アジャイルジャパン2012東京サテライトのみどころ紹介

アジャイルジャパン2012東京サテライトのみどころ紹介

AgileJapanアジャイルジャパン2012まで、あと少しとなりました。今回のメイン会場は大阪ですが、東京でもサテライトとして開催します。午前中の大阪会場での基調講演のパブリックビューイングの後は、東京オリジナルのコンテンツを用意しています。東京サテライトのコンテンツのみどころを少し紹介します。

以前の記事「アジャイルはロックだったんじゃなかったか」で、主旨文を書きましたが、今回の東京サテライトは、メイン会場では出来ないチャレンジをしていこうと【アジャイルmeets スタートアップ!】というテーマにしました。

アジャイルがビジネスを作るとき、必ずしも既存組織からでないといけないってことはないはずで、むしろ新しいビジネスを産み出すときにこそ、アジャイルでなければならない、という思いがあって、「アジャイル」の新しい出口を示したいと思いました。このテーマはこれまでの客層に受けるテーマとは大きく違うので不安ではあったのですが、そこはサテライトということでチャレンジしても良いんじゃないかと考えたのです。傍流から小さく始めるのはスタートアップの基本ですしね。

ここからは、AgileJapanアジャイルジャパン2012の東京サテライトで用意したオリジナルコンテンツの紹介をしていきます。今回の登壇者のキャスティングでは、これまでアジャイルと言えばのお馴染みのメンツではなく、あえて新しい人たちを多く登壇してもらうことにしました。これもサテライトならではの新たな試みです。ここから次のロックスターが産まれることを期待しています。

アジャイル入門セッション:「楽天での実践から学んだアジャイルのはじめ方」

日本最大のアジャイルのイベントであるアジャイルジャパンとしては入門から応用まで幅広くセッションを用意したいと思い、入門セッションを用意することにしました。そこで登壇頂くのは、楽天株式会社の藤原大さんです。楽天での数千人規模で使うRedmineを導入した人で有名な藤原さんです。

今回は、入門セッションとして「実践から学んだアジャイル開発のはじめ方」という内容でお話頂きます。作り途中の資料を拝見してますが、ワクワクするような内容ですよ。楽天の藤原さん、これから期待のアジャイラーです。

ワークショップ:「リーンスタートアップ 新規事業を成功させる4つのステップ」

アジャイルジャパンでは毎年ワークショップを開催し、参加型で頭と手を動かして、アジャイルを体験してもらうということをやっています。今年のテーマでワークショップをするとなると、「リーンスタートアップ」は外せません。そして、リーンスタートアップのワークショップをして頂くのに、“Lean Startup Japan”の和波さん以外に思いつきませんでした。

4月頃のエリックリースのリーンスタートアップ本の発売と来日も控えたこのタイミングで、まずは日本のリーンスタートアップのエヴァンジェリストから直々に学び、体験することのできる機会は貴重です。

ワークショップの構想からお手伝いさせて頂きましたが、エンジニアにとっても、新たなサービスを作りたいと考えている人にとっても、非常にエキサイティングなものになったんじゃないかと思います。技術をどのようにビジネスとして表現できるかを学ぶワークショップを通じて、アジャイルがビジネスに貢献できることを知ってもらいたいです。そして、なんとスペシャルサポーターとして、Rubyの会や達人出版会でも有名な高橋征義さんにお手伝い頂けることが決まりました。技術と起業の両方がわかる視点をもった高橋さんのアドバイスも必見です。

ワークショップ:「リーンUX流「顧客発見」~プラグマティック・ペルソナで顧客を見える化 」

リーンスタートアップのワークショップが、ビジネスをどう作っていくかの話であれば、こちらはどうやってサービスやプロダクトを作っていくかのワークショップになります。リーンUXを実体験できるワークショップには、先日書籍「アジャイル・ユーザビリティ」を出版されたばかりの樽本さんにお願いしました。

ただのシステム開発ではなく、ビジネスに繋がるサービスやプロダクトのデザインには、ユーザインタフェースを考えるだけでなく、顧客がどう感じどう考えるかまで踏み込んだユーザエクスペリエンスが重要になります。そして、本当に良いモノを作ろうとするならば、そのUXの部分は専門家が知っていれば良いものではなく、モノ作りをするプログラマやエンジニアも知っているべき内容なのです。参考:ユーザエクスペリエンス設計は誰のものか

パネルディスカッション:「新しいビジネスを創るためのカギ」

ワークショップの裏で開催するのは、私がモデレータをさせて頂くパネルディスカッションになります。今回のパネルディスカッションでは、エンジニアでありながら、ビジネスのことにも関わってきた3名の方に登壇頂き、それぞれの立場から「ソフトウェアを創ること」と「ビジネスを創ること」の接点について、これまでの経験談を中心に語って頂こうと思っています。

登壇者は、ユニバーサルナレッジ株式会社代表取締役の井上俊一さんと、株式会社シャノンCTOの堀譲治さん株式会社co-meetingの吉田雄哉さんの3名です。

井上さんは、ヤフーやバイドゥ(元日本法人社長)といった大きな企業を渡り歩いた後、今はご自身含めエンジニアの社員自身がオーナーシップを持てるような小さな組織でビジネスを創りだしておられる経験をふまえて語って頂きます。

堀さんは、シャノンさんでエンジニアの人数が増えてきた中でCTOという立場から、ちょうどアジャイルに取り組んでいらっしゃることから、エンジニアリングから経営やビジネスを創るという観点からお話頂こうと思っています。

吉田さんは、つい昨年に友人のエンジニア同士で起業されたばかりで、コワーキングスペースなどの新しい働きかたを実践されていることなど、これまでの起業に対するイメージを覆してくれるようなお話をして頂きたいと思います。

このパネルディスカッションを通じて、個性的な考えを持ち、アジャイルな生き方をしてきた3名の方の経験談で、参加者の皆さんの「脳のブレーキ」を壊せるようなものにしたいと思っています。

その他事例セッションも沢山用意しています

ワークショップとパネルディスカッションの後は、3つの会場で並行して事例セッションを行います。IBM、日本マイクロソフト、AmazonWebServiceという3社にコーディネートして頂き、先進的でユニークでためになる事例を、様々なスタイルでご用意頂きました。どのベンダーのセッションが一番人気になるのか、それも興味深いところです。

また軽食付きの交流会を用意しています。スタートアップ界隈でいう「ミートアップ」ですね。一日一緒にアジャイルジャパンで学んだ仲間たちと共に、一日のふりかえりを語り合い、新たな出会いが産まれる場になるようにしたいと考えています。

交流会では、ただの飲み会でおわることなく、事例トークということで、会場の一部を使って、アジャイル実践の事例を語って頂くイベントも用意しています。こちらは時間の許す限り発表して頂きたいと思いますので、もし登壇したいという方がいれば、私まで連絡してください。

ぜひ楽しいイベントにしましょう。皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。

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倉貫 義人

株式会社ソニックガーデン代表取締役社長。経営を通じた自身の体験と思考をログとして残しています。「こんな経営もあるんだ」と、新たな視点を得てもらえるとうれしいです。

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