「納品のない受託開発」の話をすると、きまって、「それはお客様とは信頼関係がないと駄目ですね?」と聞いてくる人がいるのだけど、それはその通りなんだけれど、そもそもどんな商売だって、お客様と信頼関係がないとうまくいかないのではないだろうか。少なくとも、楽しい仕事にはならないだろうね。
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行動の伴わない理想は、ただの妄想であり、理想のない行動は、ただの衝動だろう。ただ、どちらも周りに迷惑さえかけなければ別に悪いことではないが。
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「事業の目的は顧客の創造である」これもドラッカー。マーケティングこそが事業の本質であり、本来アウトソースはできないし、それをするとお金を出すだけの投資家のようになってしまう。企業が自ら経験し蓄積べき知見とは、そのマーケティングの活動であり、それこそがコアコンピタンスになってゆく。
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また、腕に自信があって独立したくても、商売が出来ないことを不安にフリーランスに踏み出せない人も多くいるだろう。もしかすると、そのせいで優秀な才能が、どこかに埋もれてしまうことがあるとしたら、もったいないことだ。その状況はクラウドソーシングで変わる可能性もある。それ以外も考えたい。
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私は「人月」という単位が嫌いだ。どれだけ技術を学び努力するものも、そうでないものも、等しくただの数字に落とし込められることが嫌いだ。SIerの現場にいた頃、メンバーさえ決まっていないのに「これ何人月?」と聞かれることに耐えられなくて喧嘩してた。この業界から人月の習慣を無くしたい。
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ハードウェアと違い、稼働してから柔軟に対応して直していける特長こそが、ソフトウェアと呼ばれる所以。そのことは優れたプログラマであればあるほどわかっている。そういう風に柔軟に直していけるように作ることができるからだ。ハードのようにソフトを扱おうとする人は、プログラマとしてはどうか。
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今まで、久しぶりに長時間のがっつり経営のディスカッションを副社長と実施して、色々とクリアになった。全てにロジックと筋の通るビジネスをすることを経営判断するときの哲学にしてる。ロジックが通っていると、社内外の誰に対しても裏表なく同じ説明が出来る。そのことで不要なコストも削減できる。
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この世界には、沢山の価値観と考え方があって、画一的である必要はなくて、色々な価値観があっていい。どうしても自分の考えが正しいと思う人が、証明するために起業する。そうして、多くの人が起業して、沢山の会社ができれば、自分の価値観にあう会社がきっと見つかる。会社の数は沢山ある方がいい。
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どうやって決断の速度を上げるのか。決断の経験を積むのがひとつ。そして、迷わず素早く決めるためには、哲学とかポリシーとか理想とかといった価値観が必要だ。だいたい迷う時というのは、妙な欲が出てきたときだ。自分たちの価値観が明確になってれば、選択肢の数はぐっと減るから、決断が早くなる。
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欲しくもない人に無理に売りにいくセールスは苦手なのでやめて、欲しいと思った人にだけ気づいてもらえるようにするマーコムをしたらお互いにハッピーだろうと思う。せっかくインターネットで小さな会社でも、それが出来るようになってきたのだし。
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良いことをしたい、人の役に立ちたい、という気持ちはどんな人にもあって、行動の原動力になるのは間違いない。が、それだけでは続けられないのも事実で、そこにインセンティブを得られる仕組みが必要となる。一方で「人はパンのみにて生くる者に非ず」であり、金銭だけでは動かない。両方が望ましい。
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今の仕事や状況に満足していることは良いことだけど、だからといってそのままでいて数年経つと、外部環境が変わってしまい、よくない状況になりかねない。今というのは一過性で、今は時間が経つと過去になる。うまくいっている時ほど、現状維持せず変化を恐れず新しいことに挑戦した方がリスクは低い。
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今日も非常にエキサイティングな出会いがあった。共感してる人が紹介してくれる人は、やっぱり面白い。経験上、こういう時に、共感できるかどうか、出会って3分でわかったりする。自分にとって共感できる人との出会いは連鎖していく感じがする。インターネットのお陰で、その機会は以前より増してる。
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自分が選んだ選択について、たとえ後付けであっても、理由を持つことは、とても重要で、その選択に理由がなければ、選んだ結果がすぐに揺らいでしまうことが起きる。人が行動する時の原動力に「理由」は、大きな力を与えてくれる。Whyから始まっている人は強いな、と思う。
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絶対に正しい決断なんて誰にも出来ない。市場や環境の変化の激しい時代に、何がうまくいくか、本当にわからない。わからないならば、慎重に考えて、なるべく正しい答えを予想しようとするのではなく、素早く決めて、間違いを早めに潰していくやり方もある。少なくとも考えてるだけでは機会損失になる。
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ソニックガーデンの「納品のない受託開発」も、実際の中身はプロフェッショナルサービスで、顧問CTOを請け負っている。提供方法を徹底的に合理化して、ITで効率化することで、これまでの水準に比べ非常に安価に提供できるため、たとえ小さな会社でもCTOを持つことの出来るサービスにできた。
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どんな経営をするかは、経営者の数だけあるし、正解なんて無い世界。何を目指すか、何を大事にするか、どうやるか、違ってきて当たり前。だから、自分の考えを証明するために起業するんだろう。ただ、全員が起業家や経営者になる必要はないので、似た価値観の人達と一緒に働く選択をしたらいいと思う。
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採用にかなりの時間と、それに伴うコストをかけている。本当に良い人を採用するには、時間がかかる。これまで、人を採用するのに焦ってうまくいった試しがない。そうして時間とコストをかけて採用していることこそが、他の会社やお客様のところで出来ないとしたら、それが私たちの強みにもなっている。