先日、青森で行われたイベント「働き方の再発明!地方での実践者が語るリモートワークの実態」に参加し、急遽ですが登壇の機会も頂いたので、リモートチームについて話をしてきました。その際の資料を公開します。
限られた時間でもあったので、ポイントをかいつまんだ資料になっていますが、しっかりと伝えるべきところは伝えた資料になったかな、と思います。あえて与えられた時間は短い方が良いのかもしれませんね。少し補足します。
目次
リモートワークはメリットよりも必要に迫られる時代へ
資料の9ページに、リモートワークのメリットを書いていますが、ここに書かれたメリットがあるからリモートワークを選択する、というよりも、これからの時代の働き方として、選ばざるをえない必須要件になってくるのではないでしょうか。
これから人口が減少していく社会の中で、働くことのできる人の数を増やしていくためには、物理的な場所や、時間の制約に縛られている場合ではなくなるでしょう。まだ実感のない人も多いと思いますが、その時が来てから慌てても間に合いません。
リモートワークで得られるものは、好きな場所で働けるということだけではありません。働く場所に縛られないということは、自分が働きたいと思った瞬間に働くことができることを意味します。私たちの会社で言えば、ログインしたら出社です。
それによって得られるものは、働く時間の細分化です。一日のうちに何度もオンとオフを切り替えることが出来るようになるため、生活の上で必要な時間を柔軟に取ることが出来るようになります。これは大きな働き方の変化につながります。
リモートチーム = チームで働く × 離れて働く
新しい働き方を支えるのはITで整備された環境です。インターネットとソフトウェアによって、離れた場所にいてもコミュニケーションが十分に取れるようになりました。物理的に集まることも、会うこともなく仕事ができるようになったのです。
会わないと言っても、テレビ会議を使って画面越しには会うわけです。「会う」という意味が変わったのです。同様にリモートワークの文脈における「集まる」の意味も変わってきます。物理的に集まらなくても、仮想的に一緒に働くことはできます。
リモートワークで勘違いしがちなのが、「離れて働くこと」と「独りで働くこと」の同一視です。クラウドソーシングを使えば、フリーランスでも離れた場所にいて仕事ができるようになったので、そのイメージが先行していることもあるのでしょう。
もちろんクラウドソーシングによって、フリーランスの働き方は大きく変わりました。ただ、これから考えるべきは「会社員」としてのリモートワークです。それを分類したのが、以下の図になります。リモートチームの実現がこれからの課題です。
チームがうまくいくポイントにリモートは関係ない
離れた場所にいても、一緒にいるように働くためにツールを駆使する必要はありますが、それはあくまで道具に過ぎません。チームで仕事をする際に気をつけるべきポイントは、オフィスでもリモートワークでも同じことです。
助け合いのカルチャーを育てるために、一緒に働く仲間のことをよりよく知り合うための雑談を会社として推奨することや、仲間が困っていたら助けられるように、各自が自分の状態を発信して見える化していくことなどの取り組みです。
オフィスにいれば物理的に近いため、こうしたことに気を付かわなくても良かったかもしれませんが、そのせいでオフィスにいるのにチームワークが悪いということも起きていたのではないでしょうか。リモートにすることで改めて向き合うのです。
リモートチームは難しいと思考停止に陥る前に、まずは自分たちのチームがオフィスにいて高いチームワークを実現できているのか、効率的に働けているのか見直してみると良いでしょう。チームワークや効率化を極めた先にリモートチームはあるのです。