マネジメントもチームビルディングも、コミュニケーションも情報共有も、そもそもチームで力を発揮するのは、いい加減にして出来るものではなくて難しいもの。それをリモートワークだから難しいと考えるのは短絡的すぎる。離れていようが離れていまいが、ちゃんと取り組まないと、うまくいかないよね。
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話した方が早い。これには同意。ただし、物理的に会う必要はない。画面越しでも何ら毀損しない。何気ない会話からアイデアが産まれる。これもそうかもしれない。ただし、物理的に同じ場所にいる必要はない。チャットの中でも雑談はできる。クリエイティブな仕事なら、働き方にもクリエイティビティを。
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事業を立ち上げるためには、多少の失敗や世間の声に負けずに続けていかねばならない。始めることよりも続けていくことの方が難しい。諦めたら、そこで終わる。だから、メンバーたちの情熱の火に薪をくべ続ける人が必要で、それこそが起業家にとって最も大事な仕事となる。どんなスキルより必要な資質。
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新規事業の立ち上げには様々な困難が立ちはだかる。ときに、自分の考えたサービスのことさえも信じられなくなってしまうときがある。そんなとき共同創業者がいれば、励ましあえる。自分が信じられなくても、自分を信じてくれる人がいることのなんと心強いことか。できるなら、二人で創業するのが良い。
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単純作業でない創造的な仕事、自分の頭で考える仕事にモチベーションは欠かせない。モチベーションは誰かに高めてもらうものでなく、他人がコントロールできるものでもない。モチベーションは見つけるものだ。どんなものでも構わない。ただし、自分の内にしかないモチベーションを見つけるのは自分だ。
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社内で新規事業を興すのが困難な要因の一つは計画主導であることだ。先の読めない新規事業であるにも関わらず予算を求める。予算の確保のためには計画が必要となる。計画すること自体は悪くないが、計画書が承認されたら、次はその計画を満たすことが目的になりがちだ。誰の為、何の為の事業か見失う。
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既存事業が危なくなりそうだから、体力のあるうちに新規事業といって取り組むケースは多いが、その程度でうまくいくなら、世の中は新規事業だらけだろう。まして既存事業を超えるものを、既存の余力程度で、そう簡単には興せない。かつ創業には体力だけではなく、圧倒的な情熱をもった創業者が必要だ。
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ふりかえりだけでは意識は変えられない。ふりかえりは気付くきっかけに過ぎない。そして気付いただけでも人は変われない。どうするのか。具体的な行動案に落とし込んで、実践し続ける。その行動を続けることで、いつしか習慣になって、結果として意識も変わっている、というのが、遠回りのようで近道。
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会社は学校ではないけれど、それでも若い人たちが実践を通じて学び成長することは率直に嬉しいことだし、教わったことは次の世代に繋いでくれるだろう。いずれ会社を担う人材になってくれるなら、教育は長期的には良い投資だ。会社は人だということは、即ち人の成長が会社の成長ということなのだから。
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今日は久しぶりに若いメンバーたちの現場のふりかえりに参加した。改善の意識は出来つつあるのは良い。ただ視点の高さと観点の多様さが足りないので、そこを気付くようにするのが、同席した先達の役割だ。先入観の壁さえ取り払ってあげれば、その後は自分たちで考えられるし、考えた方が経験値となる。
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創業者が営業やマーケティング出身の会社は、テクノロジーの会社にしたいと求めがち、エンジニア出身の創業者は、マーケティングが弱いことを嘆く。自分にないモノに憧れがあって、それを渇望してしまうのもよく分かる。しかし創業者自身にないものにはなれない。手持ちのカードでどうするか、だろう。
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リーダーの仕事の多くは決断することだ。決断とは、断ち切ることを決めることだ。何も捨てられないのだとしたら、決断することはできない。誰に遠慮なく捨てることが出来るのはリーダーだけだ。決断を他人に委ねるのはリーダーではない。私欲に揺れず迷いなく決断するために、目指す姿や価値観が要る。
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つらい仕事でなければ成長できないなんてのは間違いだ。厳しい仕事は成長の機会だけれど、それをつらいと思うなら、成長には繋がらない。つらいと感じるのは、目標がないからだ。目指す姿があるなら、感じ方が変わる。悩みは解決すべき課題に変わるし、問題は乗り越える壁に変わる。仕事が楽しくなる。
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社員全員が常に考えられるチームになるために、平常業務ではKPTのふりかえりを繰り返しつつ現場の改善を行っている。ただ、どうしても短期的な目線になりがちなので、4半期から半年で、長期的かつメタな視点からのふりかえりを行うのがYWT。KPTは現場に任せて、YWTだけは私が出ています。
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人生はいつからでも挑戦する機会も権利もある。歳なんて関係ない。大器晩成かもしれないし、一発逆転さえあるかもしれない。ただし、それがあるのは逆転できるための準備を続けてきた者だけだ。何もしてこなかったのなら、うまくいくわけがない。年齢をハンデにしないためには、準備を続けるしかない。
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考える力には、これも筋肉と同じように、インナーマッスルのような種類があるように思う。日々の業務や生活での考える力は、目に見えて効率を改善してくれる。もう一つはWhyを考える力で、目的や意義など明確な答えがないことを考えることは、すぐに効果は出なくても、長い目でみたときに差が出る。
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考える力は、筋力と同じように鍛えることができる。日々、考える習慣がついているかどうかで大きな差になる。常に考えていれば、どんな急な出来事にもアドリブで対応できる。忙しい経営者の人たちの対談や取材は、事前に準備なんてしないでも成立しているのは、彼らが普段から考えているからだと思う。
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世の中には沢山の人がいて、その人の数だけ価値観の違いがある。価値観が違うからといって、怒る必要はない。大事なことは、自分とは違うと認識することだ。大人になって、既に形成された価値観は、そう簡単には変わらないし、変えられない。ただ、一緒に仕事するなら価値観が近い人との方が良いよね。