プログラミング、それも優れたソフトウェア設計で学んできたことは、経営をする助けになっている。組織とソフトウェアの構造は似るという「コンウェイの法則」を逆に考えれば、良いソフトウェアの設計を応用すれば、良い組織の設計ができる、とも考えられる。そもそも会社とはソフトウェアなのだから。
20160818-1
「オープンクローズド原則」という考え方がプログラミングの世界にはある。拡張に対して開いていて、修正に対して閉じているように設計することで、保守性が高まるというものだ。テクニックは違江ど考え方は組織の経営にも応用できる。チーム間の連携は依存しすぎず、チーム内部の改善はしやすくする。
20160817-2
話しかけるのに遠慮や躊躇のない関係を作ることが良いチームワークになる。普段から否定ばかりされると話し掛けにくくなるし、久しぶりすぎても話し掛けにくくなる。話し掛けにくいことは、時間のロスだ。だから普段から気軽に話せる雑談が重要。コミュニケーションを大袈裟にしないで小口化すること。
20160817-1
チームの役割分担とは、脳のCPUをどうに使うのか、という分担になる。一人だと100%得意なことに割り振ることはできない。しかし複数の人間になれば、それぞれが得意とすることにCPUのパワーを割くことができる。処理の対象を集中して使うリソースを増やせば、それだけ成果を出しやすくなる。
20160816-1
会社の形についてのビジョン。休暇の取りやすさ、強みにフォーカスした役割分担で仲間と働けること等の企業の中で働くメリット、裁量の大きさ、自分で仕事を選べること等のフリーランスのメリット、双方を実現した形。安定と自由の両立。雇用された労働者か、個人事業主かの極端な二択から脱却した形。
20160815-1
少しシニカルに言えば、信頼と諦めは表裏一体。もはや思い通りにコントロールするより、任せた方が良いという判断は、諦めにも見えるし、信頼してるとも言える。信頼して任せるというからには、成功すれば共に喜び、失敗しても一緒になってリカバリする。この人ならば良いかと、そう思える諦めが信頼。
20160814-1
教育も外部からのコントロールだという気付き。人をコントロールしない経営のために、人の育成は重要だが、そのために教育して育てようとするのは、コントロールしているという矛盾。内発的動機に気付かせて、育つための機会と失敗しても良い環境を与えるだけで良い。育てようとしない方が、より育つ。
20160809-1
組織の硬直化を防ぐためには。1つは、個が組織に依存しないこと。個々人が、組織に依存せず自分の頭で本質から考えること。依存は変化を好まない。もう1つは、少しずつ変化していくこと。何年分の変化を一度に起こすのは難しいが、少しずつの変化を何年間も続けると大きな変化になる。変化の小口化。
20160806-1
リモートワークだと集中できて良いというのは本質を見誤ってる。その状況は、そもそも普段の仕事で割り込みや会議が多すぎるという問題があって、それはリモートワーク関係なく解決すべき組織の問題だ。リモートワークで目指すのは、オフィスにいるのと変わらないコミュニケーションとチームワークだ。
20160805-1
ジムで重いモノを持ち上げたり、同じ所でずっと走ったりするのを大昔の人が見たら、労働だと思うかもしれない。この先、今の私たちが仕事だと思っていることも、娯楽や趣味になっていくかもしれない。人が生きていくためのコストは下がり続けている。仕事と遊びの境界が曖昧になっていく方が楽しそう。
20160804-1
自分にとってはブログを書くのは、やはりプログラミングに似ている。プログラミングなら、頭の中で実現したい機能と中身の構造がロジックで通ってからコーディング。ブログなら、頭の中で伝えたいテーマと伝え方のロジックを組み立ててからライティング。もしかしたら、話をする時もそうかもしれない。
20160723-1
現在がリモートワークなど働き方の転換点になりつつあるのは、これから少し未来を考えた時に、単純な肉体労働がAIやロボットに置き換わっていき、頭を使う仕事しか残らなくなる。そんな世界では、どこで働くかなんてことは些細な問題になる。備えるべきは、リモートワークではなくナレッジワークだ。
セルフマネジメントの必須スキル「タスクばらし」そのポイント
私たちソニックガーデンでは、指示命令のマネジメントを捨て、メンバーそれぞれが自分で考え自律的に行動することで、高い生産性を発揮しつつ様々な変化に対して柔軟に対応できる組織づくりに努めている。 そんな…
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経営の話。小さく舵を切るには短い時間で良いが、大きな舵を切るには長い時間が必要だ。常に舵を切り続けることがうまくいく秘訣だが、時に大きな舵切りをしなければ、遠い将来に生き残ることさえ難しくなることもある。大きな舵を切るためにかかる時間を忘れずに、時間をかけて船の向きを変えていく。
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経営には終わりがない。忙しさも暇もなく終わりがなく続く。会社があってその立場にいる限り、やることも考えることもなくなるということはない。誰かが代わりにやってくれることも、ゴールを誰かが決めてくれることもない。ただひたすら前に進むしかない。それに耐えられる人だけが経営を続けられる。
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新しいことに取り組むときは、義務感で取り組んでもうまくいかない。アイデアは出ない。アイデアは面白くなければ楽しめない。アイデアを出すことを楽しむためには、やりたいからやる気持ちが大事。だから「新しいことをしなさい」という指示のもとで取り組む新規事業なんてものは大抵うまくいかない。
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指示して仕事をさせるという発想でなくて、お願いして仕事してもらうという発想でいると、やってもらえると感謝の気持ちが生まれる。報酬を払ってるから仕事させるのではなくて、仕事をしてくれたお礼として報酬があるという発想でいると、お互いに気持ちよく仕事が出来る。仕事とは本来そういうもの。
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経営において何かしら問題があるとき、うまくいくときは、とてもシンプルで筋の通った策が出るが、どこかで掛け違えてしまうと、無理やる答えを出すような策にしかならない。そもそもから考えられず、そもそもの所から変えることのできない人がいると、無理やりなんとかしようとする。うまくいかない。