決め方とチームビルディング

ビジネスを進めていく限り、決めるということから避けては通れない。合ってようと間違っていようと決めることで仕事は進み、結果に繋がる。では、誰が決めるのか。

決めることには責任が伴う。責任が伴うから面白いとも言える。自分で責任もって決めることができるようになると、俄然仕事が楽しくなる。自分の仕事になるからだ。

一方、チームで仕事をする場合は、決めることがリーダーの仕事だとよく言われるけれど、この複雑さの増した時代に、一人の頭で決めることは現実的なことだろうか。

もちろんリーダーは責任者でもあるから、決めないわけにはいかないが、判断が難しいことも勇気が出ないことも多い。そんな時に、どうやって決めていけば良いのか。

当然だけど、多数決はやめておいた方が良い。誰かに決めてもらうのも、意見をそのまま取り入れるのも後悔することになりそう。やはりメンバーに相談するのだろう。

相談を通じて考え尽くして、様々な可能性を思考実験し、アイデアを出し合った結果、これしかないんじゃないかって案に落ち着くところまでいって決まることがある。

リーダーは相談をすることで、決断することの後押しとなる勇気が得られるし、メンバーにしてみれば、決めるプロセスに関われば、自分の仕事だと思えるようになる。

こうした決め方は時間はかかるかもしれないけれど、決めようとしている時間そのもので、チームとしての一体感を作ったり、価値観や哲学がすりあっていったりする。

こうした話し合いの場に、いくら知識があっても当事者意識のない人がいると、途端につまらなくなってしまうから、難しい仕事ほどチームビルディングは欠かせない。

良い関係のチームで、難しいことを決めていく対話は、それ自体が楽しかったりするんだよな。

倉貫 義人
倉貫 義人
ソニックガーデン 創業者
クラシコム 取締役CTO

「納品のない受託開発」の実践者。著書多数。心はプログラマ、仕事は経営者。

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