リモートワークジャーニー無事終了しました 〜 自分らしい働き方ができる社会への旅の始まり

リモートワークジャーニー無事終了しました 〜 自分らしい働き方ができる社会への旅の始まり

先日のブログ(リモートワークから働き方の未来『自分らしい働き方の時間割』を一緒に考えてみませんか?)で告知していたリモートワークに関するイベント「リモートワークジャーニー」の札幌、東京、福岡での開催を無事に終えました。

3拠点あわせて運営も含めると、100人近くの方に参加頂けて、想像していた以上に密度の濃い良いイベントになりました。ご参加いただいた皆様、運営に協力してくれた皆様、ゲストで登壇いただいた皆様、本当にありがとうございました。

なぜリモートワークのイベントをしようと思ったのか

これまで私がソニックガーデンでやってきたことは、ソフトウェア開発に携わるエンジニアの働き方を変えるということでした。そのために、新しいビジネスモデルを考案して実践したり、情報発信したりと活動してきました。

そうした活動の一環で、「リモートワーク」という場所や時間にとらわれない新しいワークスタイルを実践し、とても良いものだと実感したこともあり、私にとっての2冊目の本を出しました。

それが「リモートチームでうまくいく」という本です。

本を出したこともあって、リモートワークについての様々な意見を耳にするようになりました。リモートワークを当たり前にやっている人たちから、まだまだ懐疑的な人たちまで、賛否両論ありました。

しかも、「働き方」というテーマになったら、エンジニアに限った話ではなくなります。誰もが働き方については程度の差はあっても意見を持っているのですよね。

だから、リモートワークを広げていくためには、画一的な働き方に揃えるのではなく、多種多様な背景や考えがある上で、それぞれ一人ひとりが自分ごととして考えていくことが大事なのではないか、と考えました。

そのために、私が講演するのではなく、関心を持つ人たちが自分たちの考える働き方について意見を交換し合う場を作ろう、ということで始まったのでした。

札幌、東京、福岡の3つの地域でイベントを終えて

どんなイベントにだったか、すでにレポートやブログなどは参加者や運営スタッフが上げてくれていて、本記事の最後に一覧にまとめたので、ここは私自身の感想を。

私自身、今回はフューチャーセッションというスタイルのイベントを主催する立場は初めてのことで、不安や難しい点などもありましたが、一緒にやって頂ける運営スタッフの仲間たちに支えられて実現できて、本当に感謝しています。

講演形式でなく、参加者の人たち同士で意見を出し合ってもらう、しかも初対面の人たち同士で、という点も大きなチャレンジではありましたが、参加者の皆さんが積極的に関わってくださったお陰で、非常に盛り上がりました。正直、驚きました。

これはむしろ私が講演して終わるようなイベントよりも、よほど満足度の高いものになったように思います。参加してくださった皆様、ありがとうございました。

そうした様子を見て、また皆さんの意見を聞いて、「リモートワーク」という言葉は働き方を考えるための非常に良い切り口になるのだと改めて感じました。普段は仕事のことを考えても、働き方について考える時間は少ないかもしれません。その良い機会になったように思います。

働き方を変えるためのツールと制度とカルチャー

働き方を変えるために必要なのは、ツールと制度とカルチャーの3つが必要だという話があります。

ツールは今や、リモートワークの実現をサポートするデバイスやソフトウェアサービスが多く出てきています。しかも数年前に比べると圧倒的な低価格で。私たちソニックガーデンからは、Remottyというリモートワーク専用ツールも出しています。

制度はまだこれからです。従来の労働基準法ではリモートワークとは完全にうまくフィットしないため、多くの企業で試行錯誤をしている段階です。この辺りは、監督官庁も巻き込んだ動きをしていかねばならないと感じていて、リモートワーク実践企業の間で連携しながら進めているところです。

そして、カルチャーについては、これは人と人のつながりでしか広めていくことは出来ないのではないか、と考えています。脳のブレーキを壊していく一番の方法は、実践者とリアルにつながって、やって良いんだ、難しいことではないんだ、という気づきを得ることです。

リモートワークジャーニーは、このカルチャーの部分を広める活動になります。

リモートワークジャーニーのこれから

社会的に見ても人口減少、少子高齢化、停滞する経済といった先行きに対する不安が増す一方で、テクノロジーは大きな進化を迎えて、インターネットやモバイルによって大きく働き方を変えることの出来るだけの下地はできてきました。

この数年で、人々の働き方は変わっていく予感はしますし、変えていかねばならないと思います。「リモートワーク」も、その一つになるでしょう。

「リモートワーク」というカルチャーが当たり前になるような社会を目指して、今はまだイノベーターやアーリーアダプターの人たちによるものかもしれませんが、キャズムの谷に落ちないように、少しずつでも広げていければと考えています。

リモートワークジャーニーというイベントは、コミュニティでもあります。参加してくれた人たちとつながりながら、その輪を広げていくために、これからも継続して開催していこうと話をしています。

コミュニティとして、今後の開催の案内などを行うFacebookグループを作りました。もし興味がある方は、こちらにご参加ください。

https://www.facebook.com/groups/remoteworkjourney/

既に、今回のイベントに参加してくれた中から、自分の地元で開催したいという人も出てくれています。また、私個人としてはリモートワークに関する勉強会を開催する際は、できる限り日本全国に伺って一緒に話をしていきたいと思っています。お気軽にご相談ください。

謝辞

今回の活動は、広く社会に働きかけるものにしていきたいという思いがあって、ソニックガーデンという会社の活動ではなく、個人的な活動として始めました。だからこそ、一緒に活動してくれた運営スタッフの皆さんがいなければ、絶対に実現できなかったと思います。

リモートワークを広げていきたい、自分らしい働き方を考える機会を作っていきたいという思いに賛同し、運営に協力してくれた皆さん、ゲストでご参加いただいた皆さん、会場をご提供くださった株式会社インフィニットループ、サイボウズ株式会社、フロイデ株式会社、そしてフューチャーセッション運営でサポート頂いた株式会社フューチャーセッションズの筧さん、その他にも多くの方々のご協力があって実現しました。本当にありがとうございました。

フューチャーセッションというスタイルの提案、そしてファシリテーターを務めてくれた八田さん、ありがとうございました。3拠点を通じて、ファシリテーターとしても頼もしくなっていく様を見て、心強く思いました。

ジョイゾーさん、特に四宮(琴絵)さんには、札幌と東京の2拠点で運営を手伝っていて、とても頼りになりました。ありがとうございました。イベント進行や参加者、スタッフへの細やかな心配り、本当に助かりました。

最後に、リモートワークジャーニーの名付け親であり、イベント発起人の一人でもあるラフノート株式会社の中山さん、あなたの勢いがなければ走り出すことも、走りきることも出来なかったと思います。ありがとうございました。

旅は始まったばかり、これからもよろしくお願いします。

参加ブログとレポートの紹介

上記にもし漏れがあったら、ご連絡ください。

倉貫 義人

株式会社ソニックガーデン代表取締役社長。経営を通じた自身の体験と思考をログとして残しています。「こんな経営もあるんだ」と、新たな視点を得てもらえるとうれしいです。

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