知識創造企業で知られる「SECIモデル」暗黙知と形式知が、組織と個人の間で循環することで、新たな知識が創造される。インターネットの登場により、オープンソースやブログという形で個人の持つ知識や知見が表出化し、コミュニティで連結化されることで、新たな知識創造が社会全体に広がったのか。
20160915-1
企業はマーケティングとイノベーションの二つの機能からなる、とドラッカーは言った。マーケティングは計画して予測できても、イノベーションを計画することは出来ない。計画外の時間からイノベーションは生まれる。いかに経営活動の中に、無駄なように見える余裕を作ることが出来るか、それに尽きる。
20160914-1
起業するのに、身銭を切って裸一貫で始めないことに引け目を感じるとしたら、それは日本的な苦労の礼賛に通じる思い込みだ。起業が目的でなく、その先のビジョン実現こそが大事ならば、社内起業だろうが助成金だろうが、使えるものは使ってリスクを抑えハードル下げて起業した方がスマートではないか。
20160913-1
ナレッジワーカにおける多くの裁量労働の問題点はノルマがあることではないか。ノルマが厳しすぎれば、時間をかけて成果を出す過重労働にならざるを得ない。また指示命令の組織なら、仕事を断ることなど実際のところ出来ない。従来のマネジメントのまま適用しても、表面上のみせかけの裁量労働となる。
20160908-3
世界は有限だ。何かを捨てないと、新しい何かを得ることは出来ない。時が過ぎて、立場が変わると共に、何を残して何を捨てるか。それまで得たものに執着すると、次に得られる可能性を捨てることになる。ただ捨てると考えず、任せる・託すと考えても良い。そのために会社や組織の意義があるとも言える。
20160908-2
「働き方改革」の言葉だけを振りかざすのは好きではない。改革というからには、何が問題で、どう変えるのか、改革後のビジョンを語らなければ、ただのバズワードで終わってしまう。新しい働き方なんて表面だけなぞっても、結局うまくいかない。果たして経営のあり方から変えていくだけの覚悟はあるか。
20160908-1
リモートワークを広げることを考えると、ナレッジワーカーにとっての仕事とは何か、現代社会にあった働き方とは何か、知識労働における生産性とは何か、そういったことを考える必要性が出てきた。リモートワークは表面化されたもので、そもそも、そういった本質的な議論は必要なのだ。今、考えている。
20160905-1
数学の問題と違い、世の中の多くの問題は正解がある訳ではない。後から思い返しても、本当に正しかったのかさえ不明だ。問題を解決するには、仮説となる沢山のアイデアが必要だ。そして、その仮説の検証を繰り返して解決を試みる。問題そのものが変化することも多く、何度も繰り返し前に進むしかない。
20160902-2
平鍋さんの講演で質疑応答をした。プロジェクトマネジメントの観点から、従来のマネジメントとアジャイルのマネジメントで共通するものがあるなら何か?プロジェクトを成功させたい気持ちは同じ。そして、うまく出来る人には「思いやり」がある。一人一人と思いやって対話をする、それが共通している。
20160903-2
リモートワークの話題で何度も出る話。社内に信頼関係がないと出来ない働き方ですね、という意見に対して、オフィスワークであっても信頼関係がないとうまくいかないですよね、という返し。信頼できる人をどうやって採用し、さらに信頼関係をどうやって構築するのか、手段は違えど考える方向は同じ筈。
20160903-1
思索に耽ることが趣味のようなものだ。そこから零れ落ちた言葉がSNSやブログになる。ときに、シニカルな言葉、過激な思想、突飛すぎるアイデアなど、思いつくこともある。ただ、そのまま出すと問題になりそうでお蔵入りする。それらは小説のようなフィクションの中で表現すれば良いのかもしれない。
20160902-1
リモートワークを始めた当初に感じたのは通勤が無いことの圧倒的な楽さ。一方で、楽なことに対する一抹の罪悪感も感じてた。合理的に考えれば、罪悪感を感じる必要などないのに。もしかすると、人は本能的に楽をすることに罪悪感があるのかもしれない。それもリモートワーク普及の妨げの一つなのかも。
経営者が新規事業を失敗させてしまう7つの罠
多くの企業が新規事業に取り組んでは失敗している。新規事業はそもそも難しく、企業の中で始める新規事業もスタートアップも成功するケースはわずかしかない。中でも既存事業をもった企業の中で新規事業を立ち上げ…
20160901-2
頑なに自分の考えを曲げないでいると成長の機会を逃す。素直な人は伸びる。耳に痛いことでもフィードバックを受け入れる素直さ。一方で、ただ鵜呑みにしても成長できない。どんな教えや教訓も、自分ならどう考えるかと、自分ごとにできるかどうか。自分ごとで考える姿勢と、素直に受け入れる心の両立。
20160901-1
プログラミングの本質は、ソースコードとはコンピュータ内での実際の動きを抽象化して表現したもので、ソースコードが実行される際は変数には実際の値が入り、インスタンスはメモリに展開され具象化したものが動くという理解をすること。いかに具象をイメージし、上手く抽象化するのか、それこそが肝。
20160831-1
どれだけ褒めたところで自信を持つには至らない。自信を持てなんて言葉に力はない。自信は、自分にとって挑戦と思えることに取り組んで、それがうまくいった時に得ることが出来る。出来そうな仕事だけを与えて褒めても自信にならない。褒めて励ますなら、挑戦する勇気を与える時だ。成功体験の小口化。
20160830-1
講演でもブログでも「学び」のある内容は面白い。単に事実を伝えるだけより、そこから何を得たか、抽象化することで他の場面に応用できる。抽象化には、受け手の文脈と取り巻く環境で、どうするか想像の余地が残されている。そこに実際にあった具体的なエピソードや言葉が添えられると、より良くなる。
20160829-1
失敗は自ら経験してこそ大きな学びを得られる。誰かの失敗事例を知るだけでは身につかない。だから取り返しのつく範囲で失敗を経験すること。組織に必要なのは、失敗を許容する文化と失敗から学ぶ習慣。そのためには長期的な評価を重視すること、日常から「ふりかえり」を徹底すること。失敗の小口化。