インターネット以前と以後。企業におけるソフトウェア開発の需要も大きく変化してきた。インターネットが登場してから、どんな業種・業界の企業であっても、直接に顧客と繋がることが出来るようになった。それまでの経路をすっ飛ばして顧客に価値を届けられるようになることで、新しい事業も産まれる。
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ドラッカーによると、企業におけるマーケティング活動は、ナレッジワーカーとしての社員の全員が行うべき仕事だという。顧客は誰かを考え、顧客と向き合い、顧客の価値を創造する仕事。マーケティングは、究極的にはセールスの必要性をなくすこと。そのための活動を社員の誰もが担当するチームは強い。
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フリーランスに求められるのは、ただ腕が良いというだけでは駄目で、少なくとも自分自身を売ることのできる商売の力が必要になる。人脈で仕事を見つけることも手かもしれない。ただ下手をすればいいように使われてしまうし、特にエンジニアは商売が下手な人が多い気がする。それは非常に惜しいと思う。
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たしかに私にとっては、会社や組織を作ったり経営することは、プロダクトやサービスを作ったり運営することに近い気がする。自分の作品のように四六時中、そのことを考えているのが好きで、プログラミングと同じで、ロジカルに筋が通ることを重視するし、その活動を通じて自己を表現しようとしている。
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「言われたことだけをする人は要らなくなってしまうのではないか?」と言う質問は、何もIT業界に限った話ではなくて、どこにいっても同じことなんだよね。単純作業はコンピュータや海外労働に置き換えられる。難しいだけに価値のある仕事をしないと淘汰される。プログラマは価値のある仕事にしたい。
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問題について語るより、解決方法について議論したい。解決する意思なく、起きている問題について話をすることだけはつらい。それはただの愚痴だ。己の身に起きた問題を呪っても逃げても前には進まない。前向きに生きる覚悟を決めて、どうすれば解決するかを考えるようにすれば、人生はより楽しくなる。
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これからのビジネスマンにITリテラシーが必須になるのと同じように、経営リテラシーを持つと良いだろう。特にソフトウェアエンジニアには、そういうことに無頓着な人が多い気がする。それは別に経営すべきという訳ではなくて、経営リテラシーを身に付けるだけで、自分の会社がどういう会社かわかる。
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「登るべき山をさだめるのが政治だ。どのようなルートを使って登るかをさだめ、準備をするのが戦略だ。そして、与えられたルートを効率よく登るのが戦術の仕事だ。」という言葉が好きな小説に出てくるのだけど、とても的確だと思う。戦術での努力の前に、戦略を考えるべきだし、そもそも登る山が大事。
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私は幸い風通しの良い会社で、上司や先輩や仲間にも恵まれ、それ以来ずっと独立も転職もせず、今の会社を起業するまで同じ会社で仕事させてもらった。しかし人によっては独立を選ばざるをえない状況もあるだろうし、辞めた方がいい会社もあるかもしれず、そうしてフリーランスになった人もいるだろう。
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気に入って好きになってくれる人が増えると同時に、気に入らず嫌いになる人の数も増えるんだろう。全ての人に受け入れられることはありえない。広がるというのは、そういうことなんだと思う。嘆く必要はない。と、わかってても、なかなかその境地にはいけないけど。
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誰かと比べて、自分が手の届かない憧れとのギャップに苦しむよりも、今の自分をまず認め、受け入れることだ。その上で、そこから見える理想を見つけ、そのビジョンのために努力する。それが出来ると、毎日が常に何か足りないのではなく、日々の中で積み重なっていくものだと気付くことが出来るはずだ。
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結果を出すためには、それに見合うだけの実力が必要だ。実力もなく結果が出せる程、世の中は甘くない。実力をつけるためには、それに見合うだけの努力をしなければいけない。努力とは結局は積み重ねた時間だ。毎日少しずつでも時間をかけていくしかない。無為に過ごして得られるものなどありはしない。
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アジャイル開発をお客さまに説得するにはどうすれば良いですか?という質問。説得しなければならない時点で既に押し売りになっている。まずは自分たちが誰の何を解決するのかをはっきりさせて、それを求める顧客に伝わるようにすること。そうすれば説得などいらなくなる。それが即ちマーケティング。
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アジャイル開発に限らず、どんな手法であってもうまくいかないのは、それを使う目的から考えないから、というケースが多い。その手法なりのメリットから考えて導入を提案しても、押売りみたいなもので、うまくいかない。抱えている問題があって、それの解決に繋がることでなければ自己満足に過ぎない。
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そこで気付いたことは、自己評価では仕事に価値はなく、仕事とは相手にとっての価値であり、その価値を届けられることを、対価を払ってくれる人に気付いてもらわなければ、存在していないに等しい、ということだ。それが出来なければ、フリーランスになっても会社員でいても結局は駄目だということだ。
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人の考え方や姿勢は、自分のアクションに対するフィードバックがあることで受ける影響は非常に大きい。組織のカルチャーをどう作るかは、何を評価するか、という点で決まってくるし、それはちょっとしたことのフィードバックの積み重ねだ。と思った。
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ナレッジワーカーの働き方の基本は、自分自身で何をするか考えられるセルフマネジメントできる人たちによる助け合いのチームワーク。そんなセルフマネジメントの次の段階は、自分で今の自分のことを認めてあげることで得られる幸福感なのかもしれない。セルフマネジメントからセルフレコグニションへ。
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経営ポリシーは価値観やカルチャーなので、何が正しくて何が間違っているか、ではなくて、いろいろな考えがあって良い。経営者や会社によって違うはずだし、だからこそ沢山ある中で自分にあう会社も見つかるはず。経営ポリシーは、結局は経営をする人たちの性格や生き方を反映したものになるんだろう。