先日、採用に関して、プログラミングを仕事にしたいという方からの問い合わせを受けた。採用の問い合わせについては、社長である私が第一報を返している。今回受けた相談への回答は、他の方にも参考になるのではないかと思い、本人の了承を得た上で、そのまま公開させてもらうことにした。
プログラミングをはじめて楽しくなったので仕事にしたいと思っている方や、これからの時代を生き残るにはプログラマだと考えて仕事にしたいと思っている方など、本気でプログラミングを仕事にしたいと思っている方にとって参考になれば幸いだ。
プログラマ採用に関する質問
現在建築会社で働いているのですが、IT関連の情報をニュースやネットで見かける度に関わりたいという欲が抑えきれなくなり、プログラミングの勉強を始めました。
色々なサイトを巡り、オブジェクト指向を理解した方がよいということでJavaから入ったのですが、コードを書いては消し、思ったように動く事に感動を覚えるようになってから、平日は仕事以外すべて毎日プログラミング、休日も寝るか食べるかプログラミングかのような日々をすごしています。
それぐらいプログラミングが楽しいと感じています。
甘い考えと思いつつも、そうなってからは、もっともっと学んでプログラマーとしてやっていきたいと思い立ったのですが、いざSEになると、プログラミングが仕事の1割程度で開発をしている気がしないであるとか、やっていることが業務化しているという内容が多く見受けられて、会社の模索に悩んでいました。
そんな中㈱ソニックガーデン様のHPを昨日発見致しまして、昨日と今日で納品のない受託開発のコンセプトやそのメリットと特徴、働き方制度、その他一通りを拝見し、いてもたってもいられず問い合わせさせて頂いた次第です。
現在24歳で、まだ勉強し始めて1ヶ月程度ですが第二新卒の枠として入社出来る可能性が1%でもあるかをお尋ねしたいです。返信お待ちしております。
ソニックガーデンからの回答
xxxx様
ソニックガーデン倉貫です。
お問い合わせありがとうございます。
プログラミングを仕事にしていきたい心意気はとても伝わってきました。
ソニックガーデンにも興味を持って頂いて、嬉しく思います。
年齢と条件でいえば、第2新卒の枠内ですが、人数制限がありまして、来年4月の枠は決まってしまっています。ですので、第2新卒枠を目指すとなると、2019年4月〜の枠になってしまいます。そのタイミングを待って、ということであれば可能性はゼロではありません。
(そもそも可能性1%でも、という聞き方は、エンジニアらしくはないですね。)
弊社は、人数が30人程度の小さな会社ですので、何人も新卒を抱えていけるほどの余裕がないことをご了承ください。
まだ勉強し始めて1ヶ月程度ということなので、今の会社にいながら、もう少し続けて、プログラミングをやってみると良いと思います。
そして、少なくとも1つは自分でゼロから作って、公開してユーザに使ってもらうところまでいく作品を作ることをお勧めします。iPhoneやAndroidのアプリであれば、公開しやすいでしょう。
作品を作るとなると、ただ勉強している時とは違った大変さや面白さがあると思います。それでも、1つでも完成した作品を作れないようでは、この先やっていけないでしょう。
ただプログラミングをすることと、プログラミングでソフトウェアを作ることの違いも、その作品作りを通じて知ることができると思いますし、それらは仕事でプログラミングをしていくならば、とても大事な知見になります。それに、何かしら作品を作り上げられたら、プログラマとしての転職にとても有利になる筈です。
また、会社を模索されているとありますが、もっと調べてみると良いでしょう。SEと呼ばれる職種は確かにプログラミングは少ないですが、Wantedlyなどを探せば、IT系のベンチャー企業など、純粋なプログラマとしての募集も沢山あります。
職種を変えると同時に会社を変えることになるので、転職をする際も、もっと色々な会社を調べて、見聞を深めると良いでしょう。会社を選ぶ材料は、職種や条件だけではない筈です。
プログラミングは、コードを書けば書くほど上達するものです。特別な設備や投資などなく続けることのできるものですから、あわてて転職を決めずに、仕事を続けながら、もっともっと腕を磨いても良いのではないでしょうか。
寝食以外をプログラミングに没頭できるなら、きっとメキメキ上達していくと思います。
作品をいくつか完成させて、色々な会社を調べて話を聞きにいったりしてください。そうすると、もしかしたら、どこかプログラマとして転職できるかもしれません。そうなったら、希望は叶いますよね。それで満足できるなら、それも良いと思います。
その上で、それでもやっぱりソニックガーデンに興味を持ってくれるならば、その時に、改めて連絡をください。
ぜひプログラミングの努力を続けて、楽しんでください。楽しんで没頭すること、それが一番の上達への近道です。それでは。