ビジネスシーンにおいて「年賀状」が大切な理由とは〜ビジネス用年賀状サービスはじめました

ビジネスシーンにおいて「年賀状」が大切な理由とは〜ビジネス用年賀状サービスはじめました

そろそろ年賀状の季節ですね。メールやソーシャルメディアが普及するにつれ、個人が「はがき」で送る年賀状の数は年々減少しているようですが、形がかわっても新年のお祝いをメッセージとして送ることは変わらず続きそうです。

ビジネスや会社においても、年賀状はお客さまとの大切な接点のひとつです。ソニックガーデンでは、2012年から新しい形の年賀状(サンプル)を、お付き合いのある皆さまにお送りさせて頂きました。

今回の記事では、ビジネスにおいて年賀状が大切な理由についての考察と、ソニックガーデンでつくったビジネス用年賀状のサービスについて紹介します。

年賀状 #shoot1230年賀状 #shoot1230 / chidorian

なぜビジネスでも年賀状が大切なのか?

自分で会社をするようになって実感をもってわかったのですが、事業を続けていく上で本当に大切なのは、色々な人との繋がりです。多くの人に支えられて、お仕事も頂けますし、パートナーの方々にもお手伝い頂けます。

それなりに大きな会社の会社員だった頃は、会社という仕組みがある中でのお付き合いは、何もしなくても存在していたし、それが当たり前のように思っていましたが、実はそれはとても恵まれたことだったのですね。

出会ってすぐに仕事に繋がらなくても、長くお付き合いをさせて頂いているうちに、お互いに困ったことを相談していくうちに、仕事としての取引がうまれたりするようなことって多いにあります。お互いに繋がってることが大事です。

今はFacebookがあったりして、これまでよりも格段に容易に誰かと繋がり続けることができるようになってきましたが、すべての人がFacebookで繋がる訳ではないですし、会社と会社のお付き合いというのとは少し違います。

定期的に繋がる機会というのが大事なのはわかりますが、やはり何かきっかけがないと中々に機会というのは難しいものです。優秀な営業さんだと、何の用事がなくても会いにいったりすることも出来るようですが、それって難しいですよね。

そういう点で、年賀状というのは繋がりを再確認する、とても良いきっかけの一つなのです。久しぶりにメールするのは緊張するけれど、年賀状という理由があれば大丈夫。年に一度のご挨拶、心を込めたメッセージを送りたいものです。

個人だとメールやソーシャルメディアで済ませてしまったとしても、会社からの年賀状はきちんと送った方がよさそうです。

ソニックガーデンが考えた年賀状とは

私たちの会社ソニックガーデンでも、年賀状を送るようにしています。しかし、ちょうど去年の今頃でしたが、年賀状をはがきで出すことに違和感を憶えました。私たちの会社では、クラウドやITを活用することでペーパーレスなオフィス環境を実現しています。それなのに、年賀状には大量の紙を使うのか、と。

年賀状それ自体は、とても大切な機会ですし、皆さまに年に一度のご挨拶をお送りしたい気持ちはあるけれど、一方で、大量の紙を発行するのはIT企業らしくない気がしていたのです。とはいえ、メールでお送りするのも味気ないです。

私たちの考える年賀状という形式の良い所は、会社の個性を出した年賀状イラストだけでなく、そこに、お客さまごとに関係する社員が一言を添えることが出来る点だと思っています。それはメールではちょっと物足りません。

そこでソニックガーデンでは、年賀状をウェブアプリとして実現できないか考えて、去年の年末までの数日間でなんとか開発して作り上げることができました。それが、こちらの年賀状ウェブアプリです。

はがきではなく、URLにアクセスして開いてもらえると、年賀状イメージとメッセージが出るようになっています。年賀状の送り先の一社一社ごとに、社員がひとり一人、別々のメッセージを送ることが出来るようになっているのが特徴で、年賀状に添える「一言」を重要な機能として実装しました。

私たちの姿勢として、社長やマーケティング担当だけが社外との関係づくりをすれば良いとは思っていなくて、すべての社員がお客さまやパートナーと関係づくりをしていく姿勢をもつべきだと考えています。そのコンセプトをしっかり実現しました。

この年賀状をきっかけに再び連絡をとりあうことになったり、こうした新しい取り組みそのものを喜んで頂ける方もいらっしゃったので、自分たちらしく年賀状の再発明が出来て本当に良かったな、と思っています。

ビジネス年賀状ウェブアプリの紹介

ソニックガーデンでは今年も、年賀状ウェブアプリを活用する予定です。このウェブアプリは私たち専用に作り込んでいるため、私たちしか使うことは出来ません。しかし、もしかしたら、私たちと同じように、年賀状それ自体は価値があると思いつつ、はがきとは違う形で実現したいと思っている方がいるかもしれない、と考えました。

そこで、今年は少しバージョンアップを行って、どの会社からでも、どなたでも使うことが出来るように改良しました。簡単な利用登録だけで使うことができます。

このビジネス年賀状ウェブアプリを使えば、年賀状の送付先の一括管理と、それぞれの送付先に対して、社員がひとりずつ別々の一言を残すことができます。また、ウェブの特性を活かして、相手の開封確認と、返信を頂くことができる機能もついています。

ビジネス年賀状ウェブアプリは、ソニックガーデンで提供中の人脈管理CRMサービス”Keepintouch(キープインタッチ)”の一機能として実装しました。機能名称は「グリーティングカード」です。年賀状以外にも使うことができます。

その理由は、年賀状というアクションがまさしくキープインタッチなんだということと、今回のビジネス年賀状ウェブアプリで送付する一覧は、Keepintouchのデータとして扱うことで、より一層の繋がりの形成が実現できると考えたからです。

もちろん、KeepintouchのCRMとして使わずに、今回のビジネス年賀状ウェブアプリとしての機能だけを使ってもらうことも可能になっています。

今回の取り組みは、慣例に従うだけで形骸化されてしまっている慣習を、本当に大事な本質だけを残して、IT技術を活用して新しい習慣を実現するという、ソニックガーデンのコンセプトに沿ったものになります。

倉貫 義人

株式会社ソニックガーデン代表取締役社長。経営を通じた自身の体験と思考をログとして残しています。「こんな経営もあるんだ」と、新たな視点を得てもらえるとうれしいです。

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