先日、毎年恒例になっていますが、法政大学にて経営学の授業でゲスト講師として登壇してきました。今回の参加者は、社会人のコースでした。
経営学の観点からの組織運営の歴史や変化の文脈から、私はソニックガーデンを事例として「管理しないマネジメント」について、話をしました。
この授業でのゲスト講師は、もう何年もやっていて、拙著「管理ゼロで成果はあがる」を上梓した頃からなので、内容はだいぶ変化しています。
この講義を始めた頃は、育成に力を入れるというよりは内発的動機付けを最大化するために、なるべく管理を減らして、そのために中途採用の採用プロセスにコストと時間をかける方針でした。
自分と周囲の両方を活かすセルフマネジメントについて探求したのも、この頃です。
そこから数年が経ち、創業10年を境にして若手の採用と育成に力をいれるように転換します。その際に、これまでいたベテランの人たちにとっての働きやすさを維持したまま、若手が育つ制度をつくるために徒弟制度を始めました。
徒弟制度の中で、技術を伝えていくと同時に、セルフマネジメントを身につけていくことをサポートするようにしています。
セルフマネジメントは、「自己管理」ではなく「マネジメント」なので、良い感じにしていくことになります。それができれば、リモートワークもできるし、もともとの管理ゼロの世界で働くことができるようになります。
そんな経緯も含めて、話をしてきました。その登壇資料はこちらです。
ソニックガーデン経営組織論(2025/10版)