変化はなぜ大切なのか 〜 成長する為の Embrace Change (変化を抱擁する)という価値観

変化はなぜ大切なのか 〜 成長する為の Embrace Change (変化を抱擁する)という価値観

Human Evolution? / bryanwright5@gmail.com

先日、ソニックガーデンの安達(通称いんてる)が、あるイベントにて”DevOps”についての講演をしてきました。

その時の詳しい様子については、いんてるのブログにて紹介されていますし、資料もSlideshareにアップされています。

今回は、いんてるの資料を読んで改めて感じたソニックガーデンの価値観について、記事にしました。

方法論よりも目的を重視する

この資料で「伝えたいこと」として、2つのことが挙げられています。ひとつは「DevOpsは方法論であって万能なものではない」ということ、そして「変化することは大切なこと」ということです。

ひとつめの「方法論は万能ではない」という考えかたは、ソニックガーデンで取り組んでいるどんな方法論にもあてはまることです。企業としての目的があって、そのために最適化していくことに取り組んでいくと、その結果として、方法論を実践しているように見えるというものです。

アジャイルやリーンスタートアップも同様で、ソニックガーデンでは、そうした方法論をしようとして実践している訳ではなくて、「納品のない受託開発」というビジネスモデルの中でお客さまに喜んで頂くためにはどうすれば良いかを追求した結果がアジャイルを実践しているように見えるということだし、新規事業を生み出そうと検証と変化を繰り返していったらリーンスタートアップのように見えるということです。

DevOpsも同様で、ソニックガーデンの社内で「DevOpsでいこう」というような号令はなかったのです。しかし、自分たちの仕事の目的を追求していくなかで、現場で工夫を重ねていった結果として、外からはDevOpsを実践しているという風に見て頂けたようです。

ここでポイントとなるのが、ふたつめの伝えたいことである「変化することは大切なこと」です。ソニックガーデンで取り組んでいることが、外から見て色々な方法論を実践しているように見えるのは、最初からそういう状態であった訳ではなく、色々と変化してきて今の状態になっているということです。

そして今、そうして変化をすることは終わって完成している訳ではなく、これからも変化していきます。そのように目的にあわせて「変化していくこと」を当たり前のようにするというカルチャーがソニックガーデンにはあります。なので、これから先、数年したらソニックガーデンでやってることは、外から見た場合、今と大きく違っているかもしれません。でも、それで良いと思っています。

変化することを成長することと捉える

変化するということは、それまでと違う状態になるということで、それを前向きに捉えれば「成長する」と言えます。少なくとも「成長」したならば「変化」したはずです。だから変化することは大切なことです。

ただ、人間は基本的に保守的で、変化を望みません。それは、今の状態を維持して変化しないでいる方が楽だからです。また、得意なことができれば出来るほど変化することは難しくなります。企業で言えば、イノベーションのジレンマに陥るということです。

新しいことに挑戦したり、今のやり方を捨てたりすることを、自主的に出来るようならば、それにこしたことはないですが、変化のきっかけは外からの変化に順応する形であっても構わないのではないでしょうか。

ソニックガーデンで言えば、社内ベンチャー時代に人が減ったこと、というのが、DevOpsのようなスタイル(当時はDevOpsと意識してなかったですが)に変化するきっかけでした。少なくなった人数で、目的を実現するためにはどうすれば良いか、という中で、変わっていったのでした。

あの当時に、それまでのやり方に固執していたら、今のソニックガーデンはなかったでしょう。なんらかの外的変化があったときに、それに対応して変化していくことで生き延びることができます。まわりが変化したときに、変化しないでいることの方がリスクが大きいことがわかります。

逆に考えれば、変化せざるを得ない状況になるというのは、成長の機会があるということです。そんな中で新しいことに挑戦するからこそ、新しく得るものも多くあるのでしょう。

ソニックガーデンでは、こうして変化していくことを何度も経験していくことで、変化することが当たり前になるカルチャーが出来上がってきたように思います。

少しずつ変化し続けていくことで、大きな変化に繋がっていくように思います。続けてきて、ふりかえって改めて実感しています。一度に大きな変化はできないけれど、小さな変化は続けることができるんです。だから焦らなくて良いんです。

ずっと変化し続けるというのは、現場の社員にしてみるとずっと慣れることがなくて、負荷の高い状態が続くということかもしれません。しかし、そうした経験は社員を成長させますし、その状態が当たり前になってくれば、今度は、どんな変化が訪れたとしても乗り越える自信をもつことができます。

これが、私たちの考える”Embrace Change(変化を抱擁する)”ということです。

倉貫 義人

株式会社ソニックガーデン代表取締役社長。経営を通じた自身の体験と思考をログとして残しています。「こんな経営もあるんだ」と、新たな視点を得てもらえるとうれしいです。

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