なにかしら成功した人をみると、あれは特殊なケースでラッキーだったと考えてしまう人もいるが、結果を見ると簡単そうにうまくいったように見えるだけで、実際は当の本人にとっては数多ある挑戦とアプローチを努力した中でうまくいった結果のひとつであり、きっと一発勝負でうまくいった訳ではない筈。
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インターネットのお陰で、様々な人の考えに触れることが容易になって、人の価値観は相当に多様化してきた。そんな多様化する価値観の中で企業も、ひとつの会社を大きくしていくのではなく、それぞれ違う価値観を持った会社が増えて、自分と似た価値観の会社に入って働けるようになると、良いのでは。
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世の中にまったく同じ条件で事業をすることなどありえない。本当のことを言えば、どんな事業やアイデアがうまくいくかなんてわからない。だから、経験者がスタートアップの人たちに伝えられることは、中身のアドバイスでなく、ビジネスに正解なんて無くて自分で考えるしかない、ということではないか。
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なんのリスクも負わず、なんの投資もせず、どんな努力もしないで、リターンが得られることなど、そんな都合の良い話はない。
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今まで、久しぶりに長時間のがっつり経営のディスカッションを副社長と実施して、色々とクリアになった。全てにロジックと筋の通るビジネスをすることを経営判断するときの哲学にしてる。ロジックが通っていると、社内外の誰に対しても裏表なく同じ説明が出来る。そのことで不要なコストも削減できる。
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今日も非常にエキサイティングな出会いがあった。共感してる人が紹介してくれる人は、やっぱり面白い。経験上、こういう時に、共感できるかどうか、出会って3分でわかったりする。自分にとって共感できる人との出会いは連鎖していく感じがする。インターネットのお陰で、その機会は以前より増してる。
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サラリーマンから独立する時、辞めてから営業しようと考えてたら大火傷してしまう。営業が実を結ぶのは、相手のあることなので、時間がかかる。その期間、会社にいれば給料は出るけど、独立してたら収入はなくなる。独立する気なら、辞める前から大変でも昼に働いて、夜に営業活動する位した方がいい。
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何か新しいことを始めると、決まって「それはこういう場面で使えない」「どこどこだと難しい」と言ってくる人たちがいる。新しく始めたばかりの事業で、これまでと同じ全てのニーズを完璧に応えられる訳ないし、応える必要はないと思う。まずはニッチなところからでも実績を作り広げていくことが大事。
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出版の世界だと、有名人でなければ売れる見込みが立たないので、初めての人はなかなか本は出せないということがある。有名人だから読むという読者層がボリュームゾーンということだろう。今の時代、本として出せなくても、ブログを書くことは誰でも出来る。本の価値、改めて考えた方がいいんだろうな。
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システム開発で言われた通りに作るのはよくない。例えば「名刺を管理したい」と言われた時に、一覧表を作りますか?というのは、欲しかったものと違うモノになりがち。何故それをしたいのか?を問うべきで、そこから考えると欲しかったコトが手に入る。お客様が本当に欲しいのは、モノでなくコト。
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今、とても大きな影響力を持つ会社も、大きな企業も、どんな会社だって始めた頃は、小さなベンチャーだった筈で、今、影響力が小さな会社も、小さな企業も、将来に、そんなポジションを得ることだってありえる。一気に変わるってことはないので、地道にやっていくしかない。続けることが大事だと思う。
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打ち合わせに出る時に、経験を積んで自分の立場が変わるにつれて、徐々に事前に準備することが減ってきて、どれだけその打ち合わせの最中に価値を出せるか、というようになってきている気がする。それは、普段からどれだけ考えているか、と、素の人間性を問われてるようで大変だけど、そうなんだろう。
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新しいことに取り組むと問題が沢山出てくる。ずっと同じことでも、自分に出来ることを続けた方が安心感はある。だけど、新しいことに挑戦しないでいることは、実は停滞ではなくて、後退だということは、皆わかっている。だから、問題が出ることがわかっていても、新しいことに挑戦する。会社も個人も。
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その業界で利口になるということは、その業界における常識が身につくということで、ベテランになればなるほど、その業界のおかしな慣習にさえ気付かなくなってしまうことでもある。しかし、その業界を変えることが出来るのは、その業界のことを深く知って、考え尽くしたものだけろう。ニーチェの深淵。
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難しいことを解決するから仕事になるんだよね。簡単なことを続けてるだけでは、ただの作業。ずっと作業だけしていくのか、それとも仕事をしていくのか、求められるのは自分の頭で考えることだと思う。
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自分たちは何屋なのかを分かっていれば、社内の何に時間とお金を投資すればいいか、自ずとはっきりする。雇用も教育も自社のコンピテンシーに繋がることだけに投資することで、他社との差別化を図ることができる。コアコンピタンスだけに集中投下するのが、本当の「選択と集中」ということではないか。
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ハードウェアと違い、稼働してから柔軟に対応して直していける特長こそが、ソフトウェアと呼ばれる所以。そのことは優れたプログラマであればあるほどわかっている。そういう風に柔軟に直していけるように作ることができるからだ。ハードのようにソフトを扱おうとする人は、プログラマとしてはどうか。
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今の仕事や状況に満足していることは良いことだけど、だからといってそのままでいて数年経つと、外部環境が変わってしまい、よくない状況になりかねない。今というのは一過性で、今は時間が経つと過去になる。うまくいっている時ほど、現状維持せず変化を恐れず新しいことに挑戦した方がリスクは低い。