リモートワークで日記と日報

思考メモ

全社員リモートワークでも、互いのことを知る機会があると良いと考えて「日記」という仕組みを入れている。日報ではなく、あえて日記。日記は、仮想オフィスのシステムに組み込まれている。

日記だけあって、いわゆる仕事の日報と違い、プライベートなことを中心に書くようになっている。日記には、休みの日に家族と出かけた話や、今ハマっている趣味の話なんかが投稿されている。

ブログよりも日記という呼び名がよくて、難しい考察を書くよりも、出来事を書くだけなので圧倒的にハードルは低い。ちなみに … もっと見る

全社員リモートワークでも、互いのことを知る機会があると良いと考えて「日記」という仕組みを入れている。日報ではなく、あえて日記。日記は、仮想オフィスのシステムに組み込まれている。


日記だけあって、いわゆる仕事の日報と違い、プライベートなことを中心に書くようになっている。日記には、休みの日に家族と出かけた話や、今ハマっている趣味の話なんかが投稿されている。

ブログよりも日記という呼び名がよくて、難しい考察を書くよりも、出来事を書くだけなので圧倒的にハードルは低い。ちなみに日記には「いいね」でなく懐かしの「へぇボタン」が置いてある。

仕事に関係ない近況なんかが書いてあると、なんとなくでも、その人となりがわかる。なにより、テレビ会議で話すときに、本題の前に話す雑談のネタにできて、アイスブレイクがしやすくなる。


だから、日報は要らないな、と思っていたけれど、最近やっぱり日報は日報で大事だな、ということに考えを改めた。というのも、入社してすぐの人にとって日記を書く方がハードルが高いのだ。

たしかに、入社してすぐは成果も上げられていないので、そんな中でカジュアルなことを書き込むのは気が引けるだろう。社内に知り合いも少ないから、どんな反応があるかわからないのも怖い。

知り合いを増やすためにも日記を書けばいいのだけど、それはマッチョな意見。そこで日報である。日報なら、業務のことなので書くべきことが決まっているし、業務の一環だから書くしかない。


日報は、社員なら誰でも見えるオープンな掲示板に書いてもらうので、自然と目に入ることでリモートワークでも存在感を出すことができる。なにより、日報はセルフマネジメントの練習になる。

セルフマネジメントでは、時間の管理を自分でする必要がある。朝の仕事前に1日の予定を見積もって、仕事終わりに実績を残せば、予実を把握できる。予実管理はセルフマネジメントの基礎だ。

日報には感想を添えてもらうが、これがふりかえりの練習になる。予実を見てふりかえることで、業務の改善ができる。最初のうちは強制力をもって日報を書くことで、ふりかえりが習慣になる。


ふりかえりが習慣化されると、自己改善できる人になるのでセルフマネジメントに1歩近づくことができる。そんな訳で、日記と日報の両方大事だったんだな、ということがわかったという話。

KPTのPは”Potential”にする

思考メモ

ふりかえり文化は私たちの会社では欠かせないもので、週に一度、誰かとふりかえりをして、自分の仕事や考えを内省し、客観的にフィードバックしてもらう機会にしている。

アジャイル開発で知られるふりかえりとの違いは、チーム活動でなく、個人ごとに実施している点。レトロスペクティブよりも、リフレクションの色合いが強い。

ふりかえりをすることで、自己改善と自己認知が進む。特に、内省と客観により自己認知が進むことが重要で、それによって結果的に改善も進む。改善テクニックより本質的。

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ふりかえり文化は私たちの会社では欠かせないもので、週に一度、誰かとふりかえりをして、自分の仕事や考えを内省し、客観的にフィードバックしてもらう機会にしている。


アジャイル開発で知られるふりかえりとの違いは、チーム活動でなく、個人ごとに実施している点。レトロスペクティブよりも、リフレクションの色合いが強い。

ふりかえりをすることで、自己改善と自己認知が進む。特に、内省と客観により自己認知が進むことが重要で、それによって結果的に改善も進む。改善テクニックより本質的。


ふりかえりは同僚と1on1の形で実施するので、その二人の関係性も深まる。1時間の時間をとっていれば、ふりかえりしながら雑談もするので、時間をとっておくのが大事。

(余談だけど、ソニックガーデンは代表取締役が二人体制で、毎週の経営ミーティングあるけど、これはある意味1on1で互いのふりかえりをしてたんだなって思った。)

マネージャーがいないこともあり、同僚同士でのふりかえりになるが、その結果をメモで見えるところに残してもらえると、社内の他の人からも存在を認知されるようになる。


そうした個人ごとのふりかえりの他に、リリース作業や顧客ミーティング、社内イベントなど、何かチームやペアで取り組んだ仕事があれば、その直後にふりかえりをしている。

こちらも、まず起きた出来事に対しての認識合わせから始まる。誰かは成功だと思っていても、他の人は違っているかもしれない。チーム内での認知の歪みを解消する。


個人でもチームでも、ふりかえりに使うフレームワークは同じで、KPTを使う。Keep/Problem/Tryで項目を出すという有名なやつ。ただ、最近ひとつ変えたいと思っている。

それは、Problemという言葉。日本語にすると問題となるけど、問題を出すと言うと、けっこう抵抗感がある。あと、解決できないような問題まで出てきてしまう。

そこで、KPTのPは、Potentialとした方が良いんじゃないかと考えている。改善すべき問題よりも、改善できる可能性。そう考えると、前向きにアウトプットできそう。


たかが言葉だけど、人の脳は言葉で考えるから、言葉を変えることで、向き合い方や気持ちの持ちようが変わるなら、変える意味は大きいと思うんだよな。

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