Speeding Pinscher / PincasPhoto
仕事を頼んだときに、この人に任せたら大丈夫そうだな、と感じる人がいます。これまで出会ってきた仕事を任せていいと思える安心感のある人たちには、共通の行動があったように思います。
この記事では、仕事ができる人に共通していた、安心して仕事を任してもらえるようになるための3つの行動について書きました。
目次
行動1:すぐにサッと動く
ちょっとした仕事をお願いしても、何事も大袈裟にしてしまう人がいたら、そんな人には仕事は頼みにくいものです。ちょっとしたことをお願いしたときは、サッとやってもらえたら、仕事をお願いする方も気持ち良く頼むことができます。
ちょっとしたことをサッとやってしまえるかどうか、そのためにはそれなりの腕がなければ出来ません。逆に言えば腕がない人は、ついつい大袈裟にしようとします。大袈裟に、立派にすることで自分の価値が高いようにみせかけたいのかもしれません。
実力のないコンサルタントほど、立派な手順と立派な言葉で、仕事を大袈裟にしようとするので騙されてはいけません。本当にできる人は、難しいことを簡単そうにサラリとやってのけるのです。大袈裟にする人の特徴は、仕事のプロセスを重視するところです。結果よりもプロセスを重視する人には安心して任せることはできません。
段取りに拘らず、結果を出すことに拘る。そのために、簡単にできることは簡単にやってしまいましょう。
行動2:事前に頭で想定する
仕事ができる人ほど、頼まれたことを実行する前に頭の中でシミュレーションを行っています。ゴールはなにか、どういうリスクがあるか、プロセスはどうするか、考えます。
先ほどのサッと動くことと矛盾しそうに感じるかもしれませんが、頭の中でゴールまでの道筋が見えないものはサクッとは出来ません。そして、実際に手を動かすのではなく、頭でシミュレーションするだけならば時間なんてかかりません。特に経験のあることならすぐに想像できるはずです。たとえばカレーを作るなら、一度作った人なら一瞬で想像つきますよね。
その頭で考えた通りに物事がすべてうまくいくとは限りませんが、少なくとも想定できないことは実行できないし、うまくいかなかったとしても修正することができなくなります。想定がなければズレを把握できないため改善もできないという訳です。
仕事を頼まれた瞬間に、頭の中でシミュレーションしていれば、頼んだ相手への気配りもできるようになるし先手もうてる。そうなると頼む側は、あぁこの人は経験を積んだプロなんだな、と安心感が生まれます。
行動3:得意不得意を伝える
どんな人にも得手不得手はあります。自分は何が得意で、何が不得意かを把握している人は、上手に仕事をこなします。大事なことは不得意なことがある自分を認めることです。
不得意だけど好きな仕事もあるでしょう。しかし、それでは頼む方としては安心して任せられません。得意な仕事で結果を出してもらった方がありがたいです。
自分が不得意なことを正直に伝えるのは難しいことです。自分の弱点をさらけ出すのは誰しも嫌なものです。しかし、それ以上に得意なことがあるなら伸ばして自信に変えてしまえば、それが拠り所となって、不得意なことのある自分を受け入れることができるようになります。
事前に、得意なこと不得意なことをちゃんと表明してくれると、仕事を頼む側としては、たとえ不得意なことを頼んだとしても、わかっていれば安心します。もちろん、得意なことを頼む時の頼もしさといったらありません。
まとめ:
得意不得意を伝えて、事前に頭で想定し、簡単なことならサッと動く、そんな行動ができれば、誰からも頼られる「仕事ができる人」になれるでしょう。
ただし、それを実現するためには、サッとできるだけの腕を磨き、頭で想定できるように経験を積んで引き出しを増やし、不得意なことも認められるだけ得意なことで自信をつける、ということがあってのことなのです。
それって大変なことですよね。そう「仕事ができる人」になるためには近道なんてなかったってことです。