガーデン 創業者
クラシコム 取締役CTO

「納品のない受託開発」の実践者。著書多数。心はプログラマ、仕事は経営者。

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