社内SNSや社内Twitterなどのポジショニング

社内SNSや社内Twitterなどのポジショニング

チームやプロジェクトの情報共有や協調作業で使えるyouRoomというサービスが、Twitterの見た目を参考にしているところもあって、仕事でTwitterをやろうという場合に使えるのではないか?と考えてもらうことも多いです。

一方で、SKIPという企業内で使うSNS、いわゆる社内SNSもあったりする。こちらは、見た目はTwitter風ではなくレガシーなSNSに近いため、気軽に使えるという印象が弱くなっているように思う。(Twitterが広まったことで、ブログが相対的に重厚な印象を持つようになったように感じてます)

youRoomとSKIPで、どちらがどう使うか、違いは何か、というところについて、作った我々はわかっているつもりだったけど、ちゃんと整理していなかったので、以下の図のように整理してみました。

横軸に目的や用途で分類し、縦軸では特徴的なポイントで分類してみました。精密に考えると違っているところもあるかと思いますが、雰囲気は伝わると思います。(SKIPとyouRoom以外のツールは私の勝手な見方です)

youRoomでは、メールのような1on1ではなく、ある程度テーマで括られた複数人のグループの中での情報共有を考えて作りました。そこのルームへの書き込みは、自分の呟きや日記というよりも、そのルームに参加しているメンバー全員へ向けたメッセージになります。なので、あまり自分だけで完結するような独り言は書きにくくなっていると思います。逆に、そのルーム全員が見てる中で連絡・会話をすることが出来るので、チーム内で起きていることを自然と共有することが出来ます。だから、youRoomはメーリングリストの今風への置換えになることを目指しています。機能は違いますが、立ち位置はグループウェアにも近いかもしれません。

SKIPでは、youRoomと違って、会社などといった組織で用意された「場」の中での個人の発言にフォーカスをあてています。SKIPでのユーザ自身の発言(ブログ等)は、誰かに向けたものではなく、あくまで自分自身で完結する独り言に近いものになります。特定の誰かに向けたものでないということから、気軽に書き込みをすることが出来ると言えます。メールで全社員に向けて勉強会の案内をするのは気が引けるけれども、ブログで案内することは気軽に出来るはずです。興味のある人だけが見れば良いからです。送りつけるのではなく見にくる、という感覚です。SKIPでは、組織内で個人と個人を結びつける役割を果たします。

そうして考えると、SKIPは「会社のビル」のような場であり、そこで話される内容は、業務も含みますが、どちらかというと会社や仕事に関する雑談が交わされる場。youRoomは、「プロジェクトルーム」のような場であり、そこで話される内容は、業務などの特定のテーマに限った話をする場、とすることができるかもしれません。なので、SKIPではセクションをまたぐ横の連携、youRoomではセクション内での縦の連携に使えそうです。

一方で、今のSKIPは、旧世代的であり、レガシーな機能と見た目をしているのは事実です。よって、前述のような使いかたと機能の違いで見れば、SKIPが向いているようなものでも、youRoomを使おうと考えてしまう場合もあり、混乱を産んでます。そこで、SKIPもバージョン2を目指すという段階で、右下のポジションを目指した改良を実施しようかと考えています。ただ、そこにはすでに、Chatterやyammerがいそうな気がしてます(笑)逆に、youRoomは、その辺りと本当は競合しないんですが、見た目で誤解されてることが多いです。

倉貫 義人

株式会社ソニックガーデン代表取締役社長。経営を通じた自身の体験と思考をログとして残しています。「こんな経営もあるんだ」と、新たな視点を得てもらえるとうれしいです。

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