このところ、いくつかキャリア系のサイトにむけての対談をさせて頂きました。人材流動性が高まりつつあるということなのか、割と多くの方にも読んで頂けたようです。対談は記事の寄稿と違って、一発本番のみなので緊張もしますが、時間がかからないので好きです。
キャリア系のサイトでの対談の中でということもあり、エンジニアがこれからの時代、どういったスキルやマインドが必要になるか、ということを話しています。
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- 変わるSI構造の中で「価値あるプログラマ」として生きる――SIerから独立した倉貫義人氏
この対談記事を読むと、スーパーなSEかスーパーなプログラマしか生き残れないんじゃないか、と不安になるかもしれません。でも、私はそうなって良いんじゃないかと思っていますし、これを読んでそれは「スーパーエンジニア」だというのであれば、それが「普通のエンジニア」と思われるような業界にしていきたいと思ってるんです。
もう、理系の大学を出て、専門外だけど選ぶ仕事がないからってシステムエンジニアを目指すとかやめて欲しいんです。文系なら営業、理系ならSEって、誰でも出来る仕事だと思われて、すごい残念な選び方をされてるし、SIerも今までそういう人たちを採りすぎてた。ちゃんとITのプロを目指したい人だけが入れる業界にしたいですよね。
人と話せて、企画ができて、ものづくりができて、サポートもできる人こそがプロフェッショナルなエンジニア。プロフェッショナルなのだから、続けるために努力や才能が必要だとしても、それはそうでしょう、と思うのです。
どうすれば顧客と話も出来て設計も運用もできるプログラマを育てられますかって聞くけど、業務時間の殆どを調整とかExcelとかやらせてたら無理に決まってるよね。
— Yoshihito Kuranuki / 倉貫義人 (@kuranuki) February 25, 2012
目指すエンジニアの姿が見えているならば、それ以外の仕事をしていて上達する訳がないんです。サッカー選手のはずが、他の競技の練習してるようでは試合に勝てる訳がないんです。キャリアを積みたいなら、それが活かされる仕事を選ばなければいけないですよね。
だからといって、やみくもにフリーランスとして独立するとか、会社を起こすとかしちゃうと、それはそれで積み重ねたかったエンジニアとしての時間よりも、別のことに時間をとられてしまうので、気をつけた方が良いです。
ちゃんと、プログラマならプログラマとして集中してキャリアが積めて、その延長上に自分の報酬があがっていけるようなビジネスをしている会社に移るというのが、一番ではないかと思うのです。
ちなみに、ソニックガーデンはそれが出来る会社です。
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優秀なプログラマには、優秀なプログラマのままでいて欲しいので、独立して片手間で経営をするとか、個人事業主で営業もやるとか、プログラマとしての時間を減らすようなことはして欲しくない。だけど、人月や派遣の中で擦り減って欲しくはない。受け皿が足りない。
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