連休を利用して読みました。
小飼弾氏が、わかるには「35年の人生が必要」と書いていた本書、奇しくも35歳の誕生日の翌日に読んだの私にとっては、「当たり」の本でした。
プログラマ出身であり、プロジェクトマネージャの経験を経て、ソフトウェア会社の経営をしている私だからこそ頷ける点が沢山書かれています。これは確かにプログラマはこぞって読むかもしれないけれど、プログラミング経験だけでは、面白みがわからないだろうなぁ。ギークでもありスーツでもある人がこの本の真のターゲットなんだろうな。
第9章で、私が以前、ディフェンシブな開発で書いたことと同じようなことを言っています。Joelが学生に向けた講演の一部です。オーダーメイドの企業向けシステムを作るインハウスプログラマの仕事と、ソフトウェア製品会社で働くソフトウェア開発者としての仕事の2つあり、慎重に選ぶように語っています。プログラマにとっての幸せは、人によるだろうけど、やっぱり会社の利益に直接貢献できる仕事である方が良いと思う。そこは完全に同意です。それができるのは、ソフトウェア会社で働く方が絶対に良い。プログラミングできることを、キャリア形成の強みにできるのは、ソフトウェア会社なんだろうと思う。
他にも多くの示唆に富んだ本でした。プログラマだったし、今でも休日はプログラミングをしたりもしているけれど、時に、思考がスーツよりになりすぎて、忘れかけてしまっていることがあったりして、それを思い出す良いきっかけになりました。紹介したい点はまだまだあるんですが、また、別の記事で、触れたいと思います。
一番気に入ったフレーズ。
会議して詩を書こうとなんてするか?
ソフトウェアって、本当はそうだよね。