世界は有限だ。何かを捨てないと、新しい何かを得ることは出来ない。時が過ぎて、立場が変わると共に、何を残して何を捨てるか。それまで得たものに執着すると、次に得られる可能性を捨てることになる。ただ捨てると考えず、任せる・託すと考えても良い。そのために会社や組織の意義があるとも言える。
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20160908-2
「働き方改革」の言葉だけを振りかざすのは好きではない。改革というからには、何が問題で、どう変えるのか、改革後のビジョンを語らなければ、ただのバズワードで終わってしまう。新しい働き方なんて表面だけなぞっても、結局うまくいかない。果たして経営のあり方から変えていくだけの覚悟はあるか。
20160908-1
リモートワークを広げることを考えると、ナレッジワーカーにとっての仕事とは何か、現代社会にあった働き方とは何か、知識労働における生産性とは何か、そういったことを考える必要性が出てきた。リモートワークは表面化されたもので、そもそも、そういった本質的な議論は必要なのだ。今、考えている。
20160905-1
数学の問題と違い、世の中の多くの問題は正解がある訳ではない。後から思い返しても、本当に正しかったのかさえ不明だ。問題を解決するには、仮説となる沢山のアイデアが必要だ。そして、その仮説の検証を繰り返して解決を試みる。問題そのものが変化することも多く、何度も繰り返し前に進むしかない。
20160902-2
平鍋さんの講演で質疑応答をした。プロジェクトマネジメントの観点から、従来のマネジメントとアジャイルのマネジメントで共通するものがあるなら何か?プロジェクトを成功させたい気持ちは同じ。そして、うまく出来る人には「思いやり」がある。一人一人と思いやって対話をする、それが共通している。
20160903-2
リモートワークの話題で何度も出る話。社内に信頼関係がないと出来ない働き方ですね、という意見に対して、オフィスワークであっても信頼関係がないとうまくいかないですよね、という返し。信頼できる人をどうやって採用し、さらに信頼関係をどうやって構築するのか、手段は違えど考える方向は同じ筈。
20160903-1
思索に耽ることが趣味のようなものだ。そこから零れ落ちた言葉がSNSやブログになる。ときに、シニカルな言葉、過激な思想、突飛すぎるアイデアなど、思いつくこともある。ただ、そのまま出すと問題になりそうでお蔵入りする。それらは小説のようなフィクションの中で表現すれば良いのかもしれない。
20160902-1
リモートワークを始めた当初に感じたのは通勤が無いことの圧倒的な楽さ。一方で、楽なことに対する一抹の罪悪感も感じてた。合理的に考えれば、罪悪感を感じる必要などないのに。もしかすると、人は本能的に楽をすることに罪悪感があるのかもしれない。それもリモートワーク普及の妨げの一つなのかも。
20160901-2
頑なに自分の考えを曲げないでいると成長の機会を逃す。素直な人は伸びる。耳に痛いことでもフィードバックを受け入れる素直さ。一方で、ただ鵜呑みにしても成長できない。どんな教えや教訓も、自分ならどう考えるかと、自分ごとにできるかどうか。自分ごとで考える姿勢と、素直に受け入れる心の両立。
20160901-1
プログラミングの本質は、ソースコードとはコンピュータ内での実際の動きを抽象化して表現したもので、ソースコードが実行される際は変数には実際の値が入り、インスタンスはメモリに展開され具象化したものが動くという理解をすること。いかに具象をイメージし、上手く抽象化するのか、それこそが肝。
20160831-1
どれだけ褒めたところで自信を持つには至らない。自信を持てなんて言葉に力はない。自信は、自分にとって挑戦と思えることに取り組んで、それがうまくいった時に得ることが出来る。出来そうな仕事だけを与えて褒めても自信にならない。褒めて励ますなら、挑戦する勇気を与える時だ。成功体験の小口化。
20160830-1
講演でもブログでも「学び」のある内容は面白い。単に事実を伝えるだけより、そこから何を得たか、抽象化することで他の場面に応用できる。抽象化には、受け手の文脈と取り巻く環境で、どうするか想像の余地が残されている。そこに実際にあった具体的なエピソードや言葉が添えられると、より良くなる。
20160829-1
失敗は自ら経験してこそ大きな学びを得られる。誰かの失敗事例を知るだけでは身につかない。だから取り返しのつく範囲で失敗を経験すること。組織に必要なのは、失敗を許容する文化と失敗から学ぶ習慣。そのためには長期的な評価を重視すること、日常から「ふりかえり」を徹底すること。失敗の小口化。
20160827-1
人工知能が人間を超えるシンギュラリティ。GoogleMapのナビはもはや人の知識や経験から導くより効率の良いルートを提示してくれる。ここではとっくに人間を超えてる。技術的特異点の言葉の示すイメージは急激な変革だが、あらゆる場面で人間の超越が日常になってゆくことこそが変革なのかも。
20160825-1
無理して人を増やそうとする会社ではないので、採用面談のときに私がするのはキャリア相談に近い。応募してくれた人が本当は何がしたいのか、そのためにどういったキャリア戦略があるのか話あったりする。もし本当にやりたいことが見つかったなら、たとえ優秀でも送り出す。それがお互いのためになる。
20160824-1
組織で働いていた当時を思い返すと、本当に大事だったのは、自分の考えや理想を押し付ける提案ではなく、誰かの困っていることを自分が動いて解決する提案をすることだった。人は現金なもので、相手に動いてもらう必要のある提案は通りにくいが、相手のために自分が動くという提案なら通りやすいのだ。
20160823-2
インタビューで困るのはアドバイスを求められるとき。特定の相手ならともかく、誰にでも通じる汎用的な正解などないからだ。それぞれ置かれた事情も違えば理想も違っている。何よりできることが立場も能力も違う。やりたいように自分の頭でしっかり考えよう、としか言えないが、それでは満足されない。
20160823-1
苦労バイアス。苦労した方が成長するという思い込み。苦労してきた人にとって、それで報われなければ自己否定になるから、苦労が必要だと教えてしまう。成長には一生懸命な努力も、一心不乱に頑張ることも、新しいことへの挑戦も必要だけれど、そこに苦しさは1ミリも要らないし楽しくやった方がいい。