趣味としてのプログラミング

思考メモ

少しずつプログラミングを始めてる。ちょっとブランクあるからリハビリから。来年の新卒予定の学生たちと一緒に遊ぶ感じでやってる。

英語やスポーツ、楽器などと同じで、習うのも大事だけど、自分で練習して慣れることの方が上達には大事なので、毎日少しでもやる。

本当の初学者には、いきなり実用的なアプリより、動きのある方が楽しいし、変数の中身をイメージしやすいのでゲームを作っている。

最初のうちは理論などすっ飛ばして、チュートリアルを写経して、自分の書いたコードが動くのを楽しむところから始めるのが良いかな、と。

動いた状態から少しずつ変えたりして、コードの意味を理解していけば良い。まだ正確な文法やコードの作法、保守性などは気にしなくて良い。

プログラミングは、実体のない活動なので、いくら失敗しても一円も原価はかからない。むしろ試行錯誤して動かすまでに楽しさがある。

そんな風に、まずはプログラミングが楽しいし、怖くないというように感じられるところから始めるのが良いのではないだろうか。

プロ野球選手もプロのミュージシャンも、みんな最初から職業を意識して始めた訳ではなく、見様見真似で遊ぶところから始めたはずだ。

そうした趣味で遊ぶようなプログラミングは、大人になってからも出来る機会があると良いな、と思う。休日の草野球やフットサルみたいに。

なにも職業としてやる人だけのものではないのは、プロ野球選手じゃなくても野球を楽しめるのと同じことで、プログラミングも楽しめると思う。

昨今の多くのプログラミングスクールは、転職や就職を目的としたものが多いけれど、そうでない大人のプログラミング教室があっても良いのに。

ただし、プログラミング教室に通ったところで、職業プログラマになるのは相当に厳しい。ピアノ教室に通ってもプロのピアニストにはなれない。

それで良いのだ。大人がピアノ教室に通うのはプロになるためよりも、自分の趣味や教養として、楽しむために通っている人の方が多いはず。

スポーツや音楽を少し嗜むだけで、プロプレーヤーの凄さがわかるのと同じように、職業プログラマの凄さを理解できるようになると世界は変わる。

そしてプログラミングの場合は、趣味の延長上でも普段の仕事にも活かすことができる。業務改善で自らプログラミングできれば素晴らしい。

経理の人がプログラミングを覚えたら、自動化して効率的に数字を出せるように、マーケの人なら自分でA/Bテストを組めるかもしれない。

いずれ多くの職業にとって、今のパソコンを扱うのと同じ程度のリテラシーとしてプログラミングが求められる時代がくるかもしれない。

業務の付加価値としてのプログラミングが広まる程に、プログラミングを専門にする職業プログラマの価値が高まっていくかもしれない。

そのようにプロとしてプログラミングをやっていこうとする人には、趣味の教室より長い時間と実践を積める本当の意味での学校があると良い。

もし、そんな学校を作るなら、お金さえ払えば誰でも受けれるのではなく、大学のように入学に試験があり、卒業にも判定があるようにしたい。

私はプログラミングが好きなので、プログラミングを楽しんでいる人を見ると嬉しくなるし、誇りを持って取り組んでいる人を見ると尊敬する。

誰もが音楽を楽しむようにプログラミングを楽しむ。一方で、専門のプロとして価値を生むには相当な技量が求められるからこそ尊敬される。

そんな世界が実現できたら良いな、と。

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