サラリーマンから独立する時、辞めてから営業しようと考えてたら大火傷してしまう。営業が実を結ぶのは、相手のあることなので、時間がかかる。その期間、会社にいれば給料は出るけど、独立してたら収入はなくなる。独立する気なら、辞める前から大変でも昼に働いて、夜に営業活動する位した方がいい。
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何か新しいことを始めると、決まって「それはこういう場面で使えない」「どこどこだと難しい」と言ってくる人たちがいる。新しく始めたばかりの事業で、これまでと同じ全てのニーズを完璧に応えられる訳ないし、応える必要はないと思う。まずはニッチなところからでも実績を作り広げていくことが大事。
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出版の世界だと、有名人でなければ売れる見込みが立たないので、初めての人はなかなか本は出せないということがある。有名人だから読むという読者層がボリュームゾーンということだろう。今の時代、本として出せなくても、ブログを書くことは誰でも出来る。本の価値、改めて考えた方がいいんだろうな。
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システム開発で言われた通りに作るのはよくない。例えば「名刺を管理したい」と言われた時に、一覧表を作りますか?というのは、欲しかったものと違うモノになりがち。何故それをしたいのか?を問うべきで、そこから考えると欲しかったコトが手に入る。お客様が本当に欲しいのは、モノでなくコト。
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どうすれば良いかわかってない場合は、それを知ることから始まるけれど、わかっているけど出来てない、という課題の方が実は解決が難しい。だいたいのことが、言われなくてもわかっているけど、出来てない。計画よりも実行が大事。
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どうやって決断の速度を上げるのか。決断の経験を積むのがひとつ。そして、迷わず素早く決めるためには、哲学とかポリシーとか理想とかといった価値観が必要だ。だいたい迷う時というのは、妙な欲が出てきたときだ。自分たちの価値観が明確になってれば、選択肢の数はぐっと減るから、決断が早くなる。
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絶対に正しい決断なんて誰にも出来ない。市場や環境の変化の激しい時代に、何がうまくいくか、本当にわからない。わからないならば、慎重に考えて、なるべく正しい答えを予想しようとするのではなく、素早く決めて、間違いを早めに潰していくやり方もある。少なくとも考えてるだけでは機会損失になる。
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事業の中で難しい問題を考えるとき、殆どの問題が数学のようにただ一つの正解があるなんてことはなくて、いくつも選択肢があって、どれを選ぶかを決断して進めてみて、それで結果が出るかどうかしかない。経験を積むと、選択肢の幅が広がるし、筋の悪い選択肢には気付ける。それでも正解はわからない。
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毎日毎日、決めても決めても新しく決めることが出てくる。小さな決断で訓練していくことで、段々と大きな決断が出来るようになってくる感じがする。決断する、という仕事にも訓練が必要だということだろうな。
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機能として出来ることは少ない量でいいから速い段階で世の中に出すか、沢山の機能をしっかり揃える代わりにそれなりに時間がかかっても良いとするか、そのどちらかの選択ならばわかる。沢山の機能を速く作りたいと言うかもしれないが、そもそもそんな選択肢はない。小さく速く、か、大きく遅く、のみ。
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本の執筆とブログの違い。本の方が沢山書くので大変そうと思いきや、ウェブと違い紙面に限りがあるので、むしろ短く簡潔に書かねばならない。そして、短く書くことの方が難しいので、やはり本の方が難易度が高い。一方で、ブログで大変なのは、夫々の記事タイトルを工夫しないと読んでもらえないこと。
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世の中に色々な人がいるのだから、色々な意見や主張があって良い。同じ業界や同じ職種であったとしても、考え方も哲学も価値観も様々にたくさんあっていい。昔と違ってインターネットを通じて誰でも発信できるようになったんだから、思うところがあるなら、素直に文章にして発信すればいいんだと思う。
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会議とは報告の場ではなく、議論の場のはずだ。議論こそが、企画であり、設計であり、計画だ。持ち帰って考えても、結局、議論で覆される。その場で考えて、その場で考えをぶつけ合う。持ち帰って社内で検討する位なら、全員が揃っているその場で議論した方がいい。議論こそが仕事の本質ではないか。
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難しいことを解決するから仕事になるんだよね。簡単なことを続けてるだけでは、ただの作業。ずっと作業だけしていくのか、それとも仕事をしていくのか、求められるのは自分の頭で考えることだと思う。
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自分たちは何屋なのかを分かっていれば、社内の何に時間とお金を投資すればいいか、自ずとはっきりする。雇用も教育も自社のコンピテンシーに繋がることだけに投資することで、他社との差別化を図ることができる。コアコンピタンスだけに集中投下するのが、本当の「選択と集中」ということではないか。
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ハードウェアと違い、稼働してから柔軟に対応して直していける特長こそが、ソフトウェアと呼ばれる所以。そのことは優れたプログラマであればあるほどわかっている。そういう風に柔軟に直していけるように作ることができるからだ。ハードのようにソフトを扱おうとする人は、プログラマとしてはどうか。
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今の仕事や状況に満足していることは良いことだけど、だからといってそのままでいて数年経つと、外部環境が変わってしまい、よくない状況になりかねない。今というのは一過性で、今は時間が経つと過去になる。うまくいっている時ほど、現状維持せず変化を恐れず新しいことに挑戦した方がリスクは低い。
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採用にかなりの時間と、それに伴うコストをかけている。本当に良い人を採用するには、時間がかかる。これまで、人を採用するのに焦ってうまくいった試しがない。そうして時間とコストをかけて採用していることこそが、他の会社やお客様のところで出来ないとしたら、それが私たちの強みにもなっている。