これまで商業出版で、何冊か書籍を出させてもらって感じたことは、編集者によって本の作り方・売り方が全然違ったということ。
編集者なので、文章を書く訳ではないけれど、書くこと以外の書籍作りのすべてを担ってくれる。書籍の企画から売るところまで。
この仕事は何かに似ていると思ったら、プロダクトマネージャの仕事だ。よく考えたら、抽象化すれば書籍もプロダクトなんだな。
編集者には、本を作ることは得意だけど、本を売っていくマーケティングが苦手だったり、自分の役割だとは思ってない人もいる。
だけど、プロダクトマネージャだとするならマーケティングまでやって、ユーザに届けてスケールするところまでが仕事といえる。
良い本を作ることも仕事だけど、本当のゴールは読んで欲しい読者に届けて、読者に何かしら良い影響を与えることなんだろうな。
プログラマが、自分の好きに作っても、ユーザが喜ぶサービスを作ることが難しいのと同じで、著者だけでは良い書籍は作れない。
プロダクトマネジメントは、ここ数年で知見が共有されるようになってきたけれど、編集の仕事はそうはなっていないように思う。
それが編集者によって非常にバラツキが大きい理由かもしれない。プロダクトマネジメントを参考に、もっと共有されると良いね。